【モデルプレス=2025/08/04】Mrs. GREEN APPLEの大森元貴(おおもり・もとき/28)が、8月4日放送の連続テレビ小説「あんぱん」(NHK総合・毎週月~土あさ8時~ほか)第91回に初登場。連続ドラマ初出演となる大森は、ヘアカット、体重増量とビジュアルを変化させ挑んだ。
そんな「あんぱん」に懸ける思いとはーー。【インタビューVol.2】

◆今田美桜主演朝ドラ「あんぱん」

朝ドラ第112作目となる本作は、国民的アニメ「アンパンマン」を生み出した漫画家・やなせたかしと妻・暢がモデル。何者でもなかった2人があらゆる荒波を乗り越え、“逆転しない正義”を体現した「アンパンマン」にたどり着くまでの人生を描いた愛と勇気の物語。主人公の柳井のぶを今田美桜、のぶの幼なじみで、夫の柳井嵩を北村匠海が演じる。

大森は、作曲家のいずみたくさんをモデルにした、いせたくやを演じる。音楽を担当したミュージカル「見上げてごらん夜の星を」で嵩が舞台美術を担当することになり、嵩が作詞を担当した「手のひらを太陽に」の作曲を手がけることになっていく。

◆大森元貴、朝ドラ出演決めた理由

― アーティスト業でご活躍の中「あんぱん」への出演を決めた理由を教えてください。

大森:倉崎さん(制作統括:倉崎憲氏)が我々のライブを見て、お声がけをいただいて、率直に嬉しかったです。演劇を交えたようなライブツアーをしていたので、その部分で何か感じていただけるものがあったのだと思うと開催した意義もありますし、本当に光栄でした。ご丁寧に熱いオファーをいただいて、率直に「出たい」と思ったのですが、やっぱり朝ドラなので務まるのだろうかということと、私を買い被っていないだろうかと不安でした。でも、ワクワクしましたし、ありがたいお話だったので「お受けします」とお話をさせていただきました。

◆「あんぱん」大森元貴、約5kg増量・襟足カット…ビジュアル変化で挑んだ朝ドラ

― いせたくやという人物をどのように理解し、どう演じようと考えていらっしゃいますか?

大森:すごくピュアでまっすぐで、何の淀みもなく、音楽と芝居に対して誠実で、たまに周りが見えなくなりますが、すごく愚直な少年というのが率直な感想でした。
「あんぱん」を通して言うと、戦争後の嵩にとっては初めて下の世代と次の物作りをする一つの光のような存在なんだろうなと。嵩にも影響を与えますし、たくや自身も時代に対して思うところがあって、音楽と芝居で表現したい、純粋に日本を明るくしたい、そういう思いの元動いていると思いました。戦争パートで北村くんが減量されていたので、私は少し体重を増やして、物理的にも次の世代として新しい光に見えると良いなという感覚でした。

― どのくらい増量されたのでしょうか?

大森:3~5kgくらい増やしたと思います。自分にできることは何だろうと思ったときに、ビジュアルも含めてなのかなと。聞き心地的にもセリフの抑揚があって、セリフ量もすごく多いですし、基本的に芝居がかったような青年なので、小さいときから芝居が好きだったんだろうなというのが、立ち振る舞いや言動から香ると良いなと思いながら、今までの「あんぱん」とは少し違ったテンポ感でキャラクターを表現できればと考えています。

― 役のために髪を切ったとのことですが、抵抗はありませんでしたか?

大森:全然ないです。全然ないですと言うと「何でもやります」みたいになっちゃっていますが、そうではなく、どうしたらビジュアルも含めて変化として見てくださっている人に楽しんでもらえるかなと思い、朝ドラ逆算でいろいろやりました。朝ドラで黒髪になって襟足を切るので、じゃあこの前に伸ばして染めて遊んでやろうかなみたいに楽しんで準備しました。

― 実際襟足を切ってみていかがですか?

大森:ドライヤーが楽です(笑)。感謝しています。

― 撮影が終わった後のヘアスタイルは考えていますか?

大森:あまり考えていないです。
普段ミセスでは他のメンバーのビジュアルも監修しているので、自分も何色にするか、先々のリリースも含めて逆算して考えるのですが、朝ドラが基軸になったこともあって、1回ノープランです。考えるのが楽しみです。結構伸びてきていて、たくや自身も年を重ねてビジュアルが変わっていくので、このまま伸ばし続けていいというGOサインが出たので、とりあえず伸ばし続けています。

◆大森元貴、18歳演じた感想

― 初登場は18歳。18歳を演じたご自身は何点でしょうか?

大森:いや、どうでしょうね(笑)。でもやれることはやって、人生で学ランを着たことがなかったので、自分の新鮮なビジュアルにも驚きながら、若々しく、フレッシュに演じられたらと思っていました。自分も音楽を生業にしていて、当時18歳でデビューしたので、そういった土俵に立つ前の自分と照らし合わせながら、何にフラストレーションを感じて、何に希望を抱いて表現の道に進もうとしているのかは、自分事として共通項を探った感覚です。手応えは実際放送されてみてどうなるのかなと思いますが、匠海くんからも「今までになかったテンポ感で非常にやりやすい」と言っていただいたので、自分がやろうとしていることはこのような方向で良いのかなと彼からの言葉が一つの指針になっています。基準値がないのでまだまだ分からないですが、80点前後ですかね。

― 18歳から50代までを演じるうえで、意識していることはありますか?

大森:年齢の幅は、僕も初めてで朝ドラの洗礼をくらっているのですが、純粋でまっすぐな人であることは、どれだけ年齢を重ねても変わらないと思います。すごく貪欲でハングリーな方なので、前のめりな感覚は、どれだけ年を重ねても変えたくないです。結婚も何度か繰り返していますが、それは決して期間が重なっているのではなく、純粋にまっすぐに人を愛す人。
きっと嵩に対してもまっすぐな心で向き合っていくので、年を重ねてその角が取れていかないと良いなと思っています。

― 朝ドラの現場で驚いたことがありましたら教えてください。

大森:1日で「さっきは何歳を演じて、今回は何歳を演じるんだっけ?」みたいなことがあることは特殊な経験です。たくやはビジュアルが変わっていくのですが、「どこでこんなんなったの!?」みたいな、1人の人生を生きるために年代に応じて衣装があって、素材感も変わって、いろいろな衣装を着ることができるのは朝ドラだなと思いますし、メイクにしても何にしても全てのクリエイティブ、ワンシーンを作るうえでものづくりファーストなスタッフ陣の連携、素晴らしいです。

◆大森元貴、思い出の作品明かす

― ドラマ初出演ですが、ドラマは大森さんにとってどのような存在でしたか?

大森:ドラマは大好きです。テレビの中の人になりたいと思ったのは、歌番組だけではなく、ドラマも一つの形としてすごく憧れました。表現として、全く想像していなかったというよりは、興味があった一つのエンタメで、小さい頃から観てきました。もちろん今も「あんぱん」を観ていますし、家族も現場の人たちも観てくれています。ドラマの話をすることは良いコミュニケーションですし、ドラマのキャラクターや世界に憧れたり、知っている方が演じているのに別の人に見えたり、それは小さい頃から不思議に思っていた気がします。

― 思い出の作品はありますか?

大森:松嶋さん(松嶋菜々子)も出演されていた、「花男」(TBS系「花より男子」シリーズ)は、小学生のときで、すごく印象に残っています。もちろん匠海くんが出演されているのも観ていますし、本当に不思議な感覚です。生きている次元とは違う形で世界が存在していることは、小さい頃から不思議に思っていた感覚です。


(modelpress編集部)

◆大森元貴(おおもり・もとき)プロフィール

1996年生まれ。音楽家。作詞家・作曲家であり、バンドMrs. GREEN APPLEの全楽曲の作詞、作曲、編曲など、全てをプロデュースするフロントマン。2025年、「あんぱん」への出演、「#真相をお話しします」では映画初出演&初主演も務め、マルチな才能で活躍の場を広げている。

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