東京・葛飾区立石にあるラ-メン店のご主人、けんますさんのYouTubeチャンネルで、レトロなパッケージのカレールウ「オリエンタル即席カレー」を紹介していました。このカレールウは小さい頃から知っていますが、一度も食べたことがなく、ずっと気になっていたもの。
けんますさんも初めて食べるそうで、「めちゃめちゃおいし~い!ものすごい懐かしい味がする」と大絶賛。そんな風に言われたら、試してみたくなるよね~。

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昭和20年に愛知で誕生!日本初の本格的なインスタントのカレールウ!

レトロなパッケージのカレールウ「オリエンタル即席カレー」。

昭和が産んだ奇跡のルウ【オリエンタルカレー】でカレー作ったら…涙が出るほど懐かしい味がした話
カレールウ

「オリエンタル即席カレー」税込159円(購入価格) 内容量95g

わたしが子どもの頃から知っているので、何十年も昔からある商品だよな~、なんて思ったら、それもそのはず!昭和20年(1945年)、今から約80年前に誕生した日本初の本格的なインスタントのカレールウだそうです。製造しているのは、昭和20年に愛知県で創業した、株式会社オリエンタル。

オリエンタルの公式HPによると、当時のカレーは、小麦粉とカレー粉を炒め、それを肉と野菜のスープで溶かすという手間のかかる料理だったそう。その手間を省くため、粉末にしたインスタントのカレールウを、オリエンタル創業者の星野益一郎さんが考案したんですって。昭和20年に販売を開始するや、あっという間に家庭に広がり、カレーは高級料理から家庭の味へと変わっていきました。

日本人の食文化を変えた商品と言っても、過言ではありませんね。

また、創業者の星野さんはなかなかのアイデアマンで、販売方法もユニーク。4tトラックを改造した宣伝カーで、音楽を奏でながら全国各地をまわったそうです。そうして人が集まってきたところで、芸人たちによるマジック、腹話術などのショーを開催。
娯楽の少ない時代だったこともあり、ショーにはたくさんの人が集まり、即席カレーが飛ぶように売れたとか。なんと、1回に1000個売り上げることもあったというから、すごい!ちなみに、ショーを行う芸人さんたちも、正社員だったそう。

愛知県はわたしの地元なのですが、ぜーんぜん知りませんでした(笑)。

さて、余談が長くなりましたが、本日の本題、「オリエンタル即席カレー」でカレーを作ってみましょう。

今回は、けんますさん同様、個人的なアレンジはなし。「オリエンタル即席カレー」のパッケージに記載された材料と作り方で、作ってみます!

昭和が産んだ奇跡のルウ【オリエンタルカレー】でカレー作ったら…涙が出るほど懐かしい味がした話
カレー


「オリエンタル即席カレー」でカレーを作ってみた!

材料と作り方はこちら。

昭和が産んだ奇跡のルウ【オリエンタルカレー】でカレー作ったら…涙が出るほど懐かしい味がした話
材料


【材料】5人分
「オリエンタル即席カレー」…1袋
肉…200g
玉ねぎ…300g 
にんじん…100g
じゃがいも…150g
サラダ油(またはバター)…大さじ2
水…700ml

今回は、分量を半分にして作ります。「肉」は好きなものでいいようなので、豚こま切れ肉を使用。

「オリエンタル即席カレー」の中身は、こんな感じ。

昭和が産んだ奇跡のルウ【オリエンタルカレー】でカレー作ったら…涙が出るほど懐かしい味がした話
カレー


原材料名を見ると、カレー粉や香辛料のほか、トマトペーストやりんごペースト、ピーナッツバターなどが入っているようです。

昭和が産んだ奇跡のルウ【オリエンタルカレー】でカレー作ったら…涙が出るほど懐かしい味がした話
カレー


【作り方】
1. 材料を切ります。

じゃがいもは、皮を剥いて芽を取り、ひと口サイズにカット。
にんじんは乱切り、玉ねぎは薄切りにしました。豚肉はこま切れ肉なので、そのまま使用。

昭和が産んだ奇跡のルウ【オリエンタルカレー】でカレー作ったら…涙が出るほど懐かしい味がした話
野菜


2. 厚手の鍋に油を引いて熱し、豚肉と野菜を入れてよく炒めます。

昭和が産んだ奇跡のルウ【オリエンタルカレー】でカレー作ったら…涙が出るほど懐かしい味がした話
野菜


今回は中火で5分ほど炒めました。

昭和が産んだ奇跡のルウ【オリエンタルカレー】でカレー作ったら…涙が出るほど懐かしい味がした話
野菜


3. 2に水を入れ、野菜がやわらかくなるまで煮ます。

昭和が産んだ奇跡のルウ【オリエンタルカレー】でカレー作ったら…涙が出るほど懐かしい味がした話
野菜


今回は、沸騰させてアクを取ってから、フタをして中火で5分ほど煮ました。

昭和が産んだ奇跡のルウ【オリエンタルカレー】でカレー作ったら…涙が出るほど懐かしい味がした話
野菜


昭和が産んだ奇跡のルウ【オリエンタルカレー】でカレー作ったら…涙が出るほど懐かしい味がした話
フタ


4. 一旦火を止め、「オリエンタル即席カレー」を入れて、しっかり溶かします。

昭和が産んだ奇跡のルウ【オリエンタルカレー】でカレー作ったら…涙が出るほど懐かしい味がした話
カレー


昭和が産んだ奇跡のルウ【オリエンタルカレー】でカレー作ったら…涙が出るほど懐かしい味がした話
カレー


5. ルウがしっかり溶けたら、弱火にかけて煮込みます。

今回は5分ほど煮込みました。これで出来上がり。調理時間は20分。

昭和が産んだ奇跡のルウ【オリエンタルカレー】でカレー作ったら…涙が出るほど懐かしい味がした話
カレー


スパイシーだけど、野菜の甘味も感じるやわらかな香り♪おいしそう。


では、ご飯(分量外)にかけて食べてみよう!

昭和が産んだ奇跡のルウ【オリエンタルカレー】でカレー作ったら…涙が出るほど懐かしい味がした話
カレー


色はやわらかい黄土色。

昭和が産んだ奇跡のルウ【オリエンタルカレー】でカレー作ったら…涙が出るほど懐かしい味がした話
カレー


いただきます!

昭和が産んだ奇跡のルウ【オリエンタルカレー】でカレー作ったら…涙が出るほど懐かしい味がした話
カレー


おっ、なるほど!

これは、子どもの頃に食べた給食のカレー。だから、懐かしい味に感じるのかも。スパイスが程よく効きつつ、野菜の甘味と旨味があって、ぜんぜん辛くないので、子どもでも食べられる味。おいしいです。

昭和が産んだ奇跡のルウ【オリエンタルカレー】でカレー作ったら…涙が出るほど懐かしい味がした話
カレー


販売開始から、約80年。その間に味の改良があったかはわかりませんが、このカレーを食べると(あくまで個人的な感想ですが)、現代のカレーは味が濃く、なんか”ギラギラ”しているように感じます。それくらい、オリエンタル即席カレーは、野菜の旨味と甘味のある、やさしい味のカレーなのです。

昭和が産んだ奇跡のルウ【オリエンタルカレー】でカレー作ったら…涙が出るほど懐かしい味がした話
カレー


YouTubeチャンネル『けんますクッキング』で、オリエンタル即席カレーを食べたけんますさんは、口にした瞬間、「めちゃめちゃおいし~い」と絶叫。「懐かしい味ってボンカレーだと思ったけど、違う!これだ!これだったんだ!ものすごい懐かしい味がする。これぞ、昭和のカレーって感じ」と、かなり感動した様子でした。

約80年前に誕生した、日本初の本格的なインスタントのカレールウ「オリエンタル即席カレー」は、日本の”家カレー”文化の原点と言える、スパイシーでありながら、やさしい味わいのカレーでした。


ちなみに、「オリエンタル即席カレー」は粉末タイプなので、カレーライスだけでなく、チャーハン、焼きそば、野菜炒めなどいろいろな料理に使えるそうですよ。

※記事内で紹介した商品は掲載当時の情報であるため、在庫状況、価格などが異なる場合がございます。

<参考文献>
『オリエンタル公式サイト』
https://www.oriental-curry.co.jp/company/company_history.html
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