【モデルプレス=2024/04/30】ウェディングドレスデザイナー・桂由美(かつら・ゆみ)さんが死去した。94歳だった。
4月30日、ユミカツラインターナショナルの公式サイトで発表された。

◆桂由美さん、死去

公式サイトでは「1965年以来ユミカツラのクリエイティブディレクターを務めてきた桂由美(かつら·ゆみ/94歳)の逝去を発表します」と報告。「並外れたクリエイティブさと情熱を持つ桂由美は、花嫁の夢を叶えるため奔走し続け、日本人女性にぴったりのウェディングドレスや打掛をはじめとする婚礼衣装の開発をしました。1965年には着用率がたったの3%だったウェディングドレスも、現在では90%以上の花嫁が着用するようになり、その活動は婚礼衣装にとどまらず、結婚式のスタイルに強く影響を与えてきました。数々の困難を乗り越えながら、実業家として、変革者として、“婚礼衣装の選択肢を増やしたい”とブライダル革命を起こし続けた桂由美の功績に触れることなしには日本のブライダルは語ることが出来ないでしょう」と日本のブライダルシーンに大きな影響を与えた桂さんの功績を振り返った。

今後、同ブランドは「ユミカツラのデザイナーであり、30年以上桂由美の右腕として共にクリエイションをしてきた藤原綾子・森永幸徳・飯野恵子の3名が率いるユミカツラのクリエイティブチームが、桂由美の想いと遺産が生き続けるよう、後任としてコレクションの制作を託されました」と後任について説明。
「ユミカツラは、心より哀悼の意を表しますともに、ご冥福を心よりお祈りします」と結んだ。

◆桂由美さん、ブライダルファッション界の第一人者として大きな影響与える

桂さんは1932年4月24日生まれ。1964年日本初のブライダルファッションデザイナーとして活動開始。翌年、日本初のブライダル専門店をオープン。日本のブライダルファッション界の第一人者としてパリやニューヨークなど世界各国30以上の都市でショーを行い、「ブライダルの伝道師」とも称された。1993年に外務大臣表彰、2019年には文化庁長官表彰を受賞。
結婚式におけるウエディングドレスという分野を確立し、日本のシルクの美しさや魅力を世界中に広く周知し、絹文化の発展に貢献した功績は偉大として、2023年11月には蚕糸功労者最高賞「恩賜賞」を受賞している。(modelpress編集部)

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