
スティーブ・ジョブズ●仲間とともにアップルを創業しCEOを務めたIT界の巨星。身なりにも合理主義を徹底し、意思決定からくる疲れを軽減するために、毎日同じ服を着ていたことで知られる。晩年好んだこの髪型もスタイリングの手間がほとんどかからない。© ロイター/AFLO
頭頂部はふんわり感を重視するのがこのスタイルを作るポイント。「ジョブズの場合は、単に長めに残しただけでなく、頭頂部がきもち尖るようにカットしていました。こうすることでトップのボリューム感が際立ち、かつ頭のシルエットが縦長になるためすっきりとした印象になります」。

「テクスチャライジング サーフスプレー」1960年代のサーフカルチャーをベースにするライフスタイルブランドの定番品。シーソルトとココナッツウォーターが自然なツヤとボリュームを演出してくれる。髪にバリアを形成し、紫外線から守る働きもうれしい。「この髪型ならトップがふんわりするようにドライヤーで乾かしたあと、少量スプレーするだけでOK。手で軽くまとめるのがポイント」。177ml 2750円/バード(アントレックス www.entrex.co.jp)
ただ、頭頂部とサイドの長さに差をつけるのは大切だが、サイドをあまりに短くしすぎると、モヒカンだけのイメージが強くなり、知的な雰囲気が損なわれてしまうので注意。また髪が束状にまとまると薄く見えてしまうので、スタイリングの際はポマードやワックスは避けるのがベターだ。教えてくれたのは美容師 軽部京介さん●1981年生まれ、神奈川県出身。日本の美容学校を卒業後、カリフォルニアやハワイで現地のスタイルと技術を学ぶ。2011年に西海岸カルチャーを感じさせるヘアサロン、ヘアカリフォルニアを神奈川県の湘南にオープン。映画制作にも取り組み、海外のプロサーファーのカットをしながらサーフトリップするプロジェクト『カットバック トゥ カリフォルニア』がブラジル映画祭で賞を獲得。