管理栄養士監修のもと、食生活を通して「いまどき」の健康を応援! 第8回は腸活やダイエットに役立てたい“雑穀”がテーマです。教えて下さるのは、管理栄養士・料理研究家の新谷友里江(にいや・ゆりえ)さんです。


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■雑穀が代謝アップや腸活をサポート!

白米と混ぜて炊く雑穀ミックスをはじめ、ヘルシーなイメージのある雑穀。種類によって栄養価は異なりますが、総じて白米に比べて食物繊維やミネラルを多く含むので、食後の血糖値上昇が緩やかに。また、筋肉のもととなるたんぱく質の含有率も高く、糖質や脂質の代謝に必要となるビタミンB群も豊富なものが多いので、「代謝のいい体づくり」をサポートしてくれます。もちろん豊富な食物繊維は腸活にもつながるので、おかずにも活用して日常的にとれるといいですね。ただし糖質も多く含まれているので食べすぎには注意!
料理に使ったら、ご飯は軽めにするなど調整しながら続けてください。

■種類いろいろ! 雑穀カタログ

押し麦  粘りけの少ないうるち種の大麦を蒸し、外皮を除いてからつぶしたもの。
水溶性と不溶性両方の食物繊維を含む。白米と一緒に炊いた麦飯は食べやすい。
雑穀ミックス  商品によって含まれる雑穀は異なるが、麦、とうもろこし、あわ、ひえ、きび、キヌア、黒米、大豆などが配合されている。白米に混ぜて手軽に炊ける。
キヌア  南米のアンデス高地では「母なる穀物」と呼ばれ、近年世界中で注目を集める雑穀。たんぱく質、食物繊維、ミネラルが豊富なほか、必須アミノ酸もバランスよく含む。

あわ  うるち種ともち種があるが、ともに甘みがあり、くせのないやさしい味わい。たんぱく質、ビタミンB群、食物繊維、ミネラルなども豊富。
■『NHKきょうの料理』連載「いまどきヘルシー」2020年11月号より