【目次】
アスペクト比が約3:2のディスプレイ
「Wacom MovinkPad 11」は、10点マルチタッチ操作に対応する11.45インチの画面を備えたタブレット端末です。画面の表示解像度は2,200×1,440pixelsで、読み取り可能範囲は243(幅)×159(高さ)mmとなっています。表示サイズ11.45型本体サイズ266(幅)×182(高さ)×7(奥行)mm重量588gディスプレイは光の反射を防止するアンチグレアタイプで、標準値が400cd/㎡の高輝度設計です。AG(アンチグレア)エッチング加工とAF(アンチフィンガープリント)コーティングを施したガラスにより、指紋や光の映り込みが抑えられています。画面の標準コントラスト比は1,200:1、リフレッシュレートは60/90Hz、視野角は水平/垂直ともに170°で、sRGBカバー率は99%です。

タブレット端末としてのハードウェア仕様
「Wacom MovinkPad 11」は、ワコム製品のラインナップの中では汎用性の高さが特徴です。Android 14を搭載し、パソコンと接続することなく使えます。MediaTek Helio G99プロセッサーを採用し、メモリは8GBで、ストレージは128GBです。本体には4.7Mピクセルの背面カメラや5Mピクセルの前面カメラ、デュアルマイクやステレオスピーカーも実装されています。インターフェイスはUSB 2.0仕様のType-C×1基で、Wi-FiおよびBluetooth 5.2対応です。
内蔵バッテリーの容量は7,700mAhで、連続使用の大まかな目安は9時間ほどとなります。1.0mのUSB Type-Cケーブルが付属しますが、ACアダプターは本製品には同梱されず、別売のWacom One(DTC121/DTH134)用のものを利用することが可能です。
下描き作業に適した「Wacom Canvas」アプリ
本製品は通常のAndroidタブレットとしても使えますが、ワコムならではの「多目的パッドとはちょっと違う」特徴もポイントです。クリエイターに最適化された創作体験をもたらす「Wacom UX」の設計思想に基づき、描くことに特化した端末として開発されています。
DEBUT版が標準で付属する「クリスタ」との連携
本製品には、株式会社セルシスのペイントアプリ「CLIP STUDIO PAINT DEBUT」も標準でバンドルされており、2年ライセンスが付属します。「Wacom Canvas」と「クリスタ」との連携も重視されていて、「Wacom Canvas」には「CLIP STUDIO PAINTで続きを描く」というメニューが用意されました。下描きの工程からそのままシームレスに「クリスタ」へと移動し、本格的に仕上げることができます。
プロにも活用されている「Wacom Pro Pen 3」に対応
本製品には、替え芯ホルダー付きの「Wacom Pro Pen 3」も標準で付属します。液タブの「Wacom Cintiq Pro」など、プロの制作環境にも共通する最新のバッテリーレスペンです。筆圧レベルは8,192レベル、傾き検出レベルは60°、読取分解能は最高0.005mmで、3つのサイドスイッチを備えています。このペンにより、線の強弱や濃淡をより正確に表現できることも、他社製の一般的なAndroidタブレットとの大きな違いです。

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Android OSを搭載した「Wacom MovinkPad 11」は、これまでワコムが主に展開してきた液タブや板タブとは方向性が異なり、パソコンと接続することなく単独で使用するオールインワンタイプの製品です。とはいえ、ワコムの技術を注ぎ込んで「描くためのツール」としての使い勝手にこだわることで、他社製の一般的なAndroidタブレットとの差別化が図られています。
「主にクリエイティブな活動に使いたい」と考えてAndroidタブレットを導入するユーザーはもちろん、既に液タブや板タブなどの制作環境が揃っている人にとっても、日常的に使う端末の選択肢として候補に上がりやすい製品となるでしょう。7月25日(金)の15:00~19:00と7月26日(土)の11:00~18:00には、ワコム東京本社(東京都新宿区西新宿8-17-1)で新製品体験会も実施されます。
株式会社ワコム
問い合わせ:0120-056-814
URL:https://www.wacom.com/ja-jp/
2025/07/18
