エプソン販売株式会社は、2025年7月4日(金)に「SC-S7150」を発売します。商業・産業向けの大判インクジェットプリンター「SureColor」シリーズの新機種で、標準価格は2,079,000円(税込)です。
64インチのロール紙に対応しています。

【目次】

出力スピードが向上したCMYK4色機

本製品は、エコソルベントインクを採用した4色モデルです。1.33インチの新ヘッドを搭載したことで、2016年に発売された従来機の「SC-S40650」から生産性が約28%向上しました。塩ビで13.5㎡/時(600×1,200・6パス)、ターポリンのバナーで19.2㎡/時(600×600・4パス)の出力スピードが実現されています。

エプソン、エコソルベントインク搭載の大判4色プリンター「SC-S7150」を7月発売
出力スピードの比較グラフ出力解像度は最大1,200dpiで、インク色は標準的なCMYK4色です。300~1,626mmの用紙幅+最大1mmの用紙厚に対応し、さまざまな商業印刷物の出力に役立ちます。出力には左右5mmのマージン(用紙押さえ板使用時10mm)が必要で、印字幅は最大1,616mmです。

タッチパネルは4.3インチに大型化されました。光学式タッチパネルであるため、手袋を着用したままでの操作も可能です。天面の一部はフラットなデザインとなり、パソコンや印刷物を置くスペースとして活用できます。インターフェイスは、USBおよび100/1000BASE-Tです。

エプソン、エコソルベントインク搭載の大判4色プリンター「SC-S7150」を7月発売
本体サイズ(最小時)2,620(幅)×880(高さ)×1,338(奥行)mm本体サイズ(最大時)2,620(幅)×1,090(高さ)×1,671(奥行)mm
※外付け乾燥ファンを使用した場合の高さは1,167mm重量278kg

安定性を高める機能で無駄と手間を削減

本製品は、従来機の「SC-S40650」にはなかった「ノズル自己診断システム」機能を搭載していることも特徴です。印刷ジョブごとにプリントヘッドのドット抜けが自動検知され、パネル上にアラートとして表示されます。いち早くドット抜けに気付くことができて、プリントミスによる無駄を最小限に抑えられる機能です。


エプソン、エコソルベントインク搭載の大判4色プリンター「SC-S7150」を7月発売
パネルを用いた通知では、自動クリーニングの時間が近付いたことを知らせる機能も追加されており、作業の中断を防ぐことができます。

「SC-S40650」で好評であった「オートテンションコントロールシステム」も搭載されました。メディア送りモーターとロール駆動モーターによって、メディアの重量やロールコア形状などが感知・制御され、安定した紙送りが実現される機能です。布ワイパーの「自動ヘッドメンテナンス」機能も踏襲されており、プリントヘッドとプリンターヘッドガードの表面から毛羽やほこりが除去されることで、メンテナンス作業の手間が軽減されています。

トータルコストを削減できる最長10年保守

長期間の利用のため、最長10年間の保守サービスも用意されました。長期使用が可能となることで、機器の入れ替えによるコストや手間を気にせずに、安心して長く使えます。製品と同時に購入できるパッケージ型の保守サービス「エプソンサービスパック」は、購入同時3年プランの標準価格が330,000円(税込)、購入同時5年プランの標準価格が594,000円(税込)です。

更新用の1年ごとの保守料金は、製品購入日から5年目満了までの標準価格が165,000円(税込)、製品購入日から6年目以降の標準価格が264,000円(税込)となります。6年目以降は保守契約で更新でき、保守期間中は無償でユーザーの指定の場所にサービスエンジニアが派遣されて、その場で修理が行われます。

エプソン、エコソルベントインク搭載の大判4色プリンター「SC-S7150」を7月発売
最長10年保守による長期サポートを提供* * * * * * * * * *

本製品で採用されている「UltraChrome G3インク」は、ラミネートなしでの屋外耐候性が最大3年とされています。テキストシャープネス機能も搭載されており、細かい文字もはっきりと出力できる大判プリンターです。着実に基本性能を向上させつつ、ユーザービリティの向上が図られた1台となりました。


エプソン販売株式会社
URL:https://www.epson.jp/

2025/05/12

エプソン、エコソルベントインク搭載の大判4色プリンター「SC-S7150」を7月発売
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