株式会社ネビュラエンタープライズが「おちらしさんアワード2024」の開票結果を発表しました。「おちらしさんアワード」は公演や美術展のチラシの年間大賞を決める恒例企画で、デザイン面でも優れたチラシが数多く集まっています。


【目次】

恒例となった年に1度の「チラシの祭典」

チラシの祭典として開催されている「おちらしさんアワード」は、チラシ宅配サービス「おちらしさん」から派生した企画です。開催年度に劇場や美術館などで配布されていたチラシと、「おちらしさん」で届くチラシから優れたものがノミネートされ、ファンの投票で順位が決定しています。

ファンに好まれやすいチラシの傾向が分かる!「おちらしさんアワード2024」の結果発表
2020年に開始された本アワードは、今年度で5回目の開催を迎えました。2024年10月7日(月)~11月20日(月)の1次投票でノミネートチラシが舞台版48点・美術版47点に絞り込まれ、12月5日(木)~12月23日(月)に決戦投票が実施されています。最終結果は、2025年2月5日(水)に発表されました。

舞台版の1位は有名な絵画の楽しいパロディ

ファンに好まれやすいチラシの傾向が分かる!「おちらしさんアワード2024」の結果発表
舞台版の1位には「女の友情と筋肉 THE MUSICAL ―幸せの上腕二頭筋―」が選ばれました。この舞台は、コミック「女の友情と筋肉」を原作としたコメディ・ミュージカルの第2弾です。身体をハードに鍛える幼馴染じみの女性3人組を中心に、彼女たちが仕事やプライベートに奮闘する物語が繰り広げられています。

ファンに好まれやすいチラシの傾向が分かる!「おちらしさんアワード2024」の結果発表
インパクト抜群でコメディ作品としての楽しさが伝わってくる
舞台版・第1位のチラシチラシのデザインでは、ウジェーヌ・ドラクロワ(1798~1863年)によるフランス7月革命を描いた19世紀の名画「民衆を導く自由の女神」がオマージュされています。もとになった絵画と同様に旗を掲げる女性が登場し、銃などの武器の代わりにダンベルやバーベルやハンドグリップなどが随所に見られるところもユニークです。

なお、2位以下を含む舞台版のランキングは以下の通りとなりました。

第1位「女の友情と筋肉 THE MUSICAL ―幸せの上腕二頭筋―」第2位2024年劇団☆新感線44周年興行・夏秋公演 いのうえ歌舞伎「バサラオ」第3位PARCO PRODUCE 2024「破門フェデリコ ~くたばれ!十字軍~」第4位花組ペルメル「長崎蝗駆經~岡本綺堂『平家蟹』による~」第5位日生劇場 絢爛豪華 祝祭音楽劇「天保十二年のシェイクスピア」第6位CAT-A-TAC「こころ」第7位レティクル座の〝サ劇〟「真・バトルサウナー城崎」第8位東京芸術劇場「Le Fils 息子」第9位南極ゴジラ 第6回本公演「バード・バーダー・バーデスト」ロロ 劇と短歌「飽きてから」ナイロン100℃ 49th SESSION「江戸時代の思い出」

美術版の1位は手仕事の温もりを感じさせるデザイン

ファンに好まれやすいチラシの傾向が分かる!「おちらしさんアワード2024」の結果発表
美術版の1位に選ばれたのは、高島屋史料館TOKYOの「ジャッカ・ドフニ 大切なものを収める家―サハリン少数民族ウイルタと『出会う』」です。2012年に閉館したサハリン少数民族の資料館「ジャッカ・ドフニ」から北海道立北方民族博物館に引き継がれた所蔵資料が、東京で初公開された展示のチラシとなっています。

ファンに好まれやすいチラシの傾向が分かる!「おちらしさんアワード2024」の結果発表
タイトルが刺繍文字であることも魅力的
美術版・第1位のチラシ受賞にあたっての海老名熱実氏(高島屋史料館TOKYO館長・学芸員)のコメントでは、メインビジュアルでのこだわりについても触れられています。
「色校正は、資料借用で北海道立北方民族博物館にうかがうタイミングにあわせて、かつてジャッカ・ドフニがあった北海道網走の地で、その空気を感じながら行いました」といったエピソードが明かされました。

2位以下を含む美術版のランキングは以下の通りです。

第1位高島屋史料館TOKYO「ジャッカ・ドフニ 大切なものを収める家―サハリン少数民族ウイルタと『出会う』」第2位練馬区立美術館「生誕150年 池上秀畝―高精細画人―」第3位神奈川県立近代美術館「鎌倉別館40周年記念 てあて・まもり・のこす 神奈川県立近代美術館の保存修復」第4位BBプラザ美術館「明日への出発『関西の作家たちの交差点』『フランスの作家たちの物語』」第5位嵯峨嵐山文華館×福田美術館「君があまりにも綺麗すぎて ~福田コレクションの美人画~」第6位神奈川近代文学館 特別展「帰って来た橋本治展」第7位東京オペラシティ アートギャラリー「宇野亞喜良展 AQUIRAX UNO」第8位BankART KAIKO「BankART Under 35 2024」東京都現代美術館「坂本龍一 音を視る 時を聴く」第10位東京都現代美術館「開発好明 ART IS LIVE ―ひとり民主主義へようこそ」東京都美術館「デ・キリコ展」* * * * * * * * * *

「おちらしさんアワード」は、実際にチラシを見た人たちからの一般投票で順位が決まるため、「どのようなチラシが好まれやすいか」を知るための参考にもなります。「おちらしさんWEB」によるnoteでは、2位以下も含めて詳細な解説・受賞コメントも公開中です。

●「おちらしさんアワード2024」結果発表&上位チラシ解説・受賞コメント
舞台版:https://note.com/nevula_prise/n/nf996fdd76074
美術版:https://note.com/nevula_prise/n/n6ac40331c164

株式会社ネビュラエンタープライズ
URL:https://nevula-prise.co.jp/

2025/02/07

ファンに好まれやすいチラシの傾向が分かる!「おちらしさんアワード2024」の結果発表
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