対話型生成AIサービスチャットGPT、通称“チャッピー”が新語・流行語大賞にノミネートされるなど、近年注目度が高まっている生成AI。利用者が増える一方で、その利用方法や危険性は理解しているだろうか?生成AIの活用を始める企業に向けた研修会が開かれ、講師が活用法などを講演した。
■業務効率化へ注目度高まる“生成AI”
労働人口の減少に伴い中小企業の人材不足が大きな課題となっている一方、働き方改革の重要性も増している昨今。
そんな中、業務の効率化を図るツールとして注目されているのが生成AIだ。
ただ、日本で「生成AIを積極的に活用する方針」と回答した企業は15.7%で、アメリカや中国などと比べると半分以下と低いのが現状だ。
新潟県長岡市のコンサルティング会社が県内の経営者を対象に行ったアンケートでは、「生成AIを活用した営業活動や社内業務の効率化を強化したいか」との問いに対し、6割の企業が「そう思う」と回答。
4割が「活用方法を指示できない」などの理由で活用に積極的ではないことが分かった。
■メールの文章・議事録作成…業務での活用方法を学ぶ!
業務にも安心して活用してもらおうと開かれた研修会には39人が参加。
講師を務めたグローカルマーケティング・コンサルティング部の西野励さんは生成AIについて、「教養豊かで非常に物知り。日本語もペラペラ。だけど、国籍も違えば社歴もないアメリカ人の新入社員。そんなイメージで扱うとすごい力を発揮する」と説明。
また、生成AIでは、メールの文章や会議の議事録の作成、PDFの要約ができることなどを伝えた。
「ただ単に『メールの文章を構成して』ではなくて、『あなたはベテランのビジネスマンです。ビジネスメールの言葉遣いをよく分かっています』と役割を与える。そうするとがらりと回答の精度が変わる」
役割を与えることや制約条件を示すことなど、ポイントを踏まえた上で参加者も実際に生成AIを使った演習に挑戦。
参加者は「同じ事例で、指示の出し方は私と彼は違うが、プログラムの出方が違う…。対象となる人と実際に会う人によってやり方を選択できるのはいい」と利用法や活用法を実感した一方で、生成AIには危険性もあることも理解しなければいけない。
■「最終責任者は人間」危険性踏まえ活用を
西野さんは「AIは言葉の確率機。あくまで下書き。最終責任者は人間。生成AIはあくまで下書きとして受け止める。生成AIに作ってもらったから何のチェックもなしに出しちゃおうというのは怖い。なので、必ず根拠を調べる。また、情報を入れてしまうと学習に利用されたりすることもあるので、どんな情報を入れていいのか、指示する前に整理しておけるといい」と指摘した。
参加者は「身近なものだという反面、ルールを守ってやらないと不利益になる危険もあるという説明をいただいたので両面が見えた」と危険性について理解を示した上で、「きょう色々お聞きしたので、仕事でも今後使っていきたい」「議事録を作るときに、今は違うやり方でやっている。生成AIを使うことで時間を短縮して他の業務に手をかけることができるのかなと思った」などと生成AIへの大いなる可能性を感じたようだ。

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