2021年2月から始まった「キットずっといい未来」の連載は、形を変え11月から「キットずっとプロジェクト」のYouTubeを紹介することになった。今回は11月に公開された4本の動画を紹介する。 11月は、MCのを務める長谷川ミラと伊達ルークが森や山の自然保護ついて考える。前半では放置された里山の再生活動を基本に保全・管理するC.W.ニコル・アファンの森財団に訪問。実際に森の中を歩きながら理想的な森を目で見て体験する。後半は、実際に自然の中で生活をしている船山イサギと共に自然に暮らす人と都会に暮らす人の考え方の違いについて話し合う。 森林破壊は私たちの生活にどのような影響を及ぼすのだろうか? 長谷川ミラは自然保護のメリットを分かりやすく伝えるために今日も奮闘している。
左から長谷川ミラ、伊達ルーク【環境問題】輸入木材により日本の森林が受けている影響と私たちの生活との関係(2021年11月26日)
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C.W.ニコル・アファンの森財団の野口理佐子(のぐちりさこ)が森の中を案内。理想的な森の状態やこの森を作り始めたC.W.ニコルについて聞き、日本の森林が抱えている問題や、私たちの生活に与える影響について考える。(YouTube抜粋)野口理佐子(以下、野口):成長の遅い木は50年で腰の高さくらいにしか成長しない木もある。
【動物の絶滅と人の関係】人が壊した環境が与える自然界への影響とは(2021年11月27日)
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引き続きアファンの森にて野口さんから案内を受ける2人。自然の中で作られた天然水を飲み、水の循環について改めて考える。アファンの森とスギが植えられた国有林の境目に行き、国有林との違いや時代による用水路の違いを体験。人間が都合の良い環境にしたことで他の生物の生活環境が変化していることを目の当たりにする。(YouTube抜粋)野口:国有林は人間が利用するために植えたので私たちは「森」と呼んでいません。「木の畑」って呼んでいます。栄養価の高い木の実がないのでいろいろな生き物が住めないんです。野生動物の餌が圧倒的に減っている森が日本の森の40%を占めている。


【世代を超えて守る】自然と共に生きるために私たちにできること(2021年11月30日)
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アファンの森で野口さんと森を守ることの大切さや環境保全を伝えることの難しさについて考えたのち、2人はアルパインクライミングや山を守るための自伐型林業を行っている船山イサギ(ふなやまいさぎ)のもとへ。実際に自然に囲まれながら生活している彼に山を守るための林業について聞く。(YouTube抜粋)船山イサギ(以下、船山):僕らがやっている林業は財を作るための林業ではなくて山を強くするための林業。日が入らないとどんどん山が弱くなっていくから、いらない木は切って将来役に立つ木は残す。100年後のことを考えてやっていて、僕らは山にいる人だからこそ、山を知らなければいけないし、山を自分たちの範囲で守ることからやらないとなって思って始めました。長谷川:やっぱり森や山は100年後くらいのことを考えないといけないんですね。船山:自分のエゴで何とかなる話じゃないと思う。「ただ自分たちでできる最低限はやろう」みたいなスタンスの方が山にも人にも負荷がないんです。自然に合わせて自然の中で仕事するようにしています。(中略)伊達:財をとるための林業だったら、利益があるからモチベーションが目に見えるけれど、100年先の山の再生をするときって何をモチベーションにしてやっているんですか。船山:純粋に楽しい。
【地方と都会を繋ぐ】自然についてそれぞれの視点で共に考えよう(2021年11月30日)
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長谷川ミラからのコメント!
今回私の希望で、どうしても取材に行きたかった自然豊かな長野県。今まで「森」だと思っていた自然は実は違ったという事実に衝撃が止まりませんでした。首都圏に住んでいるとなかなか森で起きていることを自分の生活と結びつけるのは難しいですが、イサギくんのような現地に住んでいる若者と一緒に取り組み発信することがまず私が今できる第一歩なのかもしれないと感じてます。

1997年7月7日生まれ。南アフリカとのハーフで、2017年よりALL GENDER向けの自身のブランド「jam apparel」(旧「JAMESIE」)を立ち上げ、その後ロンドンの名門美術大学(セントラル・セント・マーチンズ)に入学。雑誌やTVで活躍するだけでなく、自身のバックボーンやブランド、ジェンダーレス、環境問題などを自由に発信し“私”を表現するモデルとして活動中。昨年10月より J-WAVE 「START LINE」ナビゲーターに就任!毎週金曜日16時30分~20時生放送中です。