ローランドD.G.がDTF転写プリンターのスタンダードモデル「TY-300」を発売

ローランド ディー.ジー.株式会社が「TY-300」を発表しました。小ロットでのアパレル製作などに活躍するDTF転写プリンターの新製品です。日本国内での販売は2024年9月25日（水）から開始されており、順次に全世界へと展開されます。

【目次】

“Direct To Film” のDTF転写プリンターとは？

近年、特にアパレルグッズ市場で注目を集めているDTF（Direct To Film）転写プリンターは、綿／ポリエステル／綿ポリ／デニム／ナイロン／レーヨンなど幅広い素材に対応し、濃淡いずれの色素材にも転写できます。従来の一般的な熱転写方式とは異なり、専用のフィルムに印刷してからホットメルトパウダーを塗布して熱溶解させ、フィルムごとに布地に重ねて熱プレスを行う方式です。

「TY-300」は、ローランド ディー.ジー. によるDTF転写プリンターの新しいスタンダードモデルとして登場しました。プリント／カッティング幅は最大736mmで、Tシャツやスポーツウエア、スニーカー、バッグ、クッション、エプロンなどのオリジナルデザインでの製作に役立てることができます。

細い線などの精緻な表現と高い生産性を両立

「TY-300」は新開発のプリントヘッドを採用し、細い線や小さい文字、細かいデザイン、ニュートラルなグレー、滑らかなグラデーションなどを忠実に再現できます。プリント設定には「True Rich Color 3」が搭載されており、リアルなグラフィックでも鮮やかさと自然さの両立が可能です。白インクの濃度が異なる2つのプロファイルも用意されていて、布地の色に合わせて最適な出力が行われます。

「TY-300」での出力イメージまた、本製品は生産性の高さも魅力です。スタガー配置された2基の大型プリントヘッドにより、実用モード（プロダクションモード）で10.9㎡/h以上のスピードが実現されています。付属RIPソフトはWindows 11／10対応の「VersaWorks 6」です。本体には7インチのカラー液晶タッチパネルが実装されていて、直感的に操作できる快適な使いやすさが提供されています。

プリント方式ピエゾインクジェット方式出力解像度1,200dpiインターフェイス100/1000BASE-T本体サイズ2,032（幅）×1,415（高さ）×748（奥行）mm重量135kg標準価格2,178,000円（税込／運送・設置費別）

新開発のDTF水性顔料インク「S-PG2」を採用

インクも新開発されたもので、5色（シアン／マゼンタ／イエロー／ブラック／ホワイト）の水性顔料「S-PG2インク」です。DTF方式に特有のプリントヘッドのインク凝固が軽減されており、クリーニング時の廃液量を削減できます。「TY-300」の専用インクとパウダーは、繊維製品の安全性を保証する国際規格であるエコテックスのECO PASSPORT認証を受けています。

Wh（ホワイト）インクはカートリッジ2本安定して運用するためのメンテナンス機能も充実しており、使用頻度に合わせて自動的にクリーニングが実施されるため、プリントヘッドのノズル抜けを防止できます。プリントヘッド周りのキャップ、ワイパー、ワイパークリーナー、フラッシングスポンジの交換作業も、ユーザー自身が簡単にできるようになりました。

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本製品はミシン目カット機能も備えており、カッターやハサミを用いることなくシートを切り離すことができます。DTFシェイカーオーブンと連結させると、さらにシームレスな作業環境が実現され、ワークフローを自動化して最大限に生産性を発揮させることが可能です。

ローランド ディー.ジー.株式会社
問い合わせ：0120-808-232
URL：https://www.rolanddg.co.jp/

2024/09/27