横浜市歴史博物館が、2025年1月31日(金)の開館30周年に向けてさまざまな事業を実施します。その周年事業の実施の機運を醸成するため、記念ロゴマークが公開されました。
博物館の外観をもとに、工夫のある一筆書きのデザインに仕上げられています。

【目次】

1995年にオープンした横浜市歴史博物館

横浜市歴史博物館は、1995年に開館した施設です。「横浜に生きた人々の生活の歴史」をテーマに数多くの歴史資料の収集や調査研究を実施し、それらを紹介する展覧会を開催しています。

【横浜市歴史博物館】開館30周年記念ロゴマークに注目。工夫のある一筆書きデザインがお洒落 ♪
常設展示室 中世ブース博物館のオープン翌年の1996年3月には、隣接する大塚・歳勝土遺跡公園が開園しました。大塚・歳勝土遺跡は、弥生時代の中期のものとされている国指定遺跡です。横浜市歴史博物館はこの大塚・歳勝土遺跡公園とあわせて歴史に触れられるスポットとして親しまれ、多くの人が来館しています。

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大塚遺跡2024年には、企画展として「ヨコハマの輸出工芸展」や「令和5年度横浜市指定・登録文化財展」が開催されました。
3月30日(土)から6月23日(日)までは、楽しく考古学を学べる「君も今日から考古学者! 横浜発掘物語2024」展が開催予定です。

【横浜市歴史博物館】開館30周年記念ロゴマークに注目。工夫のある一筆書きデザインがお洒落 ♪
「君も今日から考古学者!」(会場イメージは2023年開催時のもの)

キーワードは「つなぐ・つながる・つなげる」

2024年度・2025年度には、30周年を迎える横浜市歴史博物館の魅力を伝えるべく、さまざまな事業が展開されます。記念特別展、講演会、イベントなど、数多くの企画が実施される予定です。

この30周年記念事業では「つなぐ・つながる・つなげる」がキーワードとして定められました。多くの人と一緒に紡ぐ横浜の歴史が、地元の都筑区をはじめ横浜で暮らす人たちのアイデンティティとなることへの願いが込められています。

横浜市歴史博物館の隣地には、都筑区民文化センターのボッシュホール(Bosch Hall)も開館予定です。「つなぐ・つながる・つなげる」というキーワードでは、ボッシュホールとも一緒にセンター北の文化ゾーンの中核施設となり、発信力や街を支える力を発揮していくことも表現されています。


コンセプトと表現手法が一致したデザイン

30周年記念ロゴマークは、この「つなぐ・つながる・つなげる」という言葉から連想してデザインされました。一筆書きの手法が用いられており、まさに「つながり」を体現したロゴです。コンセプトと表現を見事に一致させた工夫のあるデザインと言えるでしょう。

「30」の数字の横に見られる図案は、博物館の外観をもとにしたものです。そちらも数字の「30」からひと続きで、ロゴ全体が全て1本の線で表現されました。

【横浜市歴史博物館】開館30周年記念ロゴマークに注目。工夫のある一筆書きデザインがお洒落 ♪
 
【横浜市歴史博物館】開館30周年記念ロゴマークに注目。工夫のある一筆書きデザインがお洒落 ♪
横浜市歴史博物館の外観なお、新たに誕生した30周年の記念ロゴとあわせて、横浜市歴史博物館のロゴタイプ自体も更新されています。


【横浜市歴史博物館】開館30周年記念ロゴマークに注目。工夫のある一筆書きデザインがお洒落 ♪
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「デザイン」は「アート」とはやや方向性が異なる面があり、あらかじめ用意された伝えるべきコンセプトやイメージを的確に表現することが重要です。キーワードに沿って一筆書きが採用された横浜市歴史博物館の30周年記念ロゴマークは、機能的な特徴と楽しい工夫が両立された優れたデザインとして参考になるでしょう。

公益財団法人横浜市ふるさと歴史財団
URL:https://www.rekihaku.city.yokohama.jp/

2024/03/21

【横浜市歴史博物館】開館30周年記念ロゴマークに注目。工夫のある一筆書きデザインがお洒落 ♪