京都で有名な「あぶり餅」が自宅で作れるという情報を4月17日放送のNHK『グレーテルのかまど』でキャッチ。お菓子にまつわる思い出をたどる番組なんですが、その日は吉岡里帆さんの思い出のお菓子が紹介されていたんです。
【絶対失敗しない】「わらび餅風」に挑戦♪え、正体は片栗粉⁉しかもレンチンで⁉食感はとぅるとぅるん♡
「あぶり餅」といえば、京都市北区の今宮神社の参道に向かい合って並ぶ「一文字屋和輔」(通称「一和」)さんと「かざりや」さんが有名です。店前の備長炭であぶられた親指大のかわいいお餅に、甘辛の白みそだれをかけていただく「あぶり餅」は絶品です!
疫病退散を願い、1000年以上続く「あぶり餅」
「あぶり餅」は平安時代、疫病や災厄に見まわれた時に、今宮神社にお餅をお供えしたのが始まりなのだそう。そのお下がりをできるだけ多くの人に分けるために小さくし、硬くなったお餅をおいしく食べるためにこんがりと焼いて、この形になったそうです。疫病退散を願う今宮神社の「やすらい祭」で配られて以来、「あぶり餅」にはご利益があるとして長年愛されてきました。厄除けのお菓子なのですね!
代々、口伝で守られてきた門外不出の「あぶり餅」ですが、今回はなんとホームベーカリーを使ってお餅をつくそうです。最近、餅つき機能付きのホームベーカリーも人気ですよね。残念ながら、わが家のホームベーカリーには餅つき機能がないので、炊飯器でもち米を炊いてからホームベーカリーでこねてみようと思います♪小麦粉以外入れたことのない筆者ですが、さっそくやってみましょう!
「あぶり餅」の材料と作り方はこちら
【材料】27本分
◆あぶり餅
・もち米…250g
・水…180g
・上白糖…25g
・熱湯…100ml~
・きな粉…適量
・竹串…27本
◆白みそだれ
・白みそ…80g
・上白糖…150g
・日本酒…50ml ※今回は料理酒を使用
・水…100ml
◆トッピング
・白いりゴマ…適量
・くるみ…適量
・しょうが(すりおろし)…適量
◇下準備
・水洗いしたもち米を、一晩水に浸しておきます。
※筆者の使用するホームベーカリーはもちつき機能がないので、4時間浸水させたもち米を10分ざるにあげておきました。
・しょうがは、すりおろしておきます。
【作り方】
1. 白みそダレを作ります。
鍋に白みそ、上白糖、酒、水を入れ、ダマがなくなるまでよく混ぜます。
2. 中火にかけて、焦げつかないように鍋底から混ぜます。
まだ、さらさらの状態です。
火加減にもよりますが、10分ほどたった頃から、とろみがついてきました。
木じゃくしなどですくえる濃度になるまで混ぜます。
いい具合かな。白みその香りが漂ってきます。
3. トッピングの白ゴマと、くるみの用意をします。
熱したフライパンに白ゴマを入れて、中火でゆすりながら炒ります。
香ばしい香りが出てきたら、紙を敷いたバットにあけて冷ましておきます。
4. くるみはトースター(1000W)で3分焼きます。
※レシピでは、180℃に予熱したオーブンで10分ローストする、とありましたが、少量だったので筆者はトースターでやってみました。
かなり香ばしい香りがして、さくさくになりました。
お好みですが、3分だとかなりさくさくになったので、2分でもいいかもしれません。
お好みの大きさに刻んで、紙の上で粗熱をとります。
5. あぶり餅の準備をします。
※餅つき機能付きのホームベーカリーで作る方は、一晩水につけたもち米と水を加えてセットしてください。筆者はもち米を炊飯器で炊いてから、お餅をついていきます。
分量のもち米を水で洗って、4時間ほど浸水させます。
筆者はそこからざるに上げて、10分おきました。
炊飯器でもち米を炊きます。
※浸水後のもち米をはかってみたら3合分ほどありましたが、やわらかくなりすぎるといけないので、水は分量通り180mlを加えて炊きました。炊き方は普段どおり「ふつう」モード(55分)にしました。
炊き上がりのもち米です。芯は残っておらず、やわらかすぎず、いい具合です!
蒸し器で蒸したものと同じぐらいの硬さ、仕上がりになりました。
これを、ホームベーカリーの容器に移します。
こねる機能を使いたいので、わが家のホームベーカリーでは「ピザ生地」モードに設定しました。
羽根はつけておきます。
フタは開けたまま、見守ります。
いよいよスタート!がんばれ~。
まさか、もち米を入れられる日が来ようとは。ホームベーカリーの声が聞こえてくるようです。
少しずつ、お餅っぽくなってきました。
12分ほど、こねたところです。きめが細かくなってきました。
ここで、上白糖と熱湯を少しずつ加えます。
※餅つき機能付きホームベーカリーの方は、ここから同じです。
上白糖を入れると、ぐっとやわらかくなりそうだったので、筆者はまず上白糖を全部加えてから熱湯を少しずつ入れてみました。
※わが家のホームベーカリーの「ピザ生地」モードは、12分でこねる作業をいったん終えてしまったので、「とりけし」を押して、再度「ピザ生地モード」にしてスタートしました。
透明感が出てきましたね。おいしそうです!
6. 5のお餅を、きな粉の上に取り出します。
手をぬらすと、出しやすいです。
お餅がくっつかないようにきな粉をまぶしたら、3等分に切り分けて棒状に伸ばします。
それぞれ9等分にして、27個になるように切り分けます。
それらを竹串に刺し、ぎゅっと握ってのばして、きな粉をまぶします。
たくさんできました!
7. 6のお餅の表面に、焦げ目をつけていきます。
さあ、ここからが問題です。
レシピではガスバーナーを使っていますが、わが家にガスバーナーはありません。
焦げ目をつけるために、いろいろ試してみました。
①ガス直火
危険です。お餅がコンロに落ちると大変なことになりそうです。
②着火ライター
火力がそれほどないので、焦げ目まではなかなかつきませんでした。
③魚焼きグリル
わが家のものは網目が大きく、焦げ目がつく前にお餅がやわらかくなり、網目から落ちてしまいました。
④トースター
やはり、これしかありません!
焦げ目を求めて、少し長く焼いたらお餅がとろけて、下にくっついてしまったので、
わが家のトースターであれば、1000Wで2分が最もちょうどよいことが分かりました。
本場の「あぶり餅」は備長炭で焼いてくれるのですが、「餅刺し3年、焼き10年」と言われるように、熟練の技術がいるのだそうです。いやはや納得!今回、焦げ目をつけることはできませんでしたが、表面はパリッと乾いてきな粉が香ばしくなりました。
8. 白みそダレを上にかけて、お好みで白ゴマ&くるみ、すりおろしたしょうがをのせれば完成です!
白みそダレと、くるみの香ばしさが絶妙!
出来立てが食べごろとのことなので、さっそくいただきます!
もちもちのお餅と、香ばしいきな粉。そこに甘辛の白みそだれが、まったりと絡んでいます。焦げ目こそありませんが、焼いたことできな粉の風味が増していて、くるみのザクザク食感と香ばしさが加わって、くるみ好きの筆者としては、たまらないおいしさです。
次は、しょうがをいただいてみます。
これまた雰囲気が、がらっと変わっておいしい~!白みそとしょうが、これぞ和!しょうがの辛みがとても風流で、京都を感じさせるお味です。
置いておくとお餅が硬くなってしまうので、できるだけ当日中に食べたほうがいいそうです。わが家でも、出来立てをおやつとして家族4人で食べたのですが、27本が一瞬でなくなってしまいました!サイズ感が可愛いので、ついパクパク食べてしまいますね。
ちなみに、お餅をついたホームベーカリーの容器をすぐに洗うのは大変ですが、一晩水につけておくとするりと落ちました♪
疫病退散を願う「あぶり餅」。よかったら作ってみてくださいね!
※記事中、ホームベーカリーを機能外の用途で使っていますが、あくまで自己責任での使用であり、機能外の使用を推奨してはおりません。
参考文献:
WEB
https://shokuiku-daijiten.com/kj/k013/
京都出身の吉岡さんは、帰省すると必ず「あぶり餅」を食べるのだとか!おいしいですもんねえ!って、あの「あぶり餅」をホントに家で作れるの⁉以前、京都に住んでいた筆者も思わず大興奮!これはぜひ作らねば、ということでさっそく挑戦してみます♪
【絶対失敗しない】「わらび餅風」に挑戦♪え、正体は片栗粉⁉しかもレンチンで⁉食感はとぅるとぅるん♡
「あぶり餅」といえば、京都市北区の今宮神社の参道に向かい合って並ぶ「一文字屋和輔」(通称「一和」)さんと「かざりや」さんが有名です。店前の備長炭であぶられた親指大のかわいいお餅に、甘辛の白みそだれをかけていただく「あぶり餅」は絶品です!
疫病退散を願い、1000年以上続く「あぶり餅」
「あぶり餅」は平安時代、疫病や災厄に見まわれた時に、今宮神社にお餅をお供えしたのが始まりなのだそう。そのお下がりをできるだけ多くの人に分けるために小さくし、硬くなったお餅をおいしく食べるためにこんがりと焼いて、この形になったそうです。疫病退散を願う今宮神社の「やすらい祭」で配られて以来、「あぶり餅」にはご利益があるとして長年愛されてきました。厄除けのお菓子なのですね!
代々、口伝で守られてきた門外不出の「あぶり餅」ですが、今回はなんとホームベーカリーを使ってお餅をつくそうです。最近、餅つき機能付きのホームベーカリーも人気ですよね。残念ながら、わが家のホームベーカリーには餅つき機能がないので、炊飯器でもち米を炊いてからホームベーカリーでこねてみようと思います♪小麦粉以外入れたことのない筆者ですが、さっそくやってみましょう!
「あぶり餅」の材料と作り方はこちら
【材料】27本分
◆あぶり餅
・もち米…250g
・水…180g
・上白糖…25g
・熱湯…100ml~
・きな粉…適量
・竹串…27本
◆白みそだれ
・白みそ…80g
・上白糖…150g
・日本酒…50ml ※今回は料理酒を使用
・水…100ml
◆トッピング
・白いりゴマ…適量
・くるみ…適量
・しょうが(すりおろし)…適量

◇下準備
・水洗いしたもち米を、一晩水に浸しておきます。
※筆者の使用するホームベーカリーはもちつき機能がないので、4時間浸水させたもち米を10分ざるにあげておきました。
・しょうがは、すりおろしておきます。
【作り方】
1. 白みそダレを作ります。
鍋に白みそ、上白糖、酒、水を入れ、ダマがなくなるまでよく混ぜます。

2. 中火にかけて、焦げつかないように鍋底から混ぜます。
まだ、さらさらの状態です。

火加減にもよりますが、10分ほどたった頃から、とろみがついてきました。

木じゃくしなどですくえる濃度になるまで混ぜます。
いい具合かな。白みその香りが漂ってきます。
3. トッピングの白ゴマと、くるみの用意をします。
熱したフライパンに白ゴマを入れて、中火でゆすりながら炒ります。

香ばしい香りが出てきたら、紙を敷いたバットにあけて冷ましておきます。
4. くるみはトースター(1000W)で3分焼きます。
※レシピでは、180℃に予熱したオーブンで10分ローストする、とありましたが、少量だったので筆者はトースターでやってみました。
かなり香ばしい香りがして、さくさくになりました。

お好みですが、3分だとかなりさくさくになったので、2分でもいいかもしれません。
お好みの大きさに刻んで、紙の上で粗熱をとります。

5. あぶり餅の準備をします。
※餅つき機能付きのホームベーカリーで作る方は、一晩水につけたもち米と水を加えてセットしてください。筆者はもち米を炊飯器で炊いてから、お餅をついていきます。
分量のもち米を水で洗って、4時間ほど浸水させます。

筆者はそこからざるに上げて、10分おきました。

炊飯器でもち米を炊きます。
※浸水後のもち米をはかってみたら3合分ほどありましたが、やわらかくなりすぎるといけないので、水は分量通り180mlを加えて炊きました。炊き方は普段どおり「ふつう」モード(55分)にしました。

炊き上がりのもち米です。芯は残っておらず、やわらかすぎず、いい具合です!
蒸し器で蒸したものと同じぐらいの硬さ、仕上がりになりました。
これを、ホームベーカリーの容器に移します。
こねる機能を使いたいので、わが家のホームベーカリーでは「ピザ生地」モードに設定しました。
羽根はつけておきます。
フタは開けたまま、見守ります。
いよいよスタート!がんばれ~。

まさか、もち米を入れられる日が来ようとは。ホームベーカリーの声が聞こえてくるようです。
少しずつ、お餅っぽくなってきました。

12分ほど、こねたところです。きめが細かくなってきました。

ここで、上白糖と熱湯を少しずつ加えます。
※餅つき機能付きホームベーカリーの方は、ここから同じです。
上白糖を入れると、ぐっとやわらかくなりそうだったので、筆者はまず上白糖を全部加えてから熱湯を少しずつ入れてみました。
レシピでは、熱湯(100ml~)とありますが、今回は熱湯を20ml加えたところで、ちょうどいいやわらかさになったので、そこで入れるのをやめました。
※わが家のホームベーカリーの「ピザ生地」モードは、12分でこねる作業をいったん終えてしまったので、「とりけし」を押して、再度「ピザ生地モード」にしてスタートしました。
透明感が出てきましたね。おいしそうです!

6. 5のお餅を、きな粉の上に取り出します。
手をぬらすと、出しやすいです。

お餅がくっつかないようにきな粉をまぶしたら、3等分に切り分けて棒状に伸ばします。

それぞれ9等分にして、27個になるように切り分けます。

それらを竹串に刺し、ぎゅっと握ってのばして、きな粉をまぶします。

たくさんできました!
7. 6のお餅の表面に、焦げ目をつけていきます。
さあ、ここからが問題です。
レシピではガスバーナーを使っていますが、わが家にガスバーナーはありません。
焦げ目をつけるために、いろいろ試してみました。
①ガス直火
危険です。お餅がコンロに落ちると大変なことになりそうです。
②着火ライター
火力がそれほどないので、焦げ目まではなかなかつきませんでした。
③魚焼きグリル
わが家のものは網目が大きく、焦げ目がつく前にお餅がやわらかくなり、網目から落ちてしまいました。
④トースター
やはり、これしかありません!

焦げ目を求めて、少し長く焼いたらお餅がとろけて、下にくっついてしまったので、
わが家のトースターであれば、1000Wで2分が最もちょうどよいことが分かりました。
本場の「あぶり餅」は備長炭で焼いてくれるのですが、「餅刺し3年、焼き10年」と言われるように、熟練の技術がいるのだそうです。いやはや納得!今回、焦げ目をつけることはできませんでしたが、表面はパリッと乾いてきな粉が香ばしくなりました。

8. 白みそダレを上にかけて、お好みで白ゴマ&くるみ、すりおろしたしょうがをのせれば完成です!

白みそダレと、くるみの香ばしさが絶妙!
出来立てが食べごろとのことなので、さっそくいただきます!
もちもちのお餅と、香ばしいきな粉。そこに甘辛の白みそだれが、まったりと絡んでいます。焦げ目こそありませんが、焼いたことできな粉の風味が増していて、くるみのザクザク食感と香ばしさが加わって、くるみ好きの筆者としては、たまらないおいしさです。
次は、しょうがをいただいてみます。
これまた雰囲気が、がらっと変わっておいしい~!白みそとしょうが、これぞ和!しょうがの辛みがとても風流で、京都を感じさせるお味です。
京都から離れた場所でも「あぶり餅」が食べられるなんて幸せですね♪
置いておくとお餅が硬くなってしまうので、できるだけ当日中に食べたほうがいいそうです。わが家でも、出来立てをおやつとして家族4人で食べたのですが、27本が一瞬でなくなってしまいました!サイズ感が可愛いので、ついパクパク食べてしまいますね。
ちなみに、お餅をついたホームベーカリーの容器をすぐに洗うのは大変ですが、一晩水につけておくとするりと落ちました♪
疫病退散を願う「あぶり餅」。よかったら作ってみてくださいね!
※記事中、ホームベーカリーを機能外の用途で使っていますが、あくまで自己責任での使用であり、機能外の使用を推奨してはおりません。
参考文献:
WEB
https://shokuiku-daijiten.com/kj/k013/
編集部おすすめ