2つ星フレンチの元シェフで、現在は、東京都港区のカウンターフレンチ「CIRPAS」を営むジョージさん。自身のYouTube『Georgeジョージ』で、フランス・ドフィネ地方の郷土料理「ドフィノワ」を紹介していました。
見た目グラタンのような料理ですが、ホワイトソースは不要。薄切りのじゃがいもを牛乳で煮込めば、自然にとろみが付くそうです。クミンとナツメグがアクセントのジョージさん流ドフィノワに挑戦!

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「ドフィノワ」はフランス・ドフィネ地方のグラタン風の郷土料理

[ricette] Oggi il delizioso #GratinDauphinois! Strati di patate affettate, panna fresca , aglio e formaggio grattugiato , tutti cotti fino a doratura perfetta.
Un piatto cremoso e avvolgente! #ExploreFrance #RicettaDelGiorno pic.twitter.com/0JXaEpibJm— @IT_AtoutFrance (@IT_AtoutFrance) March 18, 2025

2つ星フレンチの元シェフ、ジョージさんが動画で作っていた、「ドフィノワ」。この料理は、フランス南東部にあるドフィネ地方の郷土料理だそう。薄切りにしたじゃがいもに、生クリームや牛乳を注いでオーブンで焼く、グラタンのような料理です。

じゃがいものでんぷんで牛乳や生クリームにとろみが付き、焼いたらホワイトソースのように仕上がるんですって。

「ドフィノワ」のフランス語表記を調べてみると「Gratin Dauphinois」。このワードをX(旧Twitter)で検索すると、「ドフィノワ」の画像をポストしている方がいました!それが、上記のポスト。

イタリア語のようなので、グーグル翻訳してみると…。

「スライスしたじゃがいも、生クリーム、にんにく、粉チーズを重ね、完璧な焼き色になるまで焼き上げます。クリーミーで包み込むような一品!」と書かれていましたよ。

ジョージさんが動画で作っていた「ドフィノワ」も、同様の材料と調理工程。
けれど、クミンとナツメグを使うのがジョージさん流のよう。これは、風味よく仕上がりそうですよ♡

スパイスがポイント!「ジョージさん流ドフィノワ」を作ってみた!

【2つ星店の元シェフ発】牛乳とジャガイモでフランス伝統のグラタン「ドフィノア」作ろう!とろりクリーミー♡


【材料】(約2人分)
じゃがいも…3個 ※今回は300g使用
玉ねぎ…1/2個
にんにく…1かけ
ナツメグ…少々
クミン…少々
牛乳…じゃがいもが浸るくらいの量 ※今回は200ml使用
粉チーズ…適量
塩・黒こしょう…各適量
有塩バター…約15g
オリーブオイル…適量

動画の概要欄にある材料には「パルメザンチーズ」とありましたが、今回は粉チーズを使います。
オーブンを、200℃に予熱しておきました。

【作り方】
1. 皮を剥いたじゃがいもを、5mm幅くらいにスライス。玉ねぎは薄切り、にんにくはみじん切りにします。

【2つ星店の元シェフ発】牛乳とジャガイモでフランス伝統のグラタン「ドフィノア」作ろう!とろりクリーミー♡


玉ねぎは薄くした方がじゃがいもに絡みますが、玉ねぎの存在感を出したい場合は、少し厚めに切ってもOKとのこと。お好みの厚さに切ってくださいね。

2. フライパンにオリーブオイルを引き、中火で熱します。玉ねぎを入れて塩をひと振りし、半透明になる程度に炒めます。

【2つ星店の元シェフ発】牛乳とジャガイモでフランス伝統のグラタン「ドフィノア」作ろう!とろりクリーミー♡


焼き色を付ける必要はないので、焦がさないように炒めましょう。3分ほど炒めると、玉ねぎがしんなりとしました。

3. にんにくを加えて、香りを立たせます。
じゃがいもも入れて塩をひと振りし、全体を炒めたら、ナツメグ、クミン、バターの順に加えて、全体を炒め合わせます。

【2つ星店の元シェフ発】牛乳とジャガイモでフランス伝統のグラタン「ドフィノア」作ろう!とろりクリーミー♡


にんにくを加えて1分ほど炒め、香りを立たせました。先に炒めた玉ねぎがじゃがいもになじむように全体を混ぜ合わせてから、スパイスを投入。ナツメグよりもクミンを多めにするのが、おすすめとのこと。そこで、ナツメグを2振り、クミンを6振り加えました。

じゃがいもを牛乳で煮込むとまろやかな味わいになるので、スパイスを加えるとアクセントになりますよ。

4. じゃがいもが被るくらいの量の牛乳を加え、弱めの中火で15分ほど煮詰めます。

【2つ星店の元シェフ発】牛乳とジャガイモでフランス伝統のグラタン「ドフィノア」作ろう!とろりクリーミー♡


今回は、牛乳を200ml加えました。弱めの中火で煮込みます。

【2つ星店の元シェフ発】牛乳とジャガイモでフランス伝統のグラタン「ドフィノア」作ろう!とろりクリーミー♡


まだサラッとしているかな?と感じるくらいの煮詰め具合にするのが、ポイントだそう。あまり煮詰めすぎると、グラタンにした時、ボソボソと重たい感じになってしまうんですって。今回は8分ほど煮ると、牛乳の量が減って、とろっとしました。


じゃがいものでんぷんでとろみが付くので、ホワイトソースを作らなくて済みますよ。味見して、お好みで塩を加えて、味を調えてくださいね。

5. グラタン皿に移して、チーズを全面に振りかけます。180~200℃に予熱したオーブンで、15~20分焼きます。

【2つ星店の元シェフ発】牛乳とジャガイモでフランス伝統のグラタン「ドフィノア」作ろう!とろりクリーミー♡


じゃがいもも玉ねぎも火が通っているので、表面がこんがりとなるくらいまで焼きます。今回は、200℃に予熱したオーブンで18分焼きました。お好みで黒こしょうを振りかけたら完成です。

まろやかでやさしいお味♡な・の・に…クミンとナツメグでエキゾチック!

【2つ星店の元シェフ発】牛乳とジャガイモでフランス伝統のグラタン「ドフィノア」作ろう!とろりクリーミー♡


元2つ星フレンチのシェフ・ジョージさんが作っていた、「ジョージさん流ドフィノワ」が完成しました♪

焼きムラが出てしまい、中央にあまり焼き色が付きませんでしたが、薄切りのじゃがいもがたくさん入っていて、おいしそう!

【2つ星店の元シェフ発】牛乳とジャガイモでフランス伝統のグラタン「ドフィノア」作ろう!とろりクリーミー♡


取り分けてみると、じゃがいもとじゃがいもの間に、とろっとしたホワイトソースが隠れていました。

食べてみると、じゃがいももホワイトソースも、クリーミーでまろやかな味わい。そこにクミン強め、ナツメグ弱めの香りがふわっと広がり、乳製品のまろやかな味わいに立体感を添えています。

「ドフィノワ」はフランス南東部の郷土料理とのこと。ですが、クミンが加わることで中東やアジアの料理を思わせ、エキゾチックな仕上がりになっています。


「ドフィノワ」のレシピを検索してみると、ナツメグを加えるレシピはありましたが、クミンはジョージさんのオリジナルアイデアのようですね。じゃがいもとクミンは、好相性。「ドフィノワ」でも、そのおいしさは健在でした。

薄切りじゃがいもを牛乳で煮込めばとろ~り!ホワイトソースいらず♪

【2つ星店の元シェフ発】牛乳とジャガイモでフランス伝統のグラタン「ドフィノア」作ろう!とろりクリーミー♡


YouTubeの料理系チャンネル『Georgeジョージ』で見つけた、フランス南東部・ドフィネ地方の郷土料理「ドフィノワ」。

ホワイトソースを作らなくても、とろっとクリーミー!薄切りじゃがいもがたっぷりと入った、おいしいポテトグラタンでした。

ジョージさんのレシピはクミンを使い、エキゾチックな印象。じゃがいももソースもまろやかな味わいなので、少し強めの香りがあることで全体が引き締まり、たくさん食べても重たくならないおいしさでしたよ。

また、ホワイトソースを作る手間を省けるのに、ホワイトソース入りのような仕上がり。それが時短で簡単に作れるのも、うれしいポイントです。何度も作りたくなるおいしいグラタンなので、ぜひお試しくださいね。
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