「腕時計の360度全方位的大解剖」とは……

今月の一本
IWCの「ポルトギーゼ」

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「ポルトギーゼ・オートマティック」SSケース、42.3mm径、自動巻き。148万5000円/IWC 0120-05-1868


2004年に登場し、初代オリジナルの誕生から75周年を迎えた’15年に現行モデルへと熟成を重ねた。自社キャリバー52010を搭載し、毎時2万8800振動への高精度化と7日間のロングパワーリザーブの両立ほか、人間工学によるラグの新設計で大径ケースでも手首の装着感が増した。


[Variations]

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[上]「ポルトギーゼ・オートマティック 40」K18レッドゴールドケース、40.4mm径、自動巻き。196万9000円、[左下]「ポルトギーゼ・クロノグラフ」SSケース、41mm径、自動巻き。95万1500円、[右下]「ポルトギーゼ・ヨットクラブ・ムーン&タイド」K18レッドゴールドケース、44.6mm径、自動巻き。411万4000円/すべてIWC 0120-05-1868


[上]カレンダーも省いたシンプルな初代デザインを程良いサイズ感で再現。

[左下]サンレイ加工のグリーンダイヤルを採用する人気のクロノグラフモデル。

[右下]ブランド初のタイド(潮汐)表示に、北と南の両半球ムーンフェイズを搭載。


[Fashion]

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腕時計148万5000円/IWC 0120-05-1868、ニット2万3100円、シャツ1万8700円/ともにポロ ラルフ ローレン(ラルフ ローレン 0120-3274-20)


ニットとシャツのコーディネイト。品行方正、という言葉が似合うトップスの合わせに、知的な雰囲気を醸す「ポルトギーゼ」は好相性だ。
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[Movement]
先端素材で磨きをかけた独自のペラトン機構

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IWCの技術の根幹をなす「ペラトン自動巻き」は、技術責任者アルバート・ペラトンが開発し、1950年に特許を取得した。

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ローターの双方向巻き上げを実現した革新的な機構に、キャリバー52010では摩耗に強いセラミックス製パーツを採用し、さらに完成度を高めた。


[Watch Case]
サステイナブルへの思いが愛用につながる

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2018年からウォッチケースを一新し、素材やスタイルの異なる3種類から選択できる(写真は旅行や出張時の携行にも便利な革製ポーチ)。

以前から使用素材を30%、プラスチックを90%減らすとともに再利用が可能で、ゴミの削減にも取り組む。



[Origin]
端正な顔はアイコンと呼ぶに相応しい

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1939年、ふたりのポルトガル人時計商の依頼によって一本の腕時計が生まれた。それは、マリンクロノメーターに匹敵する精度を満たすため、ポケットウォッチ用のムーブメントを搭載し、ユニークな由来から「ポルトギーゼ」と名付けられた。

高精度に加え、アールデコ全盛期にあえて装飾性をそぎ落とし、視認性を追求したファーストモデルのスタイルはブランドを象徴し、時代を超越する。


[Factory]
ムーブメントからケース製造までを集約

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IWC創業150周年を祝し、2018年に建造した新たな工場「マヌファクトゥールツェントルム」は、時計師の伝統的な技巧と最新の製造テクノロジーを融合する。

それは創業者が当時最新の時計製造をスイスにもたらした歴史に由来するのだ。


[Lover]
確固たるスタイルを持つ稀代ギタリストも魅了する

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©Eyevine/AFLO


「ポルトギーゼ」の意外な愛用者がザ・ローリング・ストーンズのギタリスト、キース・リチャーズだ。決して譲らぬスタイルが通じ合う。

「腕時計の360度全方位的大解剖」とは……
一本の腕時計を取り巻く魅力的なトピックスを抽出し解説。知れば知るほど時計愛は深まるはずだ。
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