いま人気急上昇中の女芸人・おかずクラブ。おかっぱ頭で離れ目が特徴のオカリナ(30)と、体重が100kgあるというかなりのぽっちゃり体型のゆいP(29)からなるコンビだ。



 芸歴6年目の彼女たちは、今年の元日に放送された『ぐるぐるナインティナイン』(日本テレビ系)の若手芸人発掘コーナー「おもしろ荘」に出演し、売れそうな芸人ランキングで1位に選出されて注目度がアップ。"エリカとスミレ"という、ぶりっ子で自称モテキャラのエリカと、そのエリカを男性から守るために「これがお前らのやり方か~!」と絶叫するスミレによる"勘違い女性たちの掛け合いネタ"を得意としている。

 その後メディア露出も増え、『メレンゲの気持ち』(前同)、『満天☆青空レストラン』(前同)、『ゴッドタン』(テレビ東京系)などのバラエティに登場。今月5日放送の『ロンドンハーツ』(テレビ朝日系)では、オカリナが人気企画「ホントはいい女GP」に抜擢され、ロンドンブーツ1号2号田村淳(41)を自宅に招く様子が放送された。また、21日には朝の情報番組『PON!』(日本テレビ系)にも登場して得意のネタでスタジオの笑いを誘っていた。

 ブレイク秒読み段階に入ったかのような活躍を見せるおかずクラブ。
2007年からスタートした「おもしろ荘」からは、小島よしお(34)、オードリーハライチなどのほか、昨年大フィーバーした女芸人コンビ・日本エレキテル連合が羽ばたいており、このまま露出を順調に増やせばその流れに乗ることができそうだ。

 そんな彼女たちのネタは、オカリナの"お世辞にも美人とは言えない女性の斜め上な言動と勘違いぶり"と、ゆいPの"自信過剰なキレ芸"が見どころ。そしてオカリナのキャラは現在の女芸人界でもスタンダートとなりつつあるものといえる。

「ぽっちゃり体型ながらも『JUDY AND MARYのYUKIに似ていると言われていた』『痩せたら普通にかわいくなってしまう』と堂々と話すニッチェの近藤くみこ(32)や、21日に放送された『アメトーーク!』(テレビ朝日系)の"イイ女の雰囲気出している芸人"で、『色っぽすぎる』と話題になった相席スタートの山崎ケイ(32)も、オカリナと同じ系統の上から目線の勘違い系ですね。

 かつて女芸人界には"オンナを捨ててカラダを張ってこそ価値がある"といった風潮もありましたが、オンナであることをウリにした性欲強めキャラの大久保佳代子(44)が活躍し始めたころから、徐々に潮目が変わってきたようです。そのため、いまのお笑い界にはオンナだからこそできるネタを得意とする女芸人が増えてきました。
おかずクラブの同期の横澤夏子(24)も、"巷で見かける言動がいちいち面倒臭い女"というネタで徐々に人気を集めています。

 こうした"いい女ネタ"は、女性ならではのキメ細かな観察力と表現力あってのもので、世の女性たちから『こういう女、いる!』『その気持ち、わかる!』といった共感を集めやすく、それが人気につながります。おかずクラブの場合は、オカリナのいい女ネタに加えてゆいPが全盛期の青木さやか(42)を彷彿とさせるキレ芸を繰り出すという2つの笑いどころがある。これらはネタとしてだけでなく、トークでの汎用性も高そうですし、このままブレイクする可能性も高そうです」(芸能ライター)

 26日の『有田チルドレン』(TBS系)にも出演予定のおかずクラブ。今後のバラエティ界を盛り上げてくれるコンビになるかもしれない。
(文=サ乙)