
約850着のドレスが並ぶ。
では、いきなりご登場いただきましょう。
「よろしくお願いします」。
こちらは、同社社長の松田愛里さん。
じつは撮影にあたって、お気に入りのドレスを着てもらった。
迷った末に選んだのは、ラインナップの中でも人気だというレースのドレス。
よく見るとユニークなデザイン。
愛里さんは神奈川県相模原市生まれ。父、母、兄、本人ともにおしゃべり好きで、ずいぶんと賑やかな家庭だったそうだ。また、相模原市には米軍基地があり、そこで行われるハロウィンパーティに毎年参加していた。
愛里さんは口裂け女、お兄さんはミイラの仮装。
小学校卒業後は私立の中高一貫校に入学。中学校ではサッカー部のマネージャーになる。
「ほとんど遊んでいた」というマネージャー時代。
しかし、エスカレーター式に進学すると何の特徴もない人間になってしまうという危機感から、高校1年のときにカナダに留学する。「カナダといってもビクトリア島にあるのんびりとした街です。ダウンタウンも治安が良くて、夜でも女の子ひとりで歩けるぐらいでした」。
美しいハーバーも有名。
「ホストファミリーがいい人たちで、クルーザーでキャンプに連れて行ってくれたり。食事はポテト、ピザ、お肉。美味しいので勧められるまま食べていたら20kg太りました」。日常会話は問題なくこなせる英語力を身に付けて1年後に帰国し、高校に復学する。
3年のときに出した揚げパン屋さん。
初バイトは大学1年生。洋服が大好きだったこともあり、立川のルミネに入っているアパレル店を選んだ。「私のお洋服好きは父母の影響です。2人ともものすごい量を買うので、家の中の3部屋ぐらいがクローゼットになっていました」。大学卒業後は女性がワクワクする現場と向き合いたいという思いから、ブライダル大手に就職。社長室に配属されるが、やがて上司とともに広報室を立ち上げた。「仕事内容はウェディングドレスのリース活用やインスタグラムの運用など。
どれもガーデンのグリーンに映えるような華やかな衣裳。
アンドユーが貸し出すドレスは4000円、5000円代がメイン。
自社で採寸したデータを商品写真とともにアップする。
利用者数は3年間で約3500人だという。コロナ禍でパーティの数が激減した時期が続いたことを考えれば、かなり好調だと言える。
ドレスや小物は宅配便で自宅に届く。
使用後は再び宅配便で返却するわけだが、そこにお礼のコメントが添えられていることもある。「自分が嬉しかったというよりは、『友人に褒められた』という内容が多いです。女性心理の本質はそこにあるんですよね」。
華やかなドレスを着ると別の自分に会えるようだ。
--{}--ここで、推薦人にもご登場いただこう。
御社の社長、いかがですか?
「見るがまま、本当に明るくて内側からキラキラしている女性ですね。宅配便の方にもファンがいて、『今日、松田さんいる?』と聞かれるぐらい。ちなみに、私が入って来た後もすごく忙しいのに、それまでひとりでどうやって仕事をこなしていたんだろうと思います。効率を追求するタイプなんですよね」。一方で、お父さんは貴金属精錬の会社を経営。携帯電話やパソコンから貴金属を抽出してリサイクルするという業務内容で、鉱山の採掘量が枯渇している昨今は都市鉱山に注目が集まっている。
父を超えたいという想いで勉学に励んできた。
愛里さんは麻雀が大好きという意外な一面も持っていた。家族4人が揃うと、家の中の麻雀ルームに直行する。
雀卓がある家というのも珍しいのでは。
また、カナダ時代、大学時代ともにスノボにハマった。
大学3年生のときに苗場で撮った写真。
家族での恒例行事はゴルフ旅行だ。愛里さんのベストスコアは91だというからすごい。
2020年の春、軽井沢72ゴルフにて。
ハワイ旅行もコロナ前は毎年恒例だった。
2019年はクルーザーをチャーター。
趣味を聞くと「スニーカー集め」。ナイキやニューバランスかと思いきや、ヴィトンやシャネルなどのハイブランドだった。
集めに集めて計60足を超えた。
「アンドユーは現在のメインターゲットが20代後半。最近はお子さん連れの結婚式も多いし、今後はユーザーの年齢層を広げて行きたいと思っています。ひとりでも多くの方に、一回きりだから楽しめるカラーやデザインがあるということを知ってほしいですね」。頑張ってください。では、最後に読者へのメッセージをお願いします。
検索ボックスを描いてくれた人は初めて。
[取材協力]アンドユーhttps://and-u.jp