「弊社の看板娘」とは……

梅雨が明けて最高の夏フェス・キャンプ日和。ここはひとつ、ハイエンドなアウトドアアイテムをチェックしておきたい。


向かったのは「スノーピークららぽーとTOKYO-BAY」。JR南船橋駅から直通の動く歩道がのびている。

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アウトドアブランド「スノーピーク」の看板娘が、一度始めたことはやめない性格だった

ららぽーとには初めて来たが、広大な敷地にバラエティに富む店舗が立ち並ぶ。


約440という店舗数は全国のららぽーとの中でも最多。駐車場は約7000台分もあり、これはもはや街だ。

スノーピークの店舗は南館の1階にあった。

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洒落たアパレルショップのよう。


そして、看板娘もーー。

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いました、いました。


では、ご登場いただきましょう。

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「よろしくお願いします」。


こちらは入社3年目の寺西雛乃さん。
あれ、そのデニムのベスト、店の入り口のマネキンが着ていたやつじゃないですか?

「はい。生地が難燃性なので、焚き火の火の粉が飛んでも燃えにくいとあって人気のアイテムです」。

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機能だけでなくデザインもイカす。


そう、スノーピークはキャンプで使い勝手が良いアパレル商品にも力を入れているのだ。さらに、なんと新潟の朝日酒造とコラボして「アウトドア向け日本酒」も開発した。

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アウトドアで日本酒を楽しむという新しい文化の提案。


さて、雛乃さんはすぐ近くの浦安生まれ。小1から高3までの12年間をバスケに捧げた。

「始めたのは姉が小6でキャプテンやっていたとき。いつも練習について行ってました。12年間は完全に体育会系です」。

下が小1の頃の写真。


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Tシャツは当時流行っていたバスケキャラの「シュー太君」だ。


学年が上がるにつれて練習もハードになるのかと思いきや、小学校の監督がいちばん厳しかったそうだ。

「めちゃめちゃ怖くて常に怒られるんです。あれでメンタルがずいぶん鍛えられました。遊ぶ時間もなくて家に帰ったらご飯を食べて寝るだけという生活。でも、辞めると打ち込むことがなくなるんじゃないかと思って続けました」。

そんなわけで中学・高校の練習はかなり自由。雛乃さんは試合で目立ちたい一心で、ひたすら超ロングシュートの練習をしていたという。

その頃、いまでも仲がいい姉の影響でaikoの大ファンになった。高校生になると、一緒にライブに行くようになる。

「いまでもファンクラブに入っているし、大好きです。めっちゃかわいいし、ライブのファンサービスもすごい。
歌っている最中にステージの端まで走っていって、お客さんと握手したり。観てるこっちも楽しくなるんです」。

4年前には、茅ヶ崎のサザンビーチで開催された20周年記念のフリーライブにも足を運んだ。

「抽選で観覧席が決まるんですが、くじを引いたら、なんと最前列。泣きそうでした」。

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twiiterで知り合ったaikoファンの人たちと並んだそうです。


浦安といえばディズニーランドだが、成人式の会場にもなる。雛乃さんの年代もそれに漏れず、小学校のミニバス時代から続く親友たちと記念写真を撮った。

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右端で大笑いしているのが雛乃さん。


さらに、地元にはお気に入りの居酒屋もある。昨年末に撮った写真を見せてくれた。

「女性陣は成人式の写真と同じメンバー、男性陣は中学からの地元メンバーです」。


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地元には数少ない“赤提灯系”の店で、面白い店員さんがいるという。

--{}--好きなお酒を聞くと即答で「ビール」。店でも、これ1本だそうだ。しかも、飲む量がハンパない。

「生ならジョッキで8杯とか9杯とか。もちろん、次の日が休みのときだけ。それ以外の日は家で缶を2、3本ですね。つまり、毎日飲みます。休肝日はありません」。

ちなみに、高3でバスケを引退すると、ホテルのレストランでアルバイトを始める。これは大学卒業まで続けた。

だんだん、わかってきた。
雛乃は一度始めたことを頑なに続けるタイプなのだ。ここスノーピークとも長い付き合いになりそうだ。

そんな彼女を推薦してくれたのは店長の安倍 駿さん。御社の看板娘、いかがでしょう。

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せっかくなので、大人気の2ルームシェルターの下で。


「彼女自身、それほどキャンプ経験があるわけではないので、これから始めたいという初心者と同じ目線で接客できるのが強み。うちはららぽーと内という場所柄、そういうお客様も多いんです。もちろん、商品知識もほぼ完ぺき。あと、すごいのは常に正直トークということ」。

トークについては、こんなエピソードがある。

去年の夏、キャンプに行った雛乃さんはお気に入りのランタンを持参した。しかし、ビールを飲みすぎたせいか、上部から出る炎で手首を火傷してしまう。


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熱効率がよく、残量の少ないガス缶でも長時間利用できるのだが……。


「次の出勤日に、常連のお客様から『このランタン、かわいいから買おうかな』と言われたんです。私は『ほら、見てください。火傷をする可能性もあるので、よく考えたほうがいいですよ』と。

すると、『ここで引き止める店員さんはいないよ』と言いながらも、『失敗談を聞けると気を付けられるから買うよ』と付け足してご購入いただきました」。

なお、快適なキャンプになるかどうかを左右するのはセッティング。雛乃さんがいつも接客時に使っている「完ぺきなセッティング例」の写真がある。

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アイテム、配置、すべて完ぺきだというセッティング。


同時に、せっかくの非日常空間。遊び心も欠かせない。去年の夏に行った山梨県の紅葉台キャンプ場には「そうめんスライダー」を持ち込んだ。

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どうしてもそうめんを流したくて、amazonで購入。


ここで、雛乃さんが言う。

「明日、あのスペースにテント設営講座用のテントを立てる予定なんですが、いま立てちゃいましょうか?」。

おお、ぜひぜひ。

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「アメニティドームM」という超ベストセラーのテント。


2人がかりで手際よく組み立てた結果、20分弱で設営が完了した。

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うーん、お似合い。


あと、3つぐらい人気商品を紹介したいんですが。

「たとえば、このローチェアは座り心地が最高なので、いつもお勧めしています。コンパクトに収納できるほか、おうちの家具としても使い勝手がいいです」。

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左が「ローチェアショート」、右が「ローチェア30」。


「この大きいのはバーベキュー用のグリルとテーブル。庭に常設する用なので30kgぐらいありますが、気分は上がりますよね。

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個別のアイテムを購入して自由にアレンジできる。


最後に、雛乃さんが「とっておきのキャンプグッズ」というダストボックスが出てきた。

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どこが「とっておき」なんでしょうか?


「デザイン性もさることながら、ターポリン素材を使っているので汚れや水に強いんです。いちばんのポイントは上の巾着を閉めると、夜間や外出時に虫が寄ってこないという点。私もかなり気に入っている商品です」。

いやあ、キャンプ用品って進化しているんですね。実際にキャンプに行った気分になれる取材でした。

では、最後に読者へのメッセージをお願いします。

アウトドアブランド「スノーピーク」の看板娘が、一度始めたことはやめない性格だった

キャンプ用品以外からも目が離せません。



[取材協力]
スノーピーク
www.snowpeak.co.jp
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