
【目次】
グローバル案件で使いやすいフォント
「金剛黒体」は、紙とデジタルの両方での快適な読み心地が実現された書体です。多くの言語に対応するグローバルフォントとして展開され、それぞれの言語でデザインのスタイルが統一されています。さまざまなデザイン賞を受賞しており、インバウンドやローカライズなどの案件でも使いやすいダイナコムウェアのフラッグシップフォントです。今回、その「金剛黒体」の繁体字中国語版や韓国語版に新ウエイトが追加され、さらにパワーアップしました。繁体字は中国語の伝統的な漢字の字体で、主に台湾や香港やマカオで使用されています。
追加されたウエイトはBold/Extrabold/Ultrabold/Black/Extrablack/Ultrablackの各6種です。先行してリリースされていたUltralightからSemiboldまでの6ウエイトと合わせ、計12ウエイトになりました。12ウエイトでの展開は「金剛黒体」の日本語や簡体字中国語と同じであるため、多言語併記でのデザインに統一感をもたせやすくなります。


欧文フォントも新登場で20種の言語に対応
今回のリリースでは、「金剛黒体」の新言語として欧文フォントの「DF King Gothic」や、そのコンデンス書体である「DF King Gothic C」も登場しました。「King Gothic」はUltralightからUltrablackまでの12ウエイトです。「King Gothic C」は、横幅90%/85%/80%/75%の4段階があり、それぞれUltralightからUltraboldまでの各6ウエイトが用意されているため、合計24書体での展開となっています。
2025年春の新書体では「翔鷹楷書」なども追加
そのほかにも「DynaSmart V」の2025年春の新書体では、さまざまなフォントが追加されました。新登場のフォントは、合計65書体のラインナップとなっています。新書体で注目されるのは、空を翔ける鷹をイメージした「翔鷹楷書」です。伝統的な楷書にクリエイティブ性を感じさせる筆致が取り入れられており、スピード感と力強さもある書体に仕上げられています。昭和時代の教科書に見られるような正統性と個性を両立させたフォントです。

今回のリリースでは、「金剛明朝体」の欧文フォントの「DF King Serif」や、デザイン書体「金花体」のTrueTypeフォント版、「クラフト遊」「クラフト墨」「相撲体」「ブラッシュSQ」のStdN版も新収録されました。新しいフォントは「DynaSmart V」「DynaSmart 教育機関向けプラン」「DynaSmart 学生版」の契約者であれば追加費用を必要とせずに利用できます。
ダイナコムウェア株式会社
URL:https://www.dynacw.co.jp/
2025/04/24

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