大規模災害が発生した際に、被災地で対応する災害派遣医療チームDMATが新潟空港でケガ人などを県外の医療機関に搬送するための訓練を行いました。

9月12日、新潟空港で行われたのは、災害派遣医療チームDMATの訓練です。



県内で地震による大規模災害が発生したことを想定したもので、県内9つの病院から50人の医師や看護師などが参加しました。

災害を受け、空港に設置されるのが、医療提供体制の維持が困難となった病院から航空機で県外などに患者を移動させるためのSCUと呼ばれる航空搬送拠点です。

新潟空港は今年6月に国土交通省と県が協定を結んだことで、SCUの拠点として位置づけられていて、その後、初めての実施となった訓練。

【記者リポート】
「これから実際に患者がSCUに運び込まれ、航空機で搬送するまでの流れをDMATが確認していきます」

医師や看護師は搬送されてきた患者の病状やケガの重症度に応じて、SCU内でどのような処置を行うか、どの航空機に患者を乗せるかなどを確認していきます。

【訓練】
「胆のう炎の78歳女性、行き先が相馬原駐屯地になります」

訓練を通じ、参加者はいつ起こるか分からない災害への備えの大切さを再確認していました。

【医師】
「普段やらないことなので、訓練しておかないとすぐ対応できない。気の引き締まる思いだった」

【看護師】
「自分がどうやって立ち回っていけばいいのかなというところはすごく考えさせられた」

新潟大学 高橋昌 医学博士】
「冬場は(この場所にある)消防車を外に出すことができないので、空港のターミナルを使うなど様々なアイデアがあると思う。引き出しを増やすことが課題と感じている」

DMATは今後も様々な災害を想定した訓練を継続することにしています。

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