◆田中麗奈ら、金のアイテム纏い登場
この日、満を持して、完成披露を迎えた映画『黄金泥棒』。平凡な日常に退屈していた主婦が、“金(きん)”に魅せられ犯罪に手を染める姿を描く、実話から着想を得た痛快クライムコメディで、上映前の舞台挨拶にエレガントなスタイリングで登壇した。
まず、田中は満席になった会場を見渡し、「たくさんの応募があったとお聞きしました。抽選で外れた方もたくさんいらっしゃるとお聞きしました。こんなにたくさんの方が来てくださったことを大変嬉しく思っています。今日は皆様にとっても私たちにとっても思い出深い一日にしたいと思います」と公開日を迎えた喜びを述べ、森崎も「今日来られなかった方にも、いまの気持ちを届けるつもりで、お伝えできたらと思います」と語り、阿諏訪、石川の挨拶も続いた。なかでも本作のプロデューサーで、劇中ではルナ月浦として登場する中村は「今日この場でこの日を迎えられたのが奇跡だと思っているので、楽しい一日をお過ごし頂ければと思います」と想いがひとしおの様子であった。
トークセッションの冒頭では、田中が「私はイヤリングが金です」と語り、それぞれが作品にちなんだ「金」のアイテムをまとっていることをアピール。すると、森崎は「僕は髪の毛が金です!」とアピールして、会場を笑いで湧かせた。また、田中は最初に脚本を読んだ際の印象として、「『なんて楽しい映画なんだろう!こんな面白い映画、私がやっていいの?』と思いましたし、実際に撮影に入ってからもずっとワクワクしていました」とにっこり。
一方、田中演じる美香子と騙し騙される関係を演じた森崎は「皆さんこれから映画をご覧になるので、あまり多くは言えないのですが」と前置きした上で、「僕が演じた役は、映画全体で言うと主人公の美香子が進んでいく人生の中の壁になる存在。きっと皆さんが映画を観終わった後、僕は嫌われると思います」と話し「光輝くん(※森崎の劇中の役名)は思い通りに事を進めることができ、頭の回転も早いのですが、美香子に出会うことで全てが崩されます。
次いで美香子の夫役を演じた阿諏訪は、妻を裏切る役柄ゆえに、「本当にすみませんでした!」と開口一番に謝罪。観客の笑いを誘った後「こんな素敵な皆さんとお仕事させて頂けて光栄です。めちゃくちゃいろんな経験をさせてもらったんですが、不倫をした後、田中さんが役に入られていたので、撮影以外のメイク室とかでも、ものすごい目で見てくるんですよ…(笑)。不倫は絶対におすすめできません!」とユーモアたっぷりに撮影秘話を披露した。
同じく美香子に巻き込まれる役柄の石川も「麗奈さんやウィンさん、そして皆さんが自然と私を飲み込んでいってくれる感じでした。なので、あまり難しく考えすぎずに、楽しく参加させて頂きました」と語り、共演シーンの思い出について聞かれると「不倫がきっかけで美香子さんに脅されるシーンがあるのですが、それが撮影初日で。お芝居を合わせるのもその日が初めてで本当に怖くて声が自然と震えて、臨場感のある謝罪となっています(笑)」と笑いを交えながら撮影を振り返った。
◆田中麗奈&森崎ウィン、お互いの印象は?
さらに、本作撮影前に行われたワークショップで、お互いの初対面時の印象を問われた田中と森崎。ここでは森崎から「田中さんは、以前から出演作を拝見していた方でしたので、本当にいるんだ!と思いました(笑)。また、美香子は自分の“リズム”を持っている役柄なのですが、田中さんがそれを体現していて素晴らしかったです。ご一緒できて大変光栄でした」と共演の喜びを伝えた。
一方、田中は、「最初、森崎さんの出演作をお聞きして、スティーヴン・スピルバーグ監督の作品に出た俳優さんってどういうこと!?って思いました」と当初の森崎の印象を振り返った。これは森崎の出演作『レディ・プレイヤー1』のこと。すかさず森崎は「一応、ハリウッド俳優です!」と悪戯っぽく微笑む一幕も。田中はその森崎を「萱野監督の言葉を受けて、それをお芝居に変えて確実に返していく瞬発力がすごかったです」とべた褒め。森崎はつい赤面するばかりであった。
そのオリジナル脚本で本作を作り上げた萱野監督は「僕にとっては金って身近ではないと思っていたんですが、逆に映画で描く上では親しみのある存在に感じられてきました。日常的なマクガフィン(※映画内のお宝)を巡って美香子が大暴れする話を思いつきました」と本作をどのように生み出したのかを語る。また、MCから、本作のキャッチコピー「特別な人になりたかった」にちなみ、「どんな人になりたいですか?」という質問が投げかけられると「もっとお客さんを呼べる俳優になりたいです!」と満員の観客の前で宣言する田中。その俳優としての情熱的な言葉に、会場からは温かい拍手が響き渡った。
また、森崎は悩んだ末に、作品を通して「苦しんでいる人に勇気を与えたり、支援ができる俳優になりたいです」と今後の目標を掲げる。続く、森崎の熱量ある語り口には思わず聞き入ってしまうほどであった。
◆田中麗奈、“2億超え”純金たこ焼き器に緊張
後半は、劇中で使用された「金のたこ焼き器」が厳重なセキュリティとともに、サプライズで登場。
最後は田中からのメッセージ。「金を盗むストーリーなんですけど、本作は美香子が自分の人生を取り戻しにいく映画だと思っています。“自分らしさとは何なのか”、“自分の人生を本当はどうしたかったのか?”など、そういうことを美香子は考えて行動に移していきます。その中で40代の女性が目覚めていく姿を描いた作品です。美香子を通して皆さんの人生も重ねて観て頂ければと思います。皆さんに観ていただくことでこの映画はスタートします!」と本作への想いの丈を明かして、会場は拍手喝采。「金のたこ焼き器」を囲んでにこやかにフォトセッションが行われ、盛況のままイベントを締めくくった。
本作にも登場した豪華な「金のたこ焼き器」が登場し、監督、キャストも興奮の舞台挨拶となったこの日。なによりクロストークでは、作品の内容と打って変わって、彼らの仲の良さ、お互いへの確かな信頼感が際立つアットホームな時間となった。
◆田中麗奈×森崎ウィン「黄金泥棒」
本作は、平凡で味気ない日常に行き詰まりを感じていた専業主婦の美香子が、立ち寄った百貨店でつい“金のおりん”を盗んでしまう所から物語が動き出す。「普通であることが幸せ」と言い聞かされ育った美香子は、どんなに退屈な日々にも自分に無関心な家族にもやりすごしていた。だが、“金”に魅了され世界は一変、「私にしかできないことをする」という幼き日の夢が蘇り、“100億円の秀吉の金茶碗”を盗む計画を企てることに。自分らしい幸せを求めて、人生の大博打に打って出た主人公の滑稽ながらも愛らしい姿が熱い感動を呼び起こす、クスっと笑える等身大の痛快クライム・コメディが誕生した。(modelpress編集部)
【Not Sponsored 記事】
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