2025年1月9日(木)から2月24日(月)まで、やきもの体験型複合施設・STUDIO 894にて「CERAMIC ART EXHIBITION -平面と立体の境界-」展が開催されます。テキスタイルデザイナーで東京造形大学造形学部デザイン学科の教授でもある鈴木マサル氏の個展です。


【目次】

テキスタイルデザイナーが立体作品に挑む

鈴木マサル氏は、2004年からファブリックブランドの「OTTAIPNU」を主宰しています。色鮮やかなプリントのファブリックを中心に、生地の本来の魅力にあふれたコレクションを展開していることが特徴です。鈴木氏は自身のブランドのほかにも、マリメッコ、カンペール、ユニクロなど、国内外のさまざまなブランドからテキスタイルプロダクトを発表しています。

鈴木マサル氏による瀬戸焼の立体物とタイル作品が紹介される「平面と立体の境界」
鈴木マサル氏
鈴木マサル氏による瀬戸焼の立体物とタイル作品が紹介される「平面と立体の境界」
 主にテキスタイルデザインの分野で活躍する鈴木氏ですが、2023年から進めてきた瀬戸焼の立体物とタイルの作品を中心に新作を発表するのが今回の展覧会です。開催にあたり、鈴木氏は「いつもはテキスタイルデザイナーとして模様を描き、色をつけるということを仕事としていますが、もう少しフィジカルな制作、表現をしたいという思いは常に持っていました」と語っています。奥様がセラミックアーティストであることも、作陶に挑戦するきっかけであったようです。

右手上げか左手上げかが変わる招き猫

本展では、裏表のないリバーシブル仕様の可愛い招き猫のプロダクト「wellcat」が新たに発表されます。招き猫は右手を上げていると「金運を招く」、左手を上げていると「人を招く」と言われていますが、「wellcat」は表面では右手上げ、裏面では左手上げとなるスタイルです。

鈴木マサル氏による瀬戸焼の立体物とタイル作品が紹介される「平面と立体の境界」
wellcat「lovepeace」表柄・裏柄さらに、招き猫の立体原型や平面のタイルに直接装飾を描いたセラミック作品も数多く展示販売されます。タイルは大きなサイズから小さなものまで全14点が初公開される予定で、全て1点ものの作品です。

鈴木マサル氏による瀬戸焼の立体物とタイル作品が紹介される「平面と立体の境界」
「botanical」タイル/サブロク板サイズ(23cm角×32枚)

会期中のトークイベントはYouTubeでも配信

本展の会場となるSTUDIO 894は「スタジオヤクシ」と読みます。1952年に瀬戸で創業した陶磁器工芸メーカーの株式会社中外陶園が運営している施設です。こだわりのカフェとアートギャラリーが併設されており、同社は約5,000点のコレクションを所蔵する「招き猫ミュージアム」も運営しています。

鈴木マサル氏による瀬戸焼の立体物とタイル作品が紹介される「平面と立体の境界」
STUDIO 894の外観
鈴木マサル氏による瀬戸焼の立体物とタイル作品が紹介される「平面と立体の境界」
STUDIO 894の内観今回の展覧会では、鈴木マサル氏をゲストに迎えて、1月12日(日)の14:00からトークイベントも実施されます(参加無料/要事前申込)。
イベント当日の様子は、STUDIO 894の公式YouTubeアカウントでもライブ配信される予定です。

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■期間:
2025年1月9日(木)~2月24日(月)

■開催場所:
STUDIO 894 ギャラリー
愛知県瀬戸市薬師町1 STUDIO 894内

■問い合わせ先:
STUDIO 894(株式会社中外陶園)
url. https://studio894.jp/

鈴木マサル氏による瀬戸焼の立体物とタイル作品が紹介される「平面と立体の境界」
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