「MRG-B5000」チタンケース、縦49.4×横43.2mm、電波ソーラー。46万2000円/Gショック(カシオ計算機 03-5334-4869)


「腕時計の360度全方位的大解剖」とは……
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Gショックは1983年に誕生し、誰もが一度は手にしたに違いない。
だがそれを過ぎ去った愛用品に終わらせぬよう、’96年に登場したハイエンドラインが「MR-G」だ。

新作では初号機の角形デザインを初採用し、タフネスはもちろん、上質な仕上げと電波ソーラーの実用性を併せ持つ。


① Variations
進化を続ける多様なファミリー

「Gショック」熱がフツフツと沸く6つのトピックス。当時と今を振り返り、魅力を分析してみた

[上]「MRG-G1000D-1AJR」チタンケース、49.8mm径、GPS電波ソーラー。28万6000円、[左下]「MRG-7600D-1BJF」チタンケース、46.8mm径、電波ソーラー。15万4000円、[右下]「MRG-B2000B-1A1JR」チタンケース、49.8mm径、電波ソーラー。33万円/すべてGショック(カシオ計算機 03-5334-4869)


[上]フルメタルケースで初めて耐衝撃構造とGPSハイブリッド電波ソーラーを融合。

[左下]世界6局対応の「マルチバンド6」を搭載し、3つの時刻を同時表示するアナデジ仕様。

[右下]和の伝統美をモチーフにしたダイヤルデザイン。Bluetooth®によりスマートフォンとも連携する。

「Gショック」熱がフツフツと沸く6つのトピックス。当時と今を振り返り、魅力を分析してみた

腕時計46万2000円/Gショック(カシオ計算機 03-5334-4869)、シャツ3万580円、Tシャツ1万6280円、ショーツ2万7280円/すべてノンネイティブ(ベンダー 03-6452-3072)


② Trademark
「A」から「Z」まで商標登録タフ時計の知的財産を守る

世界的な人気とともに強く印象に残るネーミングは、贋作や紛らわしいモデル名が登場する可能性もある。

その予防としてカシオは、Gショックの頭につくアルファベットのA~Zの26文字すべてを商標登録し、ブランドへの信頼を損なわない防衛策を行う。
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Gショックの品質試験の実験室に潜入!--{}--

③ History
注がれたのは時計以上にタフネスな情熱だった

「Gショック」熱がフツフツと沸く6つのトピックス。当時と今を振り返り、魅力を分析してみた

[左]カシオの技術者の伊部菊雄さん。 [右]企画書


それまで壊れることが当たり前だった腕時計に、Gショックは革命を起こした。しかも、その歴史的なプロダクトはたった一行の企画書から始まったのだ。
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Gショックの未来を、生みの親・伊部菊雄が“1行”“落としても壊れない丈夫な時計”。
Gショックの生みの親となるカシオの技術者、伊部菊雄さんは、自身の実体験を基にこれをしたためた。

「Gショック」熱がフツフツと沸く6つのトピックス。当時と今を振り返り、魅力を分析してみた

これが初号機だ!


しかしそこには基礎研究や技術的な裏付けはまったくなく、いざ企画が通ってから初めて実験を始めることに。ここから苦難の道が始まる。

半年にも及ぶ実験の失敗に辞表まで考えたタイムリミットぎりぎり、革新的な耐衝撃構造を思いつく。

こうして生まれた初号機に宿るのは、カシオの社是「創造 貢献」。自由な発想を実現する不屈の情熱が男を虜にする。


④ Technology
さらなる完成度を追求し構造から進化を続ける

「Gショック」熱がフツフツと沸く6つのトピックス。当時と今を振り返り、魅力を分析してみた



新たに開発したマルチガードストラクチャー構造を採用する「MRG-B5000」のベゼル。

通常よりも複雑な25個のパーツからなり、耐衝撃性を確保するとともに、パーツごとに細かく研磨を施すことで凹凸のあるベゼルをより美しく仕上げた。
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⑤ Commercial Film
アメリカ人の心を掴んだあまりにも衝撃的なCF 

「Gショック」熱がフツフツと沸く6つのトピックス。当時と今を振り返り、魅力を分析してみた



1984年、Gショックの耐衝撃性を伝える衝撃的なCFがアメリカで放送された。その内容は、アイスホッケー選手がパックの代わりにGショックをスティックで打つというもの。

インパクト抜群の映像はアメリカ国内で証明実験が行われるほどの話題を呼んだ。



⑥ Movie
アクション映画の金字塔を生んだ名優との共演

「Gショック」熱がフツフツと沸く6つのトピックス。当時と今を振り返り、魅力を分析してみた

© Everett Collection/アフロ


Gショックの名を世界に広め、その人気を決定づけたのが1994年公開の大ヒット映画『スピード』だ。

スタントマンを使わなかったキアヌ・リーブスのハードなアクションに加え、Gショックはその腕元を飾り、名脇役の存在感をアピール。

ちなみにこれは本人の自前だったとか。両者ともに今につながる出世作になったのである。


「腕時計の360度全方位的大解剖」とは……
一本の腕時計を取り巻く魅力的なトピックスを抽出し解説。知れば知るほど時計愛は深まるはずだ。
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