DICグラフィックス株式会社が、2024年5月21日(火)に「DICカラーガイド 日本の伝統色第10版」を発売します。色見本帳「DICカラーガイド」の伝統色シリーズの最新版で、価格は16,500円(税込)です。


【目次】

DICとデファクトスタンダードな色見本帳

DICグラフィックスはDICの子会社で、同社が取り扱う「DICカラーガイド」シリーズは色見本帳のスタンダードとして広く活用されています。DICグループの経営ビジョンは「彩りと快適を提供し、人と地球の未来をより良いものに – Color & Comfort –」というもので、DICグラフィックスは色見本帳のデジタル版アプリ「DICデジタルカラーガイド」のサービスも提供中です。

色見本帳「DICカラーガイド 日本の伝統色」の最新バージョンとなる第10版が登場
色見本帳の「DICカラーガイド」は、印刷・出版はもちろん、服飾・アパレルやインテリア、プロダクト、建設業界、デザイン専門学校などでも使われています。1968年に初版が発行され、色にまつわるプランニングやコミュニケーションには欠かせないアイテムです。

色指定でのカラーチップの重要な役割

「DICカラーガイド」の特徴は、色そのものを確認できるカラーチップとしての役割を果たすことです。カラーチップシートからチップを切り取って、色指定の際に添付することで「指定されているのはこの色だ」と分かりやすく、トラブルを防ぐことができます。

なお、「DICカラーガイド」は印刷物であるため、印刷上の誤差や経年変化による色の変化も生じます。外部と色についてのコミュニケーションを図るときに、「お互いに見ている色が違った」という状況を防ぎ、それぞれの認識での “色差” のトラブルを避けるためにも、番号や版数だけでなく、カラーチップそのものを添付して色指定・確認をするプロセスが重要となるわけです。

「日本の伝統色」第10版は300色を収録

「日本の伝統色」シリーズは、1978年に初版が誕生しました。日本古来の色表現を今に伝える数々の伝統色が掲載されており、見ているだけでもインスピレーションが湧いて楽しくなるような見本帳です。

今回の第10版には、色番号DIC-N701~DIC-N1000のカラーが収録されています。掲載されている色のラインナップには、第9版と同じ300色が採用されました。各色に日本語と英語による色の名前と由来の解説文が掲載されています。

「DICカラーガイド 日本の伝統色第10版」にはインキ配合表に加え、CMYK値/RGB値/マンセル値といったデータ集も付いているのが便利です。
「RGBやCMYKで似た色を再現したい」といった場合にも使いやすいでしょう。

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「DICカラーガイド 日本の伝統色」シリーズは、実際の仕事で色指定に活用できる実用的な側面はもちろん、色彩文化資料としても価値がある商品です。伝統色の名前には面白い由来のものも多く、色に関する知識を増やす目的でも活用できます。

購入先は、全国の大手画材店や一部書店、DIC COLOR STOREのオンラインショップです。なお、第9版は価格は14,080円(税込)であったため、今回の第10版はやや値上げとなっています。

DICグラフィックス株式会社
価格:16,500円(税込)
URL:https://www.dic-graphics.co.jp/index.html

2024/05/16

色見本帳「DICカラーガイド 日本の伝統色」の最新バージョンとなる第10版が登場
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