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野菜の漢字クイズ「陸蓮根」ってなんて読む?
何て読む?どんな野菜?
「陸蓮根」
ヒントは、蓮根の切り口と似ている野菜です。
正解は…

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「オカレンコン」
「オクラ」の別名です。
夏になるとよく目にするオクラ。彩りがきれいなので、お蕎麦や素麺、サラダのトッピングに使われて食べる頻度も多いですが、その栄養価はとっても優れもの。そんなオクラについてみていきましょう!
歴史は?
オクラの原産地はアフリカ北東部です。エジプトでは紀元前から栽培されていました。
日本へは幕末にアメリカから入ってきましたが当初は花の観賞用でした。オクラは淡黄色の美しい花を咲かせるのです。
一般家庭の食卓に並ぶようになったのは1970年頃からで、まだ歴史の浅い野菜です。

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由来は?
「陸蓮根」と書くのは、その外見が由来のようです。オクラの断面と蓮根の断面が似ているからなんですね。
陸=土の上で育つ蓮根という意味で、「オカレンコン」というのですね。
ちなみに「オクラ」という呼び方はアメリカから入ってきた現地語そのままなので、英語でも「okra」と呼ばれています。

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旬は?
オクラは夏野菜。種類によって若干ずれがありますが、旬は5月~10月頃です。
生産地は?
鹿児島県が約40%を占めます。続いて高知県。沖縄県などが続きます(2018年調べ)。
どんな種類がある?
オクラはとっても種類が多い野菜。代表的なオクラを紹介します。
≪形の分類≫
角オクラ
一番出回っているのが五角種。さやにくっきりと5本の筋が入っていて、カットしたときに断面が五角形になるのが特徴。オクラと言ったらイメージされるのがこの品種ではないでしょうか。多角形のオクラの中でも「スターオブデイビット」という品種は断面がギザギザで星のように見えます(画像下)。

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丸オクラ
さやが丸くて、カットすると円形になります。五角種に比べておおきくなっても柔らかいのが特徴です。沖縄県ではこの丸オクラがなじみ深く、「島オクラ」と呼ばれています(画像下)。

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≪色の分類≫
白オクラ
さやが淡緑色で白っぽいオクラです。山口県の伝統野菜です。生食にも適しているので「サラダオクラ」と呼ばれることも。粘り気が強いのが特徴です。
赤オクラ
さやが紅色や赤紫色をしているオクラです(画像下)。

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選び方は?
新鮮なオクラは、全体が細かい産毛で覆われていて、張りがあること。緑色が鮮やかなこと。そして、よく見てほしいのは、切り口が変色していないことです。オクラの種類にもよりますが、育ちすぎたものは固くなって味が落ちるため、大きすぎないものを選ぶこともポイントです。

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保存方法は?
オクラは乾燥と低温に弱いという特徴があるので、そのまま冷蔵庫に入れるのはNG。新聞紙などで包んでからポリ袋に入れて常温で保存します。3~4日で使い切りましょう。
長期保存する場合は、少し硬めに茹でて、しっかり水気を切ってジッパー付き保存袋などに入れて冷凍しましょう。保存期間は1か月くらいを目安に。
栄養素は?
オクラの栄養素はその食感にヒミツがあります。そう、粘り気です。オクラの粘り成分には粘膜を保護する働きがあります。夏バテで疲れた胃腸を優しく守ってくれます。同じ粘り気のある長いもや納豆と一緒に食べれば効果が高まるのも耳より情報ですね。

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調理のコツは?
口当たりをよくするため、調理する前に塩をまぶしてこすり合わせ、産毛を取ります。その後茹でると、色鮮やかに仕上がってくれます。
生で食べる場合は、ガクの部分を切り落とし、ガクの角の部分を薄くむくと食べやすくなります。

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オクラのおいしい食べ方はたくさんありますが、おススメは豚肉と合わせる食べ方! 豚肉にはビタミンB群が他の肉より多く含まれているため、夏バテ予防、疲労回復に使いやすい食材です。疲れた胃を保護するオクラのネバネバ成分と豚肉のビタミンB群で暑い夏を乗り越えるのにぴったりな組み合わせです。

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最後に…
いかがでしたか? オクラの独特の食感は日本人に好まれやすい食材です。夏の暑い時期にはこまめに食卓に出すと、夏バテ知らずで過ごせるかも!
≪参考文献≫
書籍:
板木利隆 監修、新・野菜の便利帳おいしい編 高橋書店
WEB:
野菜情報サイト 野菜ナビ https://www.yasainavi.com/