タレントのマリエ(27)のベリーショートヘアがネット上で話題となっている。

 マリエが「ここまで短いのは初めて」と語った髪型を披露したのは、14日に都内で行われたフランスの化粧品ブランド「ランコム」の80周年プレス発表会。

胸元のリボンが印象的なホワイトのドレスに身を包んで会場に現れたマリエだったが、メディアが注目したのはそのヘアスタイル。さまざまなニュースサイトによって「マリエ、ベリーショートにイメチェン」と伝えられると大きな注目を集めることとなった。

 一部のメディアでは「誰だからわからない」と皮肉めいたコメントを寄せているところもあるが、ネットユーザーたちはマリエのショートヘアに好意的な視線を送っている様子。マリエの写真が貼られた「まとめ系サイト」などには、「けっこう似合うな」「ハリウッド女優みたい」「知的な印象になった」などといった声が上がっている。

「2006年ころから2010年にかけて売れっ子タレントとして活躍していたマリエさんのキャラクターは、刺激的な発言を飛ばす"お騒がせセレブ"といったものでした。そのため、いくらタレントとして売れていたとはいえ、当時のネット人気はさほど高くありませんでした。
むしろアンチのほうが多かったのではないでしょうか。バラエティ番組などでの高飛車な態度が鼻につくといったバッシングはよく起こっていましたね。

 もちろん、自由奔放な振る舞いのマリエさんに憧れたり共感したりするファンも多く、業界内でも個性的なタレントのひとりとして受け入れられていました。だからこそあれだけ活躍できたわけです。しかし、東日本大震災の直後のTwitter発言はいただけなかった。すでに削除されていますが、『くだらね、世の中チャリティ産業かょ!?』から始まって、『こっちはいろんなところから募金です金くださいってれんらくがたえなくってこまってんだよ!』と投稿して大炎上してしまいました。
いまだにそのイメージは強く残っているようで、ベリーショートヘアを披露したマリエさんには、『いまさら反省?』などの手厳しいコメントもあります」(芸能ライター)

 東日本大震災の後のTwitter発言が問題視され、レギュラー番組を降板したといわれているマリエ。その後、ファッションの勉強のためにニューヨークの美術大学に留学し、約1年間にわたって表舞台から遠ざかった。2012年の夏ころから芸能活動を再開させるも、悪化したイメージは回復しておらず、そう簡単にかつての輝きを取り戻すことはできなかったようだ。

「マリエさんが芸能活動を休んでいる1年間に、ローラさん(25)やトリンドル玲奈さん(23)などがブレイクしています。彼女らをきっかけにハーフタレントが一躍注目を浴び、その流行がマリエさんを一気に過去の人に追いやってしまった。もしローラさんなどが世に出ていなければ、毒舌セレブキャラという個性を持つマリエさんであれば、あっさりと芸能界の席を取り戻していたかもしれませんね。
いまでは炎上タレントというのも当たり前の存在ですから」(芸能関係者)

 タイミング的にも悪かったというマリエの海外留学。よもや彼女も新鮮で強烈な個性を持ったハーフタレントが続々と現れるとは思っていなかったことだろう。ローラやトリンドルの後には、ダレノガレ明美(24)、マギー(22)、ラブリ(25)などのタレントが次々とブレイクし、いまさらそこにマリエが割って入るような余裕はない状況になっている。しかしそんなマリエにも復活の兆しがあるという。

「都内の自宅のほかにパリやロサンゼルスに家を持つほどのセレブで知られるマリエさんですから、それほど芸能の仕事に固執していないのかもしれませんが、この4月から全世界に向けて番組を放送している"NHKワールド"の新番組『TOKYO FASHION EXPRESS』のMCに起用されています。日本のファッションカルチャーを世界に発信するという内容で、マリエさんはニューヨークで勉強したことを存分に発揮できるとしてずいぶん意気込んでいるようです。


 今回のイベントでも『新しいことに挑戦したい』と話していましたが、ファッションというものを通して、彼女の奔放なキャラクターが視聴者に受け入れられることになれば、徐々に活躍の幅を広げることになるかもしれません。アーティスト的なポジションであれば、いまのハーフタレントたちと一線を引くことができるでしょう」(テレビ関係者)

 ネット上ではベリーショートヘアが好評のようだが、それはあくまでもルックスに限ってのこと。バラエティ番組などに出演することになれば、再び刺激的な発言をしてバッシングを浴びることになるかもしれない。しかし、さまざまなハーフタレントたちが活躍するいまのバラエティでマリエがどんな態度をとるのかも気になるところ。ダレノガレあたりとトークバトルを繰り広げるようなことになれば面白そうだが...。
(文=峯尾)
著書『松本人志は夏目漱石である!』(宝島社新書)