5月1日の配信開始以来、VRリズムゲーム「Beat Saber」が話題を集めています。音楽に合わせてライトセーバーを振るうこのゲームは楽しいだけでなく、テニス並みのカロリー消費につながるというテスト結果が発表されました。
米サンフランシスコの調査チームThe Virtual Reality Institute of Health and Excerciseは、MET(metabolic equivalent)という身体活動の強度を表す単位によって、VRゲームの運動量を測っています。プレイ中の酸素消費量と心拍のモニタリングによってMETのスコアを測り、テニスや野球、ボクシングといったスポーツのスコアと比較します。
「Beat Saber」の経験がある(ただし“エキスパート”ではない)プレイヤーに4つのステージをプレイさせて計測したところ、体重60キロのプレイヤーの場合、1分間に8.57~9.86キロカロリーを消費するという結果が出ました。本作プレイ中の運動量は平均で6.24METsとなり、テニス(6~8METs)とほぼ同じスコアとなっています。
この計測結果と同じスコアを出すにあたって、いくつか注意点があります。このスコアを出すためには、プレイヤーはコンスタントに動き続けなくてはなりません。
高難易度のモードでは多くミスをするとゲームオーバーとなり、楽曲がそこで中断されてしまいます。つまり、運動量を高めてそれを維持し続けるためには、高難易度の楽曲もクリアできるスキルが必要となります。これに対し、The Virtual Reality Institute of Health and Excerciseは「ミスをしても途中でゲームオーバーになるのではなく、最後までプレイできるようにした方が良いのではないか」としています。
The Virtual Reality Institute of Health and Excerciseはこれまでにも多くのVRゲームの運動量を調査し、結果を公開してきました。現時点で最大の運動量を記録しているのはVRボクシングゲーム「Thrill of the Fight」の15METsで、短距離走と同程度の運動量となっています。
この調査のほかにも、「スカイリムVR」や「VirZOOM」でダイエットに成功したプレイヤーのニュースもあります。
(参考)Road to VR
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