【目次】
1950年代からのノウハウを生かしたサービス
同社は1950年代から、生活空間を彩る化粧シートや化粧鋼板の製造・販売事業を展開しています。それらの事業で培われたインテリアデザインの企画・開発のノウハウが生かされているのが今回の新サービスです。空間内の調和を重視するインテリア製品向けに、製品の特徴や生活者ニーズに最適化した意匠のデータが提供されます。本サービスが生まれた背景には「日常的に使う製品を通じて “自分らしさ” を表現したい」という近年になって増加した生活者のニーズがあります。木目や石目などの柄のデータは既存の素材集などでも入手できますが、インテリアのトレンドを反映したものが少ないなどの課題もありました。DNPによる意匠データは、対象となる製品の特徴やターゲットユーザーのニーズに最適化され、その絵柄の開発ストーリーとともに提供されます。

製品の特徴やターゲットのニーズに合わせて最適化
DNPは建装材用の意匠データを5万点ほど保有しています。今回のサービスでは、それらのアーカイブの中から独自の視点を生かして最適なものが提供されます。さらに「製品の特徴やターゲットユーザーのニーズに合わせた最適化」が大きなポイントです。絵柄パターンのピッチや色調・色合いなどのデザイン、データサイズ、木目や石目が途切れずに続く「エンドレス処理」など、さまざまな調整を経て納品データが作られます。

第1弾の事例と今後予定されている展開
本サービスの第1弾として、ライフオンプロダクツ株式会社が販売する加湿器やヒーターやカイロなどに意匠データが提供されています。計4アイテムで採用されており、2024年冬モデルとして登場予定です。
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DNPは「ミラノデザインウィーク」をはじめとした展示会や、住宅/オフィス/ホテル/商業施設などの内外装デザインの調査を継続的に実施し、生活シーンに合うデザインの最新トレンドを把握・分析しています。今回のサービスは、それらのノウハウが生かされていることはもちろん、説得力を持たせて製品の魅力をより際立たせるような「意匠開発のストーリー」が一緒に提供されることも特徴的です。
大日本印刷株式会社(DNP)
URL:https://www.dnp.co.jp/
2024/08/27
