訪れたのは島田電機製作所。
社名こそバリバリの製造業だが、これがまたポップでキュートな企業なのだ。エントランスではマスコットキャラクターのボタンちゃんが出迎えてくれる。
なぜ、ボタンなのかはすぐにわかります。
オフィス内のフロアに到着。
IT企業と見紛うばかりのお洒落さだった。
その片隅にはボタンだらけの展示スペース。
「意匠器具の歴史・変遷」とある。
そう、島田電機製作所はエレベーターの意匠器具(押しボタンや到着灯など)の専門メーカーなのだ。業務内容の詳細は看板娘に紹介してもらおう。看板娘、登場

「よろしくお願いします」。

やはり工場とは思えない。
さらに、1階の工場も見せてくれるという。そこでは金属を削るマシンで、ボタンの原材料となる厚いアクリル板を削っていた。
手前の緑のマシンがそれだ。
ちなみに、写真を撮ったらダメな箇所はあるかと聞くと「うちは、そういうNGはないです」という頼もしい回答。「アクリルは厚ければ厚いほど高額になるんです。あのいちばん下の『130T』と書いてあるのは130万円ぐらいします」。
130Tとは厚さ13cmを意味する。

最後の引退試合ではプレイヤーとしても出場(最前列の左から2番目が心愛さん)。
--{}--なお、彼女の人生にとってお母さんの存在が非常に大きいという。「シングルマザーでホテルの支配人として働いていた母は、忙しくて授業参観にも来てくれない。


シェムリアップという街の繁華街、パブストリートを散策する心愛さん。
今回、そんな彼女の推薦者は社長の島田正孝さん。創業89年になる同社の5代目だ。心愛さんの仕事は社長直下なので、おのずと交流の機会も増える。
島田さんはパンクバンド「ニューロティカ」の大ファン。

ボタンを押しまくる子供たち。
島田さんが言う。「ボタンを押したがる子供が多いんですよ。でも、普通はエレベーターのボタンを自由に押すことはできないから、この1000のボタンを作りました。実際には1048個あります」。定期的に開催している工場見学の日は、「30秒早押しチャレンジ」を行う。そこでは、嬉々としてボタンを押す子供たちの笑顔が見られる(2月24日時点では休止中)。なお、「1000のボタン」の知名度が広まり、メディア取材が殺到したきっかけは、社員による下のバズツイート。
19.5万いいねと、バズりは継続中。
ボタンはまだまだあった。朝、出社した社員の業務は「やる気ボタン」を押すところから始まるのだ。
ボタンには一人ひとり自分を高める言葉、「変化を楽しむ」「贅沢は味方」など思い思いに書かれている。

心愛さんは「挑戦」だった。
--{}--次に案内してもらったのは「ボタンちゃんカフェ」。
中はどうなっているのか……。

おっと、これまた工場とは思えない空間。
昼は社員が食事をとるカフェスペース、そして終業後はなんとお酒が無料で飲み放題のバースペースになるそうだ。
ボタンだけに押せる(推せる)企業である。
めくるめくボタンの世界を堪能しました。では、最後に読者へのメッセージをお願いします。
思わずイラストのボタンを押したくなる。
【取材協力】島田電機製作所www.shimada.cc「弊社の看板娘」(Vol.180)飲食店で働く166人の“看板娘”をご紹介してきた連載がリニューアル。さまざまな企業や団体で働く女性にフォーカスする題して「弊社の看板娘」。仕事内容やプライベートについて鋭く切り込むとともに、「この人と一緒に働いて楽しい」と思っている推薦人にもご登場いただく。上に戻る