料理研究家のリュウジさんが、元日に発生した石川県能登地方の地震を受け、災害時に有用なライフハックをX(旧Twitter)に投稿しました。それは、災害時にその”辛さ”ゆえにコンビニやスーパーで売れ残ってしまう”辛い即席ラーメン”の救済策。
【リュウジの防災レシピ】能登地方地震直後にXへ再投稿した「水を使わない!サバ缶焼きめし」に挑戦!
災害時の品薄なコンビニでも売れ残る辛いラーメン…その理由とは
物流の停滞や買い溜めなどによって、地震が発生した石川県内などのスーパーやコンビニでは、商品が品薄になっているというニュースを耳にします。けれど、そんな中でも、水などの飲み物がないと食べられないような”辛いラーメン”は、売れ残っているとか。非常時に水はとっても貴重ですものね。辛くてガブガブ飲むなんて、ちょっと非常識すぎる!それに、子どもは画像にある『辛ラーメン』ほど辛いラーメンは、絶対に食べられなさそう。この観点からも辛いラーメンが売れ残るのって、よく理解できますよね。 この現象は、東日本大震災のときにも起きていたそうです。
そこで、料理研究家のリュウジさんは、水が貴重な災害時でも、躊躇なく辛ラーメンを食べられる素敵なアイデアを投稿しました。
それが、こちら。付属の辛いスープを使わず、しょうゆとうま味調味料でラーメンっぽいスープを作るというアイデアです。
8.4万件のいいね!災害時の辛いラーメンの救済方法とは?
「災害時の辛いラーメンの救済方法」を紹介している、リュウジさんのポストはこちら。
災害時にコンビニやスーパーで必ず売れ残る辛いラーメンの救済方法みつけました
表示通りのお湯を沸かし、付属のスープを使わず醤油大さじ1と小匙2、味の素10振り入れ麺入れ煮るだけです
こんだけで醤油ラーメンになります… pic.twitter.com/w0BSCRyuIF— リュウジ@料理のおにいさんバズレシピ (@ore825) January 3, 2024
ポストには「これは貴重な情報!!災害時以外にも使えそう!!」「これはいいですねっ!辛いラーメンは喉が渇くので、災害時の店舗では大量に余ると聞きました」「災害時に売れ残りしかない場合の(被災者への)救済策やな」「辛いのが苦手な方でも有効に活用出来ますね」「これは正解だと思います。
リュウジさんは付属のスープを使わない理由について、「これね、なにもこのラーメンが不味いからこんなこと言ってるんじゃないんです。辛いラーメンは必要以上に水分を消費するから水が貴重な災害時には向かないってことなんです」と説明。続けて、今回使わなかった付属のスープは「水の確保が十分になったら使うのもあり」とも。
普段はおいしく食べていても、水やガス、電気が制限される災害時には向かない食べ物ってありますものね。
その災害時に”向かない”部分を工夫とアイデアで解決し、災害時にも問題なく食べられる食料として成立させることは大切。
では、リュウジさんの「災害時の辛いラーメンの救済方法」を試してみましょう。
リュウジさんの「災害時の辛いラーメンの救済方法」を試してみた!
今回は、リュウジさんも使っていた、辛い即席ラーメンの代表格「辛ラーメン」を使います。
【材料】1人分
辛ラーメン…1袋
しょうゆ…大さじ1と小さじ2
うま味調味料…10振り
辛ラーメンの付属スープとかやくは、今回は使用せず。
リュウジさんも言っていましたが、災害時でも水の確保が十分になったら、使うのがいいと思います。
【作り方】
リュウジさんはカセットコンロと小鍋で作っていましたが、災害時は洗い物を減らしたいので、使い捨てのアルミ鍋(800ml)で作ることに。
1.鍋にラーメンのパッケージに記載されている量のお湯を沸かします。辛ラーメンで使用する水の量は550ml。
災害時は水を出来るだけ節約したいので、100ml減らし、450mlで作ってみようと思います。また、カセットコンロのガスも節約したいので、弱火で調理することに。
カセットコンロで450mlの水を沸かすのに、弱火で8分もかかりました。けっこうかかるものですね。アルミホイルでフタをして沸かせば、多少は時短出来るかもしれません。
2.1に麺としょうゆ、うま味調味料を入れ、煮込みます。
辛ラーメンが推奨する煮込み時間は4分30秒。
3分30秒煮込んで出来上がり。しょうゆラーメンの香りがします。おいしそう。
調理時間は12分でした。そのうち、11分30秒はカセットコンロで加熱していた時間。
…11分30秒かぁ。出来れば、もう少し加熱時間を短くしたいですよね。
ひとつ思いつくのは、韓国で学生さんたちがやっているというラーメンの食べ方「ポグリラーメン」。即席ラーメンの袋に直接お湯を注いで、袋のまま食べるという食べ方です。この方法なら”煮込む”ための加熱時間を削減出来て、鍋を使う必要もないので、洗い物も減らせます。
ただし、辛ラーメンなど韓国の即席ラーメンによく見られる、内側にアルミのような加工が施されている厚くて丈夫な袋の場合のみ有効な方法です。
辛ラーメンの袋の内側。
日本の即席ラーメンのように、薄い袋では難しいみたい。
では、食べてみましょう。
おお~、おいしい!しょうゆとうま味調味料、そして、辛ラーメンの麺の旨味なのか、コクもあります。あっさりしつつもコクのある、昔ながらの中華そばのようなスープ。しょっぱすぎず、ちょうどいい塩味。水が飲みたくなるほど味が濃いということはありません。
そして、辛ラーメンの麺がおいしい。煮込み時間を1分短縮しましたが、やわらかく仕上がりました。いつもはスープの辛さで気づきませんでしたが、麺にも味があっておいしいです。スープともよく絡みます。
しょうゆとうま味調味料だけで、ラーメンっぽいスープが作れるというリュウジさんのライフハック。辛ラーメンでなくても、スープの付いていない乾麺にも有効だと思います。また、温かいスープが飲みたいときも、しょうゆとうま味調味料があれば作れるというわけです。
リュウジさんの「災害時の辛いラーメンの救済方法」は、災害時にいろいろ使えそうなアイデアが詰まった、素敵なライフハックでした。災害時に”向かない”食品でも、工夫とアイデアで解決するという、リュウジさんの柔軟な発想を見習いたいなと思います。
付属のスープは使わず、しょうゆとうま味調味料でスープを作るんですって。そうすれば喉が渇きがちな辛いラーメンも、水をごくごく飲まずに食べられる”災害時仕様”のラーメンに大変身…!
【リュウジの防災レシピ】能登地方地震直後にXへ再投稿した「水を使わない!サバ缶焼きめし」に挑戦!
災害時の品薄なコンビニでも売れ残る辛いラーメン…その理由とは
物流の停滞や買い溜めなどによって、地震が発生した石川県内などのスーパーやコンビニでは、商品が品薄になっているというニュースを耳にします。けれど、そんな中でも、水などの飲み物がないと食べられないような”辛いラーメン”は、売れ残っているとか。非常時に水はとっても貴重ですものね。辛くてガブガブ飲むなんて、ちょっと非常識すぎる!それに、子どもは画像にある『辛ラーメン』ほど辛いラーメンは、絶対に食べられなさそう。この観点からも辛いラーメンが売れ残るのって、よく理解できますよね。 この現象は、東日本大震災のときにも起きていたそうです。
そこで、料理研究家のリュウジさんは、水が貴重な災害時でも、躊躇なく辛ラーメンを食べられる素敵なアイデアを投稿しました。
それが、こちら。付属の辛いスープを使わず、しょうゆとうま味調味料でラーメンっぽいスープを作るというアイデアです。
8.4万件のいいね!災害時の辛いラーメンの救済方法とは?
「災害時の辛いラーメンの救済方法」を紹介している、リュウジさんのポストはこちら。
災害時にコンビニやスーパーで必ず売れ残る辛いラーメンの救済方法みつけました
表示通りのお湯を沸かし、付属のスープを使わず醤油大さじ1と小匙2、味の素10振り入れ麺入れ煮るだけです
こんだけで醤油ラーメンになります… pic.twitter.com/w0BSCRyuIF— リュウジ@料理のおにいさんバズレシピ (@ore825) January 3, 2024
ポストには「これは貴重な情報!!災害時以外にも使えそう!!」「これはいいですねっ!辛いラーメンは喉が渇くので、災害時の店舗では大量に余ると聞きました」「災害時に売れ残りしかない場合の(被災者への)救済策やな」「辛いのが苦手な方でも有効に活用出来ますね」「これは正解だと思います。
付属の粉末スープを少なく使っても、旨味まで薄くなっておいしくなくなると思います」「素晴らしいアイデアですね。簡単かつ手軽な方法で、非常時に備えた食事を確保することが出来るのは重要です。食料の備蓄において、そのような創造的なアプローチは役立ちますね」といったコメントが届いていました。
リュウジさんは付属のスープを使わない理由について、「これね、なにもこのラーメンが不味いからこんなこと言ってるんじゃないんです。辛いラーメンは必要以上に水分を消費するから水が貴重な災害時には向かないってことなんです」と説明。続けて、今回使わなかった付属のスープは「水の確保が十分になったら使うのもあり」とも。
普段はおいしく食べていても、水やガス、電気が制限される災害時には向かない食べ物ってありますものね。
その災害時に”向かない”部分を工夫とアイデアで解決し、災害時にも問題なく食べられる食料として成立させることは大切。
では、リュウジさんの「災害時の辛いラーメンの救済方法」を試してみましょう。
リュウジさんの「災害時の辛いラーメンの救済方法」を試してみた!
今回は、リュウジさんも使っていた、辛い即席ラーメンの代表格「辛ラーメン」を使います。

材料
【材料】1人分
辛ラーメン…1袋
しょうゆ…大さじ1と小さじ2
うま味調味料…10振り
辛ラーメンの付属スープとかやくは、今回は使用せず。

スープとかやく
リュウジさんも言っていましたが、災害時でも水の確保が十分になったら、使うのがいいと思います。
付属スープとかやくとパックご飯で、旨辛リゾットを作るのもいいかも。辛ラーメン1袋で2食作れるわけですね。
【作り方】
リュウジさんはカセットコンロと小鍋で作っていましたが、災害時は洗い物を減らしたいので、使い捨てのアルミ鍋(800ml)で作ることに。

アルミ鍋
1.鍋にラーメンのパッケージに記載されている量のお湯を沸かします。辛ラーメンで使用する水の量は550ml。
災害時は水を出来るだけ節約したいので、100ml減らし、450mlで作ってみようと思います。また、カセットコンロのガスも節約したいので、弱火で調理することに。

ラーメン

ラーメン
カセットコンロで450mlの水を沸かすのに、弱火で8分もかかりました。けっこうかかるものですね。アルミホイルでフタをして沸かせば、多少は時短出来るかもしれません。

ラーメン
2.1に麺としょうゆ、うま味調味料を入れ、煮込みます。

ラーメン
辛ラーメンが推奨する煮込み時間は4分30秒。
ガスを少しでも節約するため、煮込み時間は3分30秒にすることに。おそらく余熱で火が通ると思うので、麺が”硬い”ということは、ないと思います。
3分30秒煮込んで出来上がり。しょうゆラーメンの香りがします。おいしそう。

ラーメン
調理時間は12分でした。そのうち、11分30秒はカセットコンロで加熱していた時間。
…11分30秒かぁ。出来れば、もう少し加熱時間を短くしたいですよね。
ひとつ思いつくのは、韓国で学生さんたちがやっているというラーメンの食べ方「ポグリラーメン」。即席ラーメンの袋に直接お湯を注いで、袋のまま食べるという食べ方です。この方法なら”煮込む”ための加熱時間を削減出来て、鍋を使う必要もないので、洗い物も減らせます。
ただし、辛ラーメンなど韓国の即席ラーメンによく見られる、内側にアルミのような加工が施されている厚くて丈夫な袋の場合のみ有効な方法です。

ラーメン
辛ラーメンの袋の内側。
日本の即席ラーメンのように、薄い袋では難しいみたい。
では、食べてみましょう。

ラーメン
おお~、おいしい!しょうゆとうま味調味料、そして、辛ラーメンの麺の旨味なのか、コクもあります。あっさりしつつもコクのある、昔ながらの中華そばのようなスープ。しょっぱすぎず、ちょうどいい塩味。水が飲みたくなるほど味が濃いということはありません。

ラーメン
そして、辛ラーメンの麺がおいしい。煮込み時間を1分短縮しましたが、やわらかく仕上がりました。いつもはスープの辛さで気づきませんでしたが、麺にも味があっておいしいです。スープともよく絡みます。

ラーメン
しょうゆとうま味調味料だけで、ラーメンっぽいスープが作れるというリュウジさんのライフハック。辛ラーメンでなくても、スープの付いていない乾麺にも有効だと思います。また、温かいスープが飲みたいときも、しょうゆとうま味調味料があれば作れるというわけです。
リュウジさんの「災害時の辛いラーメンの救済方法」は、災害時にいろいろ使えそうなアイデアが詰まった、素敵なライフハックでした。災害時に”向かない”食品でも、工夫とアイデアで解決するという、リュウジさんの柔軟な発想を見習いたいなと思います。
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