遊びの相棒に手頃なSUV日産「エクストレイル」

日産「エクストレイル」(2000年10月~2007年7月)
アウトドアを楽しむための車として開発されたエクストレイル。現行型は随分と立派になったけれど、初代は2Lと2Lターボでボディも5ナンバーサイズと、狙いは初めて車を買うような若者だった。4WDは路面状況に応じて前後に自動的にトルクを配分するオールモード4×4を搭載。ラゲージの床面は取り外して水洗いができ、さらに撥水加工のシートや天井を備えたグレードも追加された。
タフな4WDが快適性を進化させたメルセデス・ベンツ「Gクラス」

メルセデス・ベンツ「Gクラス」(1990年~2018年5月)
いわずとしれた人気SUV。1990年に登場したW463型は、それまでの商用車然としたW460に対し、乗用車としての性格が強められたモデルで、かつ息の長いモデルとなった。2001年に初めてマイナーチェンジが行われ、内外装のデザイン変更と装備や機能の充実が図られた。
SUVになっても“ポルシェはポルシェ”「カイエン」

ポルシェ「カイエン」(2002年9月~2010年2月)
ポルシェ初のSUV。フォルクスワーゲングループとプラットフォームを共有することで開発コストを抑え、代わりに新たに開発された4.5LのV8エンジンが搭載されている。
ラダーフレームをやめてもタフなランドローバー「ディスカバリー3」

ランドローバー「ディスカバリー3」(2005年5月~2009年12月)
レンジローバーが高級路線を進む中、“道具感”を大事に開発されたのがディスカバリー。その3代目がディスカバリー3だ。といっても時代に合わせて従来のラダーフレームをやめて、乗用車のような構造に変化。おかげで乗り心地が格段に向上したのがこの車の特徴のひとつ。
実は希有なランドローバー「レンジローバー」

ランドローバー「レンジローバー」(2002年7月~2008年2月)
貴族の狩猟の足として使われたプレミアムSUV、レンジローバー。一時BMW傘下に収まったランドローバー社は、その後フォードに、さらにタタグループへと変わっていった。この3代目レンジローバーはBMWとフォードの端境期に生まれたモデルで、開発時点ではBMW傘下だったため、エンジンはレンジローバー用に改良されたBMWのX5のものを搭載してフォード傘下になってから販売された、今振り返れば希有なモデルなのだ。
ミリタリーライクな四駆、ジープ「ラングラー」

ジープ「ラングラー」(1996年11月~2007年2月)
軍用車あがりの硬派な4WD、ラングラー。2000年代はTJ型と呼ばれる2代目が販売されていた。今でこそ5ドアのアンリミテッドがラングラーの主流だが、この頃は2ドアのみ。ソフトトップと樹脂ルーフが用意され、どちらも戦地で素早く乗り込めて荷物を載せられることが由来のオープンモデルにできるなど、ミリタリー色が濃いモデルだった。
フラッグシップらしい実力、ジープ「グランドチェロキー」

ジープ「グランドチェロキー」(1999年5月~2005年6月)
チェロキーの上級モデルという位置付けのグランドチェロキー。1999年に登場した2代目は、より乗用車らしい乗り心地を求めて、ラダーフレームではなくモノコックボディが採用されている。