歳を重ねると、体のあちこちに不調を感じることが増えますよね。「認知症」という言葉を聞くと、漠然とした不安を覚える方も少なくないかもしれません。

また、「帯状疱疹(たいじょうほうしん)」という、ピリピリとした痛みを伴う発疹の病気も、一度かかると本当に辛いものです。

さて、もしこの二つの病気、一見何の関係もないように思える「帯状疱疹」と「認知症」に、驚くべきつながりがあるとしたらどうでしょう? 最新の研究で、なんと「帯状疱疹ワクチンを接種することで、認知症のリスクが低減する可能性がある」という興味深い結果が発表されました。これは私たちにとって、とても希望の持てるニュースです!

帯状疱疹って、どんな病気?

帯状疱疹は、子どもの頃にかかった「水ぼうそう(水痘)」のウイルスが、体の中に潜んでいて、免疫力が低下したときに再び暴れ出すことで発症します。神経に沿ってピリピリとした痛みや、赤い発疹、水ぶくれが帯状に現れるのが特徴です。その痛みは「激痛」と表現されることもあり、回復後も神経痛が長く残る「帯状疱疹後神経痛」に悩まされる人も少なくありません。

認知症と帯状疱疹、まさかの関係が明らかに!?

今回の研究は、アメリカの大規模な健康データに基づいています。数百万人の医療記録を分析した結果、帯状疱疹ワクチンを接種した人と接種していない人を比較すると、ある衝撃の事実が浮かび上がってきました。

  • 認知症リスクが低減?:帯状疱疹ワクチンを接種したグループは、接種していないグループに比べて、認知症の発症リスクが低い傾向にあることが示唆されました。
  • 特に女性に顕著:特に女性において、この認知症リスクの低減効果がより強く見られたとのこと。これは興味深い点ですね。
  • なぜ関係があるの?:現時点ではまだ明確なメカニズムは分かっていません。しかし、帯状疱疹ウイルスが引き起こす炎症が脳に影響を与えたり、免疫システムが関与している可能性が考えられています。
    ウイルス感染が脳の健康に間接的に影響を与えるという仮説は、以前から議論されていました。

もちろん、これはまだ「示唆される」段階の研究であり、帯状疱疹ワクチンが直接的に認知症を予防すると断言できるわけではありません。しかし、非常に大きな一歩となる発見であることは間違いありません。

私たちの生活にどう活かす?

今回の研究結果は、帯状疱疹ワクチンを接種する意義をさらに高めるものと言えるでしょう。帯状疱疹そのものの予防はもちろん、将来的には認知症リスクの低減にもつながるかもしれない、と考えると、ワクチン接種を検討する理由が増えますね。

日本でも、50歳以上の方を対象に帯状疱疹ワクチンが承認されており、一部の自治体では費用助成が行われているところもあります。もしご自身の健康や将来の不安を考えるなら、かかりつけ医と相談して、ワクチン接種について情報を集めてみるのも良いかもしれません。

もちろん、ワクチンだけに頼るのではなく、日頃からのバランスの取れた食事、適度な運動、十分な睡眠といった健康的な生活習慣を心がけることも、認知症予防には欠かせません。今回の研究は、私たちに「健康を守るための新しい可能性」を示してくれました。この情報が、皆さんの健康な毎日を考えるきっかけになれば幸いです。

Source: New study suggests shingles vaccine may cut dementia risk – WJAR

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