舞台『ハガレン』は、主演のエドワード・エルリックを一色洋平さんと廣野凌大さん、ロイ・マスタングを蒼木陣さんと和田琢磨さんが演じるWキャスト。
舞台『鋼の錬金術師』ロイ・マスタング役Wキャスト!蒼木陣&和田琢磨インタビュー「焔の錬金術が使えたら、ソロキャンプします」
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Wキャストのロイ・マスタングの違い
――今回おふたりはWキャストということで、同じ役を同じ台本で演じられますが、お互いが演じるロイ・マスタングにはどんな違いが生まれそうですか?
蒼木 自分たちだとそこまで分からないんですけど、共演者の方たちからは「全然違うね」って言われます。具体的にどこがというのは説明しにくいんですけど……。
和田 「ハガレン」ってコメディタッチな描写もあるじゃないですか。そういう部分でのマスタングの演じ方はけっこう違うなって思いました。
――稽古中にお互いの演技を見ることも多いのでしょうか?
和田 もちろんです! 蒼木さんの演技に見入ってスタンバイできていなくて、脚本・演出の石丸(さち子)さんに怒られたりもしました(笑)。
――では、稽古場での和田さんから見た蒼木さんのマスタング、蒼木さんから見た和田さんのマスタングはどうですか?
和田 蒼木さんは僕にはない軽やかさを持っていて、ご自身ではそこが課題だとおっしゃってましたが……。厳しいながらも優しさを持っているマスタングの柔らかさみたいなところは、蒼木さんのお芝居を見ていて心地よく感じられる部分だと思います。
蒼木 琢磨さんもマスタングに近しいところがあって。ご本人の持っている大らかさのなかにある芯のような強さが、にじみ出る瞬間があるんです。そんな琢磨さんのマスタングが、ふっと笑顔になる瞬間は見ているこちらも笑顔になります。厳しさと柔らかさの幅があるマスタングだなと思うのですが、稽古が進むにつれ段々見ている余裕がなくなってきて……とにかく、自分頑張れ! みたいな状態になりつつもあります(苦笑)。
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実年齢に近い蒼木ロイ、コメディが得意な和田ロイ
――キャスティングが発表されたとき、お互いのマスタングについてどう思われましたか?
蒼木 発表されたときに琢磨さんのロイ・マスタングって見た目そのまんまじゃん! っていうのが最初の印象だったんです。琢磨さんのマスタングは強いなって思う瞬間は多々ありますね。
和田 でも、蒼木さんはマスタングの設定年齢ドンピシャなんだよね。そういう意味では、これまでの人生経験が活きるベストなマスタングなんじゃないかと。30歳という若さで大佐なんて生意気だって周りから思われるような存在というか。僕は歳がもう少し上なので。吉田メタルさん演じる、アレックス・ルイ・アームストロング少佐なんかもビビらずこき使ってほしい(笑)。
蒼木 あはははは(笑)。
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――よりコメディが得意なマスタング大佐はどちらでしょう?
蒼木 僕が見る限り、琢磨さんの振り幅すごいと思います。
和田 でも、なんかこないだあの電話のシーンとか、新しい試みしてたじゃん?
蒼木 あそこね!(笑)
和田 石丸さんは演出はつけてくださるんですけど、こう動いてという細かい指定はないんです。そういう意味では、我々に幅を持たせるような演出をしてくださるので、こういうマスタングもありだなってお互いに刺激しあえてるよね。
蒼木 うん。
和田 コメディタッチなシーンは、かなり序盤にも出てくるので「あの人何言ってんの?」とならず、ギャグシーンなんだなと分かってもらえるように頑張っています。
蒼木 塩梅が難しいですよね。原作を知らない方もいらっしゃると思うので、登場シーンで幅のあるキャラクターなんだなというのを伝えられたらいいなと思っています。
和田 マスタングはカッコいいのでね……。あんなにカッコよく登場したのに、デートの話してる? みたいな(笑)。
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――マスタング大佐が焔の錬金術を使うときの、指パッチンは得意ですか?
(かすかなフィンガースナップの音)
和田 たいして変わらないかな(笑)。
蒼木 ……そうですね(笑)。
――この指パッチンから、焔の錬金術を使えたらどんなことに活用しますか?
和田 ソロキャンプですね。
蒼木 最高! 火を起こす道具がいっさいいらない(笑)。
――おふたりが、マスタング大佐を演じる上で大切にしてることは?
和田 製作発表会のときにもお話したんですが、僕はロイ・マスタングの深さを表現したいと思っています。絶対的な高い壁として立ちはだかるのではなく、深く深く掘っていくようなイメージで捉えていて。深い強さというのを目標にしています。
蒼木 過去あっての現在のマンスタング、というのを心がけています。マスタングは「イシュヴァール殲滅戦」という戦争を経験しているからこそ、国を変えていくという芯を持っていて。その強さが前提にあるのが第一で、そこをクリアできたら強さや余裕を出していきたいなという部分を大切にしています。
生の舞台で人間が演じる生々しさ
――アニメやゲーム、実写映画化もされている「鋼の錬金術師」、舞台ならではの見どころはどんな部分になるでしょう?
蒼木 映像なら一瞬で切り替わるところも、目の前でライブで行われているので、場面の転換なんかも誤魔化しが効かないところ。錬金術とか魔法みたいなことをやっていますが、それをあえて人力だったり限られた照明や音の変化で新鮮に展開しているのが見どころだと思います。
和田 こういう演出なんだって驚くことが多いよね。あと、今回は生バンドが入るので、完全な暗転がないのも他とは違うところかな。蒼木さんの話とも被りますが、目の前でシームレスに物語が続いていくので、本当に情報量が多いんです。ひとつひとつのシーンをていねいに作っていますが、あっという間の3時間になりそうです。
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――演じていて改めて感じる、作品の魅力とは?
蒼木 命の重さや、人の欲からくるむごさなんかも生身の人間が演じることによって、より生々しく映る気がしています。そこにコミカルなシーンが入ることで、描かれる日常に幅が出ているとも思いますし。
和田 エルリック兄弟の生きざまが物語の軸にあり、その彼らを取り巻く人々も迷いや葛藤を持っていて、それぞれにストーリーがある。石丸さんはそういう人間臭さみたいなものを表現するのがすごく得意な方なので、彼女がイメージする人間臭さを我々が表現していけたら素晴らしい舞台になると思います。
――舞台上で見るのが楽しみなシーンを教えてください。
蒼木 ショウ・タッカー 役の大石継太さんが出てくるシーンは、すごく生々しくて継太さん自身の言葉でしゃべっているような質感で届いてくるので、毎回見入ってしまいます。
和田 僕はエルリック兄弟が取っ組み合いのケンカしてるところかな。病院の屋上なんですけど、こういう演出になるんだっていうのが自分の想像を超えていたので、とても気に入って見ています。
――では、見ていて大変そうだなと思うシーンは?
蒼木 アンサンブルの皆さんはどのシーンでも。
和田 僕はエドかな。エドはセリフ量も一番多いですし、葛藤して自問自答するようなシーンも多いので、エド役のふたりの喉は心配してます(苦笑)。
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作り込まれた一色エドと、フラットな廣野エド
――同じくWキャストとなるエドワード・エルリックは、一色洋平さん版と廣野凌大さん版でどんな違いが生まれそうですか?
蒼木 廣野エドのほうは、フラットにその場にいるという印象です。それで、その瞬間に起こることに対して自然に反応している。一色エドのほうは事前にご自身がたくさんのものを計算して作り上げて、その場に立っているような印象がありますね。
和田 僕は廣野くんとは去年別の舞台でご一緒していて。そのときからわりとコミュニケーションが取れていたので、廣野エドと一緒のシーンは彼のほうからちょっかいをかけてきたりもされますね(笑)。一色さんとは今回が初めましてで、本当に真面目な方なので、こちらは逆に僕のほうからちょっかいを出したりしています。そういった違いもWキャストならではですよね。
――どちらの配役の舞台も観たくなってしまいますね。
和田 そうですね。
蒼木 子役ちゃんも入れるとさらにパターン増えるので、ぜひ!
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――マスタング大佐として、戦ってみたい相手は?
和田 舞台での直接対決はありませんが、原作のコミックスにお遊びシーンとして載っていた、エドとのバトル。ロイがエドをめちゃくちゃ燃やしているので、ぜひあれを廣野エドとやってみたいです(笑)。
蒼木 辰巳さん(キング・ブラッドレイ役)に怒られそう(笑)。僕はメタルさん(アレックス・ルイ・アームストロング役)と戦ってみたいです。アクションがすごいので、手合わせするようなシーンが錬金術というよりは肉弾戦の殺陣をやりたいですね。
――舞台『鋼の錬金術師』上演に向けての意気込みをお願いします。
和田 舞台『鋼の錬金術師』はファンタジックな世界観をテクノロジーに頼らず、人力で表現する部分が多くなっています。そのエネルギーが観ている方にいい作用として届くよう、一生懸命稽古をしているので、登場人物たちの生きざまと我々のエネルギーを掛け合わせた舞台をぜひお楽しみください。
蒼木 石丸さんの演出で、人間が生の舞台で演じる意味みたいなものも感じていて。映像でも映画でもなく、舞台でお客様の目の前で起こっているからこそ、より皆さんに響く演出になっている部分がたくさんあります。原作を読んで「どう描くんだろう?」と思っていた描写にも「こういう風に人を使うのか!」という驚きがあって、全員にいいストレスがかかるような演出になっています。役者から自然とあふれ出るエネルギーがきっと客席まで届くと思うので、ぜひ劇場で体感していただきたいです。
和田 今回は、マース・ヒューズ(演/岡本悠紀さん)が物語の鍵を握っているのですが、そのヒューズに一番影響を受けるのはマスタングですし、そちらにもご期待ください!
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公演概要
舞台『鋼の錬金術師』メインビジュアル
舞台『鋼の錬金術師』
原作 荒川 弘(掲載「ガンガンコミックス」スクウェア・エニックス刊)
脚本・演出 石丸さち子
音楽監督 森 大輔
作詞 石丸さち子 作曲 森 大輔
美術 伊藤雅子
照明 日下靖順
音響効果 天野高志
音響 増澤 努
映像 O-beron inc.
舞台監督 今野健一
ヘアメイク 馮 啓孝 井村祥子
衣裳 渡邊礼子
小道具 羽鳥健一
殺陣 新田健太
演出助手 髙野 玲
制作進行 麻田幹太
宣伝デザイン 山代政一
グッズデザイン 山代政一 石本寛絵
デザイン協力 石本茂幸
宣伝スタイリング 中西永人(JOE TOKYO)
フォトグラファー TOBI
エドワード・エルリック 役:一色洋平/廣野凌大(Wキャスト)
アルフォンス・エルリック 役:眞嶋秀斗ウィンリィ・ロックベル 役:岡部 麟(AKB48)ロイ・マスタング 役:蒼木 陣/和田琢磨(Wキャスト)
リザ・ホークアイ 役:佃井皆美
アレックス・ルイ・アームストロング 役:吉田メタル
マース・ヒューズ 役:岡本悠紀
ジャン・ハボック/ナンバー66(声) 役:君沢ユウキ
デニー・ブロッシュ/真理/イシュヴァールの少年 役:原嶋元久
マリア・ロス/パニーニャ 役:瑞生桜子ティム・マルコー/ナンバー48(兄・声)/イシュヴァールの老人 役:阿部 裕
ショウ・タッカー/ドミニク・レコルト 役:大石継太
イズミ・カーティス/トリシャ・エルリック 役:小野妃香里
ラスト 役:沙央くらま
エンヴィー 役:平松來馬
グラトニー/ナンバー48(弟・声) 役:草野大成傷の男(スカー) 役: 星 智也
ゾルフ・J・キンブリー/リドル・レコルト 役:鈴木勝吾ピナコ・ロックベル 役:久下恵美
グレイシア・ヒューズ/サテラ・レコルト 役:斉藤瑞季
ニーナ・タッカー 役:小川向日葵/尻引結馨(Wキャスト)キング・ブラッドレイ 役:辰巳琢郎真鍋恭輔 辻 大樹 田嶋悠理 三小田芳樹 榮 桃太郎 丸山雄也 島田隆誠 近藤 茶
スーツアクター アルフォンス・エルリック 役:桜田航成
バンドメンバー
Band Master Key.:森 大輔
Gt.:オオニシユウスケ
Ba.:熊代崇人
Dr.:守 真人
※Wキャストは五十音順
チケット情報
<チケット代金>(前売・当日共/全席指定/税込)
グッズ付S席 12,000円 ※劇場にて特典として【限定グッズ(非売品)】をプレゼントします。
A席 9,000円 ※公演および各席種の詳細に関しましては、公式HPをご確認ください。
注釈付きS席(グッズ付):12,000円
※ステージや演出、映像の一部が見えにくい可能性がございます。ご了承の上、お買い求めください。
注釈付きA席:9,000円
※ステージや演出、映像の一部が見えにくい可能性がございます。ご了承の上、お買い求めください。
<チケットスケジュール>
一般発売 2023年2月4日(土)12:00~絶賛発売中!チケットに関するお問合わせ ローソンチケット:https://l-tike.com/contact/公式HP https://stage-hagaren.jp/
公式Twitter https://twitter.com/stage_hagaren
公式Instagram https://www.instagram.com/stage_hagaren_official/公演に関するお問合わせ
マーベラス ユーザーサポート https://www.marv.jp/support/st/協賛 DMM TV 協力 MBSテレビ(大阪公演)
主催 舞台『鋼の錬金術師』製作委員会©荒川弘/SQUARE ENIX・舞台「鋼の錬金術師」製作委員会