公益財団法人クマ財団が、「クリエイター奨学金(AI)」の9期生の応募を受け付けています。25歳以下の学生クリエイターを対象とした返済義務を負わない奨学金制度です。
前期と後期の2回の応募期間が設けてあり、40名ほどの採択が予定されています。

【目次】

若手クリエイターには嬉しい年間120万円の支援

これまでにもクマ財団は、株式会社コロプラ創業者である馬場功淳氏によって2016年に設立されて以来、返済義務を負わない年間120万円の給付型奨学金制度で若手クリエイターを支援してきました。その人数は、第1期生~8期生で累計384名にものぼります。

クマ財団、ジャンル不問・返済不要の「クリエイター奨学金(AI)」の9期生の募集を実施
ジャンルも不問で幅広い領域をサポート(8期生の例)この給付型奨学金制度は、返済義務と使用用途の制限・報告義務がないことが最大の特徴です。制限がないため、画材の購入や展示会開催のための費用、さらには家賃をはじめとした生活費に充てるなど、クリエイター各自が自分の創作により集中できる環境づくりに役立てることができます。

さらに、サポートは奨学金の支給だけにとどまらず、キックオフイベントや合宿や成果報告を通して、創作活動の総合的な支援が行われます。「クリエイター奨学金(AI)」9期生の応募資格では、2025年4月に高専4年生以上および専攻科/専門学校/短期大学/大学/大学院に在籍する学生で、同年4月1日(火)の時点で25歳以下であることが必要です。

「クリエイター奨学金(AI)」9期生 応募資格
※下記の全てに該当することが必要(1)2025年4月に高専4年生以上および専攻科/専門学校/短期大学/大学/大学院に在籍する学生(2)2025年4月1日(火)の時点で25歳以下(3)新たな価値創造を目指して自ら創作活動をしている者/未開発な領域に挑戦して新しい価値を創造しようとしている者/伝統文化から新たな価値を創ろうとしている者

AIツールの利用有無に関わらずに応募は可能

本制度での(AI)の表記は「AI技術を積極的に取り入れる姿勢を応援する」という想いのもとで昨年から追加されました。ただし、応募概要や資格や選考基準に変更はなく、AIツールの利用有無に関係なく応募は可能です。今年度も「AIツール活用、歓迎」と記載されてはいますが、あくまでもツールの活用方法に限らずに制作においては自身の創造性や表現が主体であることが重要視されます。

作品画像のみではAIツールの利用状況を判断することが難しいため、活用方法などについては応募資料内に記入することが必要です。具体的な活用方法の例としては、AIツールでポートフォリオや企画書を作成・翻訳するなど「幅広く活動にAIツールを取り入れる者」、AIツールを使って執筆や画作の着想を得るなど「AIツールを用いた創作活動を行う者」、AIでの画像認識・音声認識の研究や制作をするなど「AI技術の研究や技術開発に携わる者」が想定されています。

クマ財団、ジャンル不問・返済不要の「クリエイター奨学金(AI)」の9期生の募集を実施
「クリエイター奨学金(AI)」イメージ

9期生への応募方法と採択・支援までの流れ

「クリエイター奨学金(AI)」9期生の募集期間は、前期と後期の2回に分かれています。既にスタートしている前期の募集は2025年1月19日(日)の23:59までで、後期の募集は2025年1月23日(木)~3月16日(日)23:59です。


具体的な応募方法は、特設Webサイトで募集要項を確認したうえで、専用ページからエントリーするかたちとなります。エントリー後には、願書や作品資料の提出が必要です。

募集締切後は、書類選考と最終選考を経て、2025年5月末に9期採択者が決定されます。給付期間は原則として2025年4月から2026年3月までの1年間で、給付金額は月額10万円(年120万円)です。

クマ財団、ジャンル不問・返済不要の「クリエイター奨学金(AI)」の9期生の募集を実施
「クリエイター奨学金(AI)」イメージ* * * * * * * * * *

一般的に「奨学金」は後からの返済に長期間にわたって苦労することが多く、昨今の社会問題として取り上げられることも多いです。しかし、クマ財団の「クリエイター奨学金(AI)」には返済義務がありません。若手クリエイターが自身の創作活動に専念するうえで、心強い味方となるでしょう。

公益財団法人クマ財団
URL:https://www.kuma-foundation-scholarship.com/

2024/12/20

クマ財団、ジャンル不問・返済不要の「クリエイター奨学金(AI)」の9期生の募集を実施
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