栄養ドリンクとして長年、人々のファイト一発を支えてきた”リポD”こと「リポビタンD」。「ユンケル黄帝液」など定番品だが、やはり抜群のコストパフォーマンスと味の良さがその持ち味。
リポDの素晴らしさは、たっぷりのタウリン(含硫アミノ酸)と、その味わい。栄養ドリンクはともするとかなりひどい味のものも多いが、味の面で言えば(筋違いかもしれないが)、おそらく最強レベルだと記者は思っている。
ところが糖質に敏感な体重となってしまった記者にとっては、栄養ドリンクは諸刃の剣。
実際にリポビタンシリーズにも、糖類ゼロの「リポビタンファイン」が発売済だったが、ピーチ&グレープフルーツ風味仕立てには正直納得はできなかった。まるでダイエットするのは女性でしょう? と言いたげな仕上がり。栄養ドリンクなのだから味は二の次と思うかもしれないが、リポDの味わいは、何より記者の気分をアゲてくれる効果もあったのだから、重要だったのだ。
黄色はビタミンBカラー。
そこでついに登場したのが大正製薬の『リポビタンZERO』(100ml・希望小売価格 税抜146円・発売中)。見た目もブルーのリポDカラーで、なかなかに期待度を刺激してくれる。では、キャップをひねってパキッと音を立てて、ファイト一発、飲んでみよう。
遮光びんの向こうから漂ってくるのは、まさにリポDの効きそうな香り。ドクターペッパー、オロナミンCに通じる疲労回復のビタミンBをほどよく感じさせる効きそうな香り。グビリと飲み込むと、元気が出そうな味わいが飛び込んできた。
と、味のレビューばかりになってしまったが、もちろん栄養ドリンクとしても優秀。タウリン1000mgとイノシトール、ビタミンB群などを配合して、肉体疲労・病中病後の栄養補給や滋養強壮、虚弱体質などに効果を発揮してくれる機能はちゃんと備わっている。そう、基本構成はそっくりそのままリポビタンDなのである。
本当は1日1本と言わずに、何本も飲みたいほど好きな味なのだが、そうもいかない。カフェインが50mg含まれているので、飲み過ぎはもちろん、寝しなにもおすすめできない。
全国の薬局、ドラッグストア、コンビニエンスストアなどで入手可能だ。