「SC-F11050H」エプソン販売株式会社が、2024年5月21日(火)に「SC-F11050」および「SC-F11050H」を発売します。商業・産業向けの大判インクジェットプリンタ「SureColorシリーズ」の新製品で、76インチ対応の昇華転写プリンタです。


【目次】

布プリントにも活躍する昇華転写プリント

両製品は、昇華型インクでプリントした転写紙に熱と圧力を加えてインクを気化させ、ポリエステルなどの素材に染み込ませるプリント方式を採用しています。昇華転写プリントは、スポーツウエアやユニフォームなどのアパレルをはじめ、のぼり旗や垂れ幕などのソフトサイン、スマホケースやマグカップなどのオーダーグッズの制作にまで利用され、特に近年になって需要が拡大している方式です。

従来機から踏襲されている特徴として、エプソン独自の高画質技術により、粒状感やバンディングの少ない美しいプリントが実現されています。最新のAdobe PDF Print Engine(APPE)を搭載したエプソンの純正ソフトRIP「Epson Edge Print PRO」も同梱されており、テキスタイルのプリントに必要とされる多彩な機能を利用できます。

6色モデルでの新たなインクの選択肢

「SC-F11050H」は6色インクモデルで、「SC-F11050」は4色インクモデルです。「SC-F11050H」では、従来機の「SC-F10050」より広い色域での表現を行えるオレンジ/バイオレットインクを導入時に選べるようになりました。

6色機「SC-F11050H」のインク基準色シアン、マゼンタ、イエロー、高濃度ブラック選択色(1)ライトシアン/ライトマゼンタ
(2)蛍光イエロー/蛍光ピンク
(3)オレンジ/バイオレット【新色】「SC-F11050」のインク構成は、シアン/マゼンタ/イエロー/高濃度ブラックです。それらの基本インクセットに加えて「SC-F11050H」は初回充填時に2色を選べる方式で、オレンジ/バイオレットのほかにはライトマゼンタ/ライトシアンもしくは蛍光イエロー/蛍光ピンクを選択できます。


どのインクを選べば良いかについては、スポーツウエアや目立たせたい屋内外のサインには蛍光色、高度な色再現性が求められる室内装飾や近接ソフトサイネージの用途にはライトマゼンタ/ライトシアンのセットが推奨されています。

 本体サイズ重量(インクを除く)4色機「SC-F11050」4,607(幅)×1,886(高さ)×1,303(奥行)mm736kg6色機「SC-F11050H」5,008(幅)×1,886(高さ)×1,303(奥行)mm767kg

生産性も高いフラッグシップ機

最大で1,936mmのプリント幅に対応する両製品は、従来機と同様に生産性の高さも魅力です。4.7インチの高密度PrecisionCoreTFPプリントヘッドが採用されており、4色機では4個、6色機では6個が搭載されています。6色モデル「SC-F11050H」での標準画質・3.1パスモードでの出力では、約99㎡/hのプリント速度が実現されました。本体のインターフェイスには、USB 3.0および1000BASE-Tが採用されています。

また、大型ヒーターに加えて、温風をプリント面に当てるドライヤーも標準で装備されています。
素早く乾燥させることができ、高速プリント時でも巻き取り時のインクの裏写りを軽減できる設計です。

エプソン、76インチの大判に対応する昇華転写プリンタの4色・6色インクモデルを発売
大容量ロールモデル* * * * * * * * * *

両製品は、高画質と高生産性が両立されたエプソンの昇華転写プリンタのフラッグシップモデルです。いずれも受注生産で提供されます。大容量メディアロールユニットを備えたモデルも、問い合わせ・見積もりにて対応が可能です。

エプソン販売株式会社
価格:オープン
URL:https://www.epson.jp/

2024/04/30

エプソン、76インチの大判に対応する昇華転写プリンタの4色・6色インクモデルを発売