デスクワーカーやクリエイターにとって仕事と切り離せない悩みのひとつ「腰痛」。首や肩の凝りと違い、前兆がわかりにくいのに突然動けないほどの痛みになってしまうことも。
腰痛やぎっくり腰の原因を知り、ぜひ早めのケアを! 今回も鍼灸院「アキュサリュート高輪」の院長・瀬尾港二先生に腰痛対策をお聞きします。イラストはお笑いコンビ蛙亭の中野周平さん。

目次

腰痛はどうして起こるの……?

瀬尾 肩こりについての記事「なぜ肩こりになる?重要なポイントを刺激する簡単ツボ押しとストレッチ&おすすめのスポーツも」でもお伝えしたように、身体の凝りは、(1)同じ姿勢を続けている、(2)同じ動きばかりをしている、(3)寒さの3つが主な原因です。腰の場合も同様で、同じ姿勢は凝りにつながり、痛みを引き起こしやすいと考えられます。

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対策として、1時間に1回はトイレ休憩をするなど、こまめに立ち上がる習慣をつけましょう。タバコ休憩に立つことも実はいい運動になっています。また、昨今多くの会社で導入されているフリーアドレスなどのワークスタイルも座りっぱなしを防げるので、腰痛予防に効果的でしょう。


椅子に座るときにはなるべく足は組まないこと。どうしても組みたい場合は、ストレッチをする感覚で左右順番に組み替えるなど、意識的に伸ばすことも大切です。

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「ぎっくり腰」は急性じゃない!?

瀬尾 突然腰が痛み出したり、動けなくなったりすることもあるため、「急性腰痛症」とも呼ばれる「ぎっくり腰」。ですがこれも凝りの積み重ねで、腰周りの柔軟性がなくなっている状態から発症したものなのです。

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ぎっくり腰の予防には、ねじる、前屈み、後ろに反るなど腰周りの運動が効果的です。気功連載でも度々紹介してきたスワイショウは、手軽でいい腰痛予防になります。
1回3分程度行うと、頭もすっきりするので仕事中のリフレッシュにぜひ取り入れてみてください。

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また、手の甲にある腰腿点(ようたいてん)のツボを刺激するのもおすすめ。腰腿点は、手の甲にある2点のツボ。人差し指の骨の下部の親指側と、薬指の骨の下部の小指側。揉みながら身体を動かしてみましょう。

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