管理栄養士のともゆみです。フジテレビ系、土曜の深夜に放送していたドラマ『あたりのキッチン!』を見ていたら、食べ盛りの高校生が「メンチカツ」をおいしそうに頬張っている映像が流れてきました。
それを見てものすごーく食べたくなり、真似して作ってみることに。家庭ではパサつきがちなメンチカツも「アレ」を使うことで、ふっくらおいしく仕上がるのだとか。肉汁が楽しみ~。

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土曜深夜ドラマ『あたりのキッチン!』

東海テレビ制作、フジテレビ系、土曜の深夜ドラマ『あたりのキッチン!』は、コミュニケーションが極度に苦手な女子大生、辺 清美(あたり きよみ)が主人公のドラマ。自分に自信のない清美ですが、食べたものの食材や調味料までピタリと当てられる「絶対味覚」の持ち主で、得意な料理を通じて人と触れ合っていく清美の成長物語です。

毎回おいしそうな料理が出てくるのですが、今回注目したのは、第3回に出てきた「メンチカツ」。

清美が始めたアルバイト先は、定食屋の「阿吽」。店主善次郎には高校生になる一人息子清正がおり、2人で暮らしていました。清正が所属しているサッカー部のチームメイトのために、善次郎、清正、清美の3人でメンチカツを作ることに。「おっさんの店だから」と最初、チームメイトが阿吽に集まることを嫌がっていた清正でしたが、メンチカツを皆が喜んで頬張る姿に、父親の店を誇らしく感じ、母親を亡くして以来、父親に反発していた清正の心がほどけていく過程が印象的でした。

清美は、メンチカツに清正の好きなマヨネーズを混ぜることを提案したり、付け合わせのキャベツも、そのまま出すと残しがちなので、ゴマ油やレモン汁などで味付けし食べやすく工夫していましたよ。

番組を視聴したときの清美と店主善次郎さんとのやり取りや、調理時のコメントなどを参考にしつつ、番組公式ホームページで公開されているレシピを参考にしながら、さっそく作ってみよう♪

清美風「メンチカツ」の材料と作り方

【材料】
豚ひき肉…200g
玉ねぎ(みじん切り)…1/2個(100g)
キャベツ(粗みじん切り)…1~2枚(100g)
卵…1個
生パン粉…大さじ2
塩…小さじ1
こしょう…少々
ナツメグ…少々
マヨネーズ…大さじ1
油…適量

〈衣〉
卵…2個
小麦粉…大さじ6
水(調整用)…適量
生パン粉…適量

【ドラマ飯】深夜枠『あたりのキッチン!』の「肉汁メンチカツ」を再現!豚ひき肉100%×マヨで肉汁ジュワ♡
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【作り方】
1.肉だねの材料を全てボウルに入れ、よく捏ねて混ぜ合わせます。
まとまりづらければ、パン粉を少し追加します。今回は足しませんでした。

【ドラマ飯】深夜枠『あたりのキッチン!』の「肉汁メンチカツ」を再現!豚ひき肉100%×マヨで肉汁ジュワ♡
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2.肉だねを6等分に分けて、丸めて成形します。

【ドラマ飯】深夜枠『あたりのキッチン!』の「肉汁メンチカツ」を再現!豚ひき肉100%×マヨで肉汁ジュワ♡
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3.卵と小麦粉をよく混ぜ合わせ、バッター液を作ります。固い場合は水を入れて調整します。かき混ぜてみてちょっと固いかなと思い、水を大さじ1入れました。


【ドラマ飯】深夜枠『あたりのキッチン!』の「肉汁メンチカツ」を再現!豚ひき肉100%×マヨで肉汁ジュワ♡
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4.2の肉だねを3のバッター液に付け、パン粉を付けます。

【ドラマ飯】深夜枠『あたりのキッチン!』の「肉汁メンチカツ」を再現!豚ひき肉100%×マヨで肉汁ジュワ♡
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5.170℃の油に4を入れます。途中ひっくり返しながら中まで火が通るように揚げていきます。1個がけっこう大きいので、片側4分くらいずつしっかりと揚げましたよ。

【ドラマ飯】深夜枠『あたりのキッチン!』の「肉汁メンチカツ」を再現!豚ひき肉100%×マヨで肉汁ジュワ♡
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6.好みの付け合わせとともに、器に盛り付けて出来上がりです。

【ドラマ飯】深夜枠『あたりのキッチン!』の「肉汁メンチカツ」を再現!豚ひき肉100%×マヨで肉汁ジュワ♡
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※ドラマの中でキャベツの千切りに味を付けていたので、同じようにやってみました。

キャベツ100gに対し、ゴマ油小さじ1、塩少々、粗びきこしょう少々、レモン汁小さじ1、にんにくチューブ少々(すべて分量外)を混ぜました。調味料の種類はドラマの中で出てきましたが、分量は感覚で。ミニトマト(分量外)とともに付け合わせました。

肉汁ジュワ―ン

【ドラマ飯】深夜枠『あたりのキッチン!』の「肉汁メンチカツ」を再現!豚ひき肉100%×マヨで肉汁ジュワ♡
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おぉ!おいしい。肉汁がすごい。ジュワ~ンと存分に感じます。
肉汁たっぷりですが、キャベツがたくさん入っているので、くどさを感じずパクパクと食べられます。塩をきっちりと入れてあるので何も付けなくてもおいしいです。ソースを付けるとソースの酸味で、少しさっぱりと食べられますね。パン粉が生パン粉だったので、衣がサックサクで衣自体もおいしいです。乾燥パン粉と全然違う、生パン粉ってすごい。メンチカツの直径が8cmほどで、1個でも十分な大きさですが、おいしすぎて2個食べたくなっちゃいますね。


【ドラマ飯】深夜枠『あたりのキッチン!』の「肉汁メンチカツ」を再現!豚ひき肉100%×マヨで肉汁ジュワ♡
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付け合わせのキャベツもおいしかった。レモン汁の酸味とゴマ油のコクをほんのり感じる程度ですが、かえってそれが食べやすいです。軽く味が付くだけで、キャベツの千切りそのままよりもずっと箸が進みますね。

今回のポイント

メンチカツと言えば、溢れる肉汁がポイントですが、よりジューシーさを出すために、ひき肉は合びき肉ではなく、豚ひき肉を使いました。パサつきを抑えふっくらとした仕上がりにするために、隠し味としてマヨネーズを使用しています。
玉ねぎだけでなく、キャベツも使うことで、食べたときのシャキシャキ感と栄養バランスの取れた1品になりました。

豚肉の成分

豚肉の主成分はたんぱく質と脂質。ビタミンやミネラルも多く含まれています。特にビタミンB1は牛肉の10倍もあります。ビタミンB1は、ご飯やパンなどの糖質の分解を助け、エネルギーに変える過程で重要な働きをします。また、脳の中枢神経や手足の末梢神経の機能を維持する働きもあります。鉄やリン、カリウムなどのミネラルも豊富に含みます。貧血や高血圧などの予防にも役立ちますが、中性脂肪やコレステロールの原料となる飽和脂肪酸が多いので食べ過ぎには注意です。

作るのが大変そうで手作りしてこなかったメンチカツですが、混ぜたら衣を付けて揚げるだけなので、意外とサクサクッと作れました。豚ひき肉や生パン粉を使用したり、マヨネーズを混ぜたりと、工夫が盛り込まれているおかげで、サクッとジューシーな揚げたてメンチカツを味わうことが出来ました。ぜひ挑戦してみてくださいね。

参考文献:
かしこく摂って健康になる くらしに役立つ栄養学 監修 新出真理 ナツメ社
おいしくてクスリになる食べもの栄養事典 監修 池上保子 日本文芸社