「もし、急変したらどうしよう?」
「急変したら、誰に相談したら良いのだろう?」
「急変時は、どんな手順で対応すれば良いだろう?」

在宅介護でこんな悩みを抱えているときに役立つのが訪問看護サービスです。

今回は、訪問看護における緊急時のサービスと、実際に急変時にどのように対応をしたら良いのかを解説します。

訪問看護を利用することで、中重度の方も安心して在宅で生活することができる可能性がありますので、ぜひ参考にしてください。

訪問看護には24時間相談&対応してくれる制度がある

訪問看護は、看護師などが利用者の居宅に訪問して、療養上の世話や必要な診療補助を行うサービスです。

訪問看護は、利用者の状態に合わせて、原則として計画的に以下のようなスケジュールを組んで訪問します。

【例】
  • 週1回、1回あたり30分未満の訪問
  • 週3回、1回あたり30分~60分間の訪問
  • 毎日訪問

しかし、突発的に訪問看護を要する場合には、計画外のサービスが必要になることも。

そのようなサービスを受けるために、営業時間内だけでなく、早朝・夜間・深夜も対応するというオプションのサービス(加算)を契約することができます。

この加算は、介護保険と医療保険でそれぞれ名称が異なります。

  • 介護保険:緊急時訪問看護加算
  • 医療保険:24時間対応体制加算

名称は異なりますが内容はほぼ同じで、次のようなサービスを受けることができます。

  • 利用者や家族が24時間いつでも事業所の看護師などに連絡できる
  • 必要に応じて、計画外の緊急時訪問を行ってくれる

このように、訪問看護は、利用者や家族などからの連絡で看護に関する意見を求められた場合に、常時対応できる体制にある事業所がほとんどです。

在宅介護中の“もしも”の急変に、どう備える?訪問看護サービス...の画像はこちら >>

訪問看護と契約を交わしていると急変時も安心!

在宅介護を行っているとき、普段とは違う症状があったときなど、対処法がわからず不安になった経験はありませんか?

例えば、次のようなケースです。

【例】
  • 便の色が違う
  • いつもよりも苦しそう
  • 腹痛を訴えている
  • 吐血してしまった
  • 意識がもうろうとしている
  • 胸の痛みを訴えている

このようなとき、救急車を呼んでも受け入れ先が見つからなかったり、症状によっては帰されてしまうこともあります。

なかなか素人の判断では、何が急変なのかわからないことも多いと思います。

そんなときに備え、訪問看護と緊急時訪問看護加算(介護保険)や24時間対応体制加算(医療保険)の契約を結んでいると、昼夜問わずにまずは電話で相談できるので安心です。

普段からかかわってくれていて、その人の状態をよく知っている看護師などが対応してくれるため、的確な判断をしてくれるでしょう。

そして、必要に応じて緊急で訪問看護も行ってくれるのです。

緊急時訪問看護加算(介護保険)や24時間対応体制加算(医療保険)の契約は、契約をするか否かを選べますが、私は訪問看護を利用するなら、契約しておいた方が良いと思います。

急変時の対応方法

では、自宅で急変したとき、具体的に何をしたら良いか説明します。

在宅介護をしている家族が一般の方だと、緊急事態の見極めが難しいかと思います。

そこで、いつもと状態が変わった場合・予想されていない変化が突然起こった場合は、迷わず契約を交わしている訪問看護ステーションに連絡しましょう。

急変すると、介護者である家族は動揺してしまうことが多いです。そのために的確に判断をしてくれる看護師に連絡することがベストです。

急変時の対応手順は以下の通りです。

  • まずは冷静になる
  • 訪問看護に電話をする
  • 訪問看護師に聞かれたことを答える
  • 訪問看護師の指示に従う
  • 訪問看護師は主に次のような指示をしてくれると思います。

    看護師からの指示(緊急度が高い順)
  • 「すぐに救急車を呼んでください」
  • 「訪問看護師が緊急訪問しますので、待っていてください」
  • 「〇〇をして様子を見てください」
  • 「少し様子を見てください。こんな症状があったらまた連絡ください」
  • 「問題のない症状ですので、安心してください」
  • 看護師は利用者ごとの基礎疾患や経過、状態などを総合的に評価・判断して指示を出します。そして、場合によっては主治医と連携を図ります。

    そのため、急変時は看護師に連絡を入れて、あとは看護師の指示通りに行動することがベストです。

    在宅介護中の“もしも”の急変に、どう備える?訪問看護サービスの活用法
    利用者の状態をよく知る看護師の指示に従おう

    まとめ

    訪問看護ステーションに連絡する大きなメリットは、専門家である看護師が判断し、指示を出してくれることです。

    利用者ごとに基礎疾患や状態、希望などが異なりますので、「このような場合はこうした方が良い」といった完璧な答えは存在しません。

    しかし、日頃から状態をよく見てくれている訪問看護師に連絡ができることで、的確な指示を受けられます。

    在宅介護をするうえで、非常に心強い存在だといえるでしょう。

    繰り返しになりますが、安心した在宅生活を送るためにも24時間365日対応してくれる訪問看護を利用することをおすすめします。

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