「レオ・レオーニの絵本づくり展」強い日差しに本格的な夏の到来を感じる季節となり、いよいよ夏休みシーズンが間近に迫ってきました。旅行や帰省の合間に、涼しい美術館やイベント会場でアートに触れるひとときを加えてみてはいかがでしょうか。
本記事では、2025年の夏に開催される注目の展覧会・アート系イベントを前後編に分けてたっぷり紹介します。今も絶大な人気を誇る絵本「スイミー」作者の回顧展や、「亀倉雄策賞」と「JAGDA新人賞」の受賞展など、見逃せないラインナップが満載です!夏休みのアート巡りや旅行計画の参考にチェックしてみてください。
※後編は次週公開予定

【目次】

【1】<Event Area>東京都・渋谷区 
「レオ・レオーニの絵本づくり展」
~スイミーなどの絵本の作者として有名な巨匠の技法~

2025年の夏休みに行ってみたい注目の展覧会&アート系イベントまとめ 20選(前編)
「スイミー」や「あおくんときいろちゃん」など、数々の名作で広く親しまれている絵本界の巨匠レオ・レオーニ氏(1910~1999年)の展覧会です。同氏は生涯において、グラフィックデザインやアートディレクションも含めて多岐にわたる仕事に携わりましたが、本展では49歳になってから始めた絵本づくりに焦点を当てています。コラージュをはじめ、アートディレクターとして培った経験やセンスを生かした同氏ならではの技法を紐解く内容です。

本展は、第1章「レオーニのテクニック(技法)」、第2章「原画で読む絵本『6わのからす』」、第3章「レオレオリウム!レオーニの絵本ワールドにようこそ」という3つの章で構成されています。第1章と第2章は、作者が絵本制作のうえでこだわったテクニック(技法)やストーリー(ものがたり)をキーワードとして、絵本原画を紹介する展示です。

第3章では、インタラクティブな作品を手掛けるアートユニット・plaplax(近森基氏+小原藍氏)により、レオ・レオーニ氏の絵本の世界を体感できる本会場限定コンテンツが展開されます。第3章のタイトルは、同氏の絵本の重要なイメージの源泉となっている「テラリウム」にちなんで名付けられています。「スイミー」の絵本の中に入り込んだような体験ができたり、360°の円形スクリーンに囲まれた「空想の庭」に多数のキャラクターたちが登場したりする楽しい展示です。

2025年の夏休みに行ってみたい注目の展覧会&アート系イベントまとめ 20選(前編)
期間2025年7月5日(土)~8月27日(水)開催場所ヒカリエホール
東京都渋谷区渋谷2-21-1 渋谷ヒカリエ 9FURLhttps://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/25_leolionni/

【2】<Event Area>福岡県・太宰府市
「九州の国宝 きゅーはくのたから」
~刀剣男士コラボにも注目の国宝が勢揃いした展覧会~

2025年の夏休みに行ってみたい注目の展覧会&アート系イベントまとめ 20選(前編)
2005年にオープンした九州国立博物館の開館20周年を記念した特別展です。「宝」をテーマに、九州や沖縄にゆかりのある国宝が紹介されます。8月3日(日)までを前期、8月5日(火)からを後期として開催され、一部展示替えが行われるため、目当ての作品がある場合は来館時期に注意が必要です。

本展には、「漢委奴国王」の印文が有名な「金印」(前期展示)をはじめ、60点以上もの国宝が集結します。
鎌倉時代に作られたとされている「太刀 名物日光一文字」(通期展示)など、全9口の名刀が公開されることにも注目です。

名刀の展示を記念して、人気コンテンツ「刀剣乱舞ONLINE」とのコラボも展開されることになりました。「日光一文字」「へし切長谷部」「古今伝授の太刀」「同田貫正国」「笹貫」の5振りの刀剣男士の等身大パネルと描き下ろしイラストが展示されます。

さらに、会場では20年の間に九州国立博物館に収蔵された作品の中から、研究員がイチオシの作品を紹介する展示も繰り広げられます。新たに重要文化財の指定が決まった狩野孝信による「唐船・南蛮船図屏風」も登場し、前期に右隻、後期に左隻が展示される予定です。そのほか、魅力的な9つの作品を「きゅーはくトレジャーズナイン(QT9)」として紹介するなど、国宝の新しい見せ方に挑戦した展覧会となっています。

2025年の夏休みに行ってみたい注目の展覧会&アート系イベントまとめ 20選(前編)
2025年の夏休みに行ってみたい注目の展覧会&アート系イベントまとめ 20選(前編)
期間2025年7月5日(土)~8月31日(日)開催場所九州国立博物館
福岡県太宰府市石坂4-7-2URLhttps://www.kyuhaku.jp/

【3】<Event Area>東京都・町田市
「版画ってアートなの?」
~版画のイメージが覆るような多様な作品まで紹介~

2025年の夏休みに行ってみたい注目の展覧会&アート系イベントまとめ 20選(前編)
本展は、会場となる町田市立国際版画美術館のコレクションを中心に、名だたるアーティストの作品から、「これって版画なの?」と驚くような作品まで、幅広く紹介される展覧会です。「そもそも版画ってアートなの?」「これってどうしてアートなの?」といった、さまざまな視点からも美術館での鑑賞を楽しむことができます。

版画は、同じ絵を何枚も作り出す複製の技術として誕生し、デューラー(1471~1528年)やピカソ(1881~1973年)やミロ(1893~1983年)などの有名な画家たちも版画独自の表現を生かした作品を制作しています。本展ではその版画に注目しつつ、さまざまな素材や技法を組み合わせて「版画」の枠を超えた作品まで楽しむことが可能です。草間彌生氏や福田美蘭氏など、国内の現代作家の作品も紹介されます。

また同展では、平面作品や書籍だけでなく、工業製品や立体・大型作品まで「版画のイメージが覆る」ような多様な作品が披露されることも特徴です。子ども向けのパネルやアート初心者に向けた鑑賞ポイントを解説するパネルも設置されるため、幅広い層の人たちが気軽にアートを楽しむことができます。


毎週水曜と土曜は「フリートークデー」です。「鑑賞のための静けさ」よりも作品を巡る会話を楽しんでもらう試みで、小さな子ども連れでも気兼ねなくアートを堪能できます。

2025年の夏休みに行ってみたい注目の展覧会&アート系イベントまとめ 20選(前編)
島州一「CONSTRUCTION OF FINGER PRINTS 45」1982~1986年
フロッタージュ、スクリーンプリント、アクリルほか期間2025年7月5日(土)~9月21日(日)開催場所町田市立国際版画美術館
東京都町田市原町田4-28-1URLhttps://hanga-museum.jp/ 

【4】<Event Area>東京都・港区
平尾成志 小林健太「Singular Visions」
~盆栽と現代アートの表現を掛け合わせた新感覚の2人展~

2025年の夏休みに行ってみたい注目の展覧会&アート系イベントまとめ 20選(前編)
盆栽師の平尾成志氏と現代アーティストの小林健太氏のコラボによる2人展です。静謐な時間やドラマ性を感じさせる盆栽と、社会の側面や感情が表現された現代美術作品を並べることで、新たなイメージが生み出されています。

平尾成志氏は、伝統的な技術をもとに、独特な手法と表現を合わせて新しいスタイルの盆栽を創造しています。2015年にはミラノ万博の日本館に出演しており、2016年にブータン王室に盆栽が寄贈されたほか、2025年にはGinza Sony Parkで盆栽パフォーマンス「爻:MAJIWARI」も披露しました。

小林健太氏は、一貫して「真を写すとは何か?」という問いかけをもとに作品を制作しています。代表作の「#smudge」シリーズは、Photoshopの指先ツールで写真の色彩を引き伸ばしたり混ぜ合わせたりすることで「編集行為そのもの」に焦点を当てた作品です。

本展の会期中の7月21日(月・祝)には、平尾氏と小林氏、現代アート専門YouTube番組「MEET YOUR ART」のナビゲーターの小池藍氏が登壇する公開収録形式でのトークセッション(事前申込制/入場無料)も実施されます。期間中に併設されるバーでは、本展にあわせて開発されたコラボレーションメニューなども提供予定です。

期間2025年7月9日(水)~8月2日(土)開催場所WALL_alternative
東京都港区西麻布4-2-4 1FURLhttps://avex.jp/wall/

【5】<Event Area>福岡県・福岡市 
おいでよ!夏の美術館vol.2「オバケ?」展
~絵本やアニメなど多様な切り口でオバケを楽しめる展覧会~

2025年の夏休みに行ってみたい注目の展覧会&アート系イベントまとめ 20選(前編)
人々の好奇心をくすぐる「オバケ」を、さまざまな切り口で楽しむことができる体験型の展覧会です。絵本/漫画/落語/アニメーション/音楽/写真など、幅広いジャンルでの「オバケ」が紹介され、約20組のクリエイターが参加しています。

本展のコンテンツの目玉の1つが、落語家の春風亭一之輔氏によって名作絵本「ねないこだれだ」(福音館書店/著:せなけいこ)が朗読される “怖い部屋” です。そのほか、妖怪やオバケが好きなアートディレクターの祖父江慎氏が銭湯の番頭に扮する「オバケ湯と番頭」では、大きな湯船にお化けがギッシリ詰まった展示が繰り広げられます。


「オバケ研究所」には、目に見えるオバケ、愛するオバケ、オバケかどうかの境界など、 “オバケ研究員” による奇想天外な興味深い発表が集まりました。大人は入れない子どもだけの秘密の「オバケ工場」では、子どもたちが続々とオバケに変身します。

会場に古今東西のオバケ絵本が500冊も集められていることも特徴で、一部の絵本はその場で読むこともできます。人気キャラクターの「バーバパパ」のコーナーもあり、そのほか⾕川俊太郎氏と⾕川賢作氏の親子によるオバケ⾳楽「けいとのたま」や、アニメーション作家・加藤久仁生氏の新作など、盛りだくさんの内容です。

期間2025年7月10日(木)~8月31日(日)開催場所福岡アジア美術館 7F
福岡県福岡市博多区下川端3-1URLhttps://obakeexhibition.com/

【6】<Event Area>東京都・渋谷区 
「Fracture: Japanese Graphic Design 1875–1975」
~100年に及ぶ日本のグラフィックデザインの変遷を辿る展示~

2025年の夏休みに行ってみたい注目の展覧会&アート系イベントまとめ 20選(前編)
Ian Lynam(イエン・ライナム)氏の書籍「Fracture: Japanese Graphic Design 1875–1975」をもとに構成された展示企画です。イエン・ライナム氏は、デザイナー/教育者/批評家/デザイン史研究者として国際的に活躍しています。

本展は、明治期のグラフィックアートから戦前・戦後、さらにプレ・デジタル時代に至るまで、100年間にも及ぶ日本のグラフィックデザインの変遷を辿る内容です。近代性/帝国主義/ジェンダー/コマーシャリズム/セクシュアリティ/美学など、多角的な視点が提示されます。

今回の展示には、書籍に掲載された図版を空間へと展開する「アーカイブ・オン・ディスプレイ形式」が採用されました。実際のポスターや印刷物とともに書籍の内容が空間に再構成され、体験型の展示としてデザイン史が紹介されます。

本展を主催するUltraSuperNewは原宿で誕生し、2016年にはシンガポール、2020年にはコロンボにオフィスを開設しました。近年はアムステルダムにも進出しています。ローカルクリエイティブコミュニティのサポートをミッションに掲げ、アジアを代表するインディペンデントクリエイティブエージェンシーネットワークの確立を目指している企業です。
今回の展覧会の会場でもあるUltraSuperNew KURAでは、アジアのクリエイターが作品を披露する場所を提供し、発表の機会をサポートしています。

期間2025年7月11日(金)~7月26日(土)開催場所UltraSuperNew KURA
東京都渋谷区東2-6-18 エポックURLhttps://ultrasupernew.gallery/jp/tokyo/current 

【7】<Event Area>滋賀県・大津市 
「炭酸デザイン室展-ロータスの森-」
~1つ1つに物語が込められたテキスタイル製品の展示販売~

2025年の夏休みに行ってみたい注目の展覧会&アート系イベントまとめ 20選(前編)
企業向けのデザイン提供やコラボを展開しながら、自社のテキスタイルブランド「TANSAN TEXTILE」の企画デザイン・運営も手掛ける炭酸デザイン室の個展です。炭酸デザイン室は、2014年に水野智章氏と水野若菜氏によって設立されました。2人はともに東京造形大学卒で、現在は琵琶湖に近い滋賀県大津市に拠点を置いて活動しています。

炭酸デザイン室の活動は、2025年で11年目を迎えました。日々の暮らしの中にある小さな輝きを感じながら生み出されている鮮やかなテキスタイルが魅力です。「日常の記憶」がプロダクトに落とし込まれています。

今回の個展の会場では、「TANSAN TEXTILE」の製品やファブリックをはじめ、各種のコラボアイテムなどが登場します。新作の柄「ロータスの森」には、ちょうどこの時期の日本で「植物が最も喜ぶ季節」が描かれ、そのほかのテキスタイルにも1つ1つに物語が込められています。

コラボ製品の展示販売では、ラグ専門店「Layout」とコラボしたイラン製敷物「TANSAN GABBEH」、西陣岡本とフジエテキスタイルとの協業で生まれたテキスタイルアート「光る山」、Stackstoとのコラボ収納用品「Baquet」、富士吉田の舟久保織物とのコラボ傘などに注目です。さらに会場の一部では、立命館大学生存学研究所とJSSJ(ジョイソン・セイフティ・システムズ・ジャパン)との車椅子のプロジェクトの展示も繰り広げられます。

2025年の夏休みに行ってみたい注目の展覧会&アート系イベントまとめ 20選(前編)
2025年の夏休みに行ってみたい注目の展覧会&アート系イベントまとめ 20選(前編)
期間2025年7月12日(土)~7月27日(日)開催場所gallery サラ
滋賀県大津市北比良1043-40URLhttps://tansandesign.jp/

【8】<Event Area>東京都・台東区 
「氷河期展 ~人類が見た4万年前の世界~」
~ネアンデルタール人とクロマニョン人の頭骨も日本初上陸~

2025年の夏休みに行ってみたい注目の展覧会&アート系イベントまとめ 20選(前編)
マンモスなどの巨大な動物たちが生きていた4万年前の氷河期をテーマにしている特別展です。絶滅した動物の骨格標本や生体復元模型、考古資料の展示などを通じて、氷河期をともに生きた動物たちや人類について解説され、氷河期の謎に迫っています。総合監修を務めているのは、国立科学博物館長の篠田謙一氏です。


会場での展示は、第1章「氷河期 ヨーロッパの動物」、第2章「ネアンデルタール人とクロマニョン人」、第3章「氷河期の日本列島」という3つの章で構成されています。特に、ネアンデルタール人とクロマニョン人(ホモ・サピエンス)の実物の頭骨が日本に初上陸することが話題です。

ネアンデルタール人はがっしりした体格と強靭な筋肉を持っていたのに対し、クロマニョン人は比較的に細い体格で長い手足を持っていました。両者は同じ時代を生きていましたが、4万年前までにネアンデルタール人は姿を消します。いったい何が両者の命運を分けたのかを探る展示に注目です。

会期中の8月8日(金)~8月17日(日)と10月10日(金)~10月13日(月・祝)には、夜間開館の実施も決定しました。通常は17:00の閉館が上記の期間中には19:00まで延び、お盆の期間や連休に涼しい夜の博物館で氷河期の世界をゆっくり楽しむことができます。

期間2025年7月12日(土)~10月13日(月・祝)開催場所国立科学博物館
東京都台東区上野公園7-20URLhttps://hyogakiten.jp/

【9】<Event Area>東京都・中央区 
「2025 JAGDA 亀倉雄策賞・新人賞展」
~毎年恒例のグラフィックデザイン賞の受賞記念展~

2025年の夏休みに行ってみたい注目の展覧会&アート系イベントまとめ 20選(前編)
Design by Noriaki Hayashi
2025年の夏休みに行ってみたい注目の展覧会&アート系イベントまとめ 20選(前編)
Art Direction: (J)(C)(M) Design: (M)公益社団法人日本グラフィックデザイン協会(JAGDA)が主催する「亀倉雄策賞」と「JAGDA新人賞」の受賞記念展です。これらの賞は、年鑑「Graphic Design in Japan」への出品作品の中から毎年選出されています。

「亀倉雄策賞」は最も優れた作品とその制作者に贈られる賞で、第27回の受賞作品は林規章氏による教育機関の学生募集ポスター「女子美術大学大学院/3年次編入/短大専攻科 学生募集」に決まりました。20年前から毎年制作されているポスターシリーズの最新作です。

JOSHIBIの「J」の形をモチーフとした表現が展開され、女子美という軸を持ちながらのシンボリックな抽象性や毎年の新鮮さが高く評価されました。今回の展覧会では、会場1Fで林規章氏の作品が展示されます。


「JAGDA新人賞」は、今後の活躍が期待される有望な39歳以下のグラフィックデザイナーに贈られている賞です。1983年以来、これまで128名のデザイナーを輩出し、デザイナーの登竜門としても知られています。43回目となる2025年度は、城﨑哲郎氏、サリーン・チェン氏、松田洋和氏が受賞を果たしました。今回の展覧会では会場の地階にて、3名の受賞作品と近作が紹介されます。

2025年の夏休みに行ってみたい注目の展覧会&アート系イベントまとめ 20選(前編)
第27回 亀倉雄策賞 受賞作品
教育機関の学生募集ポスター「女子美術大学大学院/3年次編入/短大専攻科 学生募集」女子美術大学 

期間2025年7月15日(火)~8月27日(水)開催場所ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)
東京都中央区銀座7-7-2 DNP銀座ビルURLhttps://www.dnpfcp.jp/gallery/ggg/

【10】<Event Area>東京都・港区 
「トーベとムーミン展~とっておきのものを探しに~」
~ムーミン小説の出版80周年を記念した展覧会~

2025年の夏休みに行ってみたい注目の展覧会&アート系イベントまとめ 20選(前編)
2025年の夏休みに行ってみたい注目の展覧会&アート系イベントまとめ 20選(前編)
2025年がムーミン小説の出版80周年にあたることを記念し、フィンランドのヘルシンキ市立美術館(HAM)の協力のもとで開催される展覧会です。森アーツセンターギャラリーでの開催を皮切りに、全国巡回が予定されています。

本展は、ムーミンの生みの親であるトーベ・ヤンソン氏(1914~2001年)の創作世界と、ムーミンシリーズの魅力に迫る内容です。トーベ・ヤンソン氏の初期の油絵や第二次世界大戦前後の風刺画、ムーミン小説・コミックスの原画やスケッチ、愛用品など約300点が展示され、彼女の人生が色濃く反映されたムーミンシリーズにもスポットを当てています。

ムーミンシリーズには個性的なキャラクターたちが登場し、ファンの共感を呼ぶ多様性や寛容性にあふれた物語が魅力です。本展では、小説やコミックスの原画やスケッチ、可愛いキャラクターのイラストなどが紹介され、ムーミンの世界を体感できるような演出も楽しむことができます。

さらに、日本ではあまり知られていないトーベ・ヤンソン氏の壁画も映像で紹介される予定です。フィンランド・コトカ市の保育園のために制作された約7m幅の「フェアリーテイル・パノラマ」には、ムーミンキャラクターや想像上の生き物たちが色鮮やかに描かれています。作者の豊かな創作の世界を隅々まで堪能できる展覧会です。

2025年の夏休みに行ってみたい注目の展覧会&アート系イベントまとめ 20選(前編)
期間2025年7月16日(水)~9月17日(水)開催場所森アーツセンターギャラリー
東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー 52FURLhttps://tove-moomins.exhibit.jp/* * * * * * * * * *

今回の記事では、2025年の夏休みに開催されている注目の展覧会&アート系イベントの中から、前編として10企画を紹介しました。気軽に立ち寄ることができる展示から、じっくり堪能したい大型企画まで、今年の夏ならではの旬のラインナップが揃っています。続く後編でも、さらに魅力的なイベントを紹介していきますのでお楽しみに!

2025年の夏休みに行ってみたい注目の展覧会&アート系イベントまとめ 20選(前編)
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