連載:編集長 江部とゴルフ担当 藤井のFUN-GOLF ダイアリー

▶︎すべての画像を見る

8月某日、アコーディア・ガーデン 東京ベイで急遽スタートすることになったゴルフ連載企画。

初回はゴルフティーチングプロ船山美緒さんに、ビギナーふたりは手ほどきを受けることに。



クラブを片手にいざゴルフ練習場へ!

千里の道も一歩から。ゴルフ初心者がティーチングプロに学ぶ基本のキ

江部と藤井が訪れた「アコーディア・ゴルフアカデミー」ではレッスンが充実。ベーシッククラスからプレミアムクラスまで。それぞれのレベルや悩みに合わせて、カリキュラムが用意されている。


船山 今日はよろしくお願いします!早速ですが、おふたりはゴルフされたことありますか?

江部 つい最近、何年かぶりにクラブを握り、知人と打ちっぱなしへ行きました。それまでは数回遊びで球を打ったことがあるくらい。

藤井 僕はレッスンに通っているのですが、全然うまくならなくて……。

船山 なるほど。藤井さんはレッスンに通われてどれくらいですか?

藤井 去年の末からですね。言い訳ですがここ数カ月は忙しくて、月に1~2回しか受講できてないのが現状です(汗)。

船山 コースは?

藤井 4回行きました。ただボールがどこに飛んでいくかは“神のみぞ知る”という感じで、コースを走り回った記憶しかない。

江部 こんなふたりですが、レッスンを通して見違えるほどゴルフが上達すればいいな~って考えてる企画です。

船山 一朝一夕にはいきませんが、一緒に頑張りましょう!では江部さんも藤井さんも初心者ということなので、今日は最初に学ぶべきゴルフの基礎を教えていきますね。



ゴルフの基本は「グリップ」と「アドレス」から

千里の道も一歩から。ゴルフ初心者がティーチングプロに学ぶ基本のキ



というわけで、今回のレッスンではスイングの土台となるグリップの握り方、そしてアドレス(構え方)という基本のキから教えてもらうことに。

船山 江部さん、前回は誰かに教えてもらいました?

江部 はい。ただ不安なのでもう一度イチから学びたいです。

船山 わかりました。ではまず左手のクラブの握り方から。最初に人差し指と中指の第一関節の上にグリップを置きます。次に親指をグリップの真ん中に添える。

千里の道も一歩から。ゴルフ初心者がティーチングプロに学ぶ基本のキ



船山 右手は中指と薬指の第一、第二関節をグリップに引っ掛ける感じ、上に置いてるだけでOKです。

江部 手からクラブが落ちてしまいそう……こんな不安定だけどいいんですか?

船山 不安定が良いんです。力いっぱい握るとスイングが安定しなく、ヘッドスピードも遅くなります。

江部 そうなんですね。前回やったときは強く握ってしまい、手にマメができてしまって。

千里の道も一歩から。ゴルフ初心者がティーチングプロに学ぶ基本のキ

まずはクラブの握り方からレクチャー。

しっかり握るのではなく、軽く握ることがポイント。


船山 左手は3本の指でクラブをしっかり持つ、右手はそっと添えるだけ。特に右利きの人は右手に無意識に力が入るので、使えないくらいにしておくほうがいいですね。

藤井 最初は力んでしまうんですよね。うんうん、江部さんの気持ちわかるぞぉ(上から目線)。

船山 例えば、こんな練習ツールを使うのもいいと思います。その名も「グリップ先生」!

千里の道も一歩から。ゴルフ初心者がティーチングプロに学ぶ基本のキ

正しい握り方を身につける「グリップ先生」。プロお墨付きである。


藤井 小さい子が箸の持ち方をおぼえるやつみたい。棒の凹凸に指を合わせるだけで正しいグリップになるわけだ。

船山 頭ではなく体でおぼえる。そうすると不思議と忘れないんですよね。


江部 確かにこれは便利。藤井、この先生を編集部に常駐させておこう(笑)。
--{}--

体が回転しやすいポイントを探す

クラブの握り方をマスターしたら次は構え方、つまりアドレスだ。これがとても重要。キーワードは、体の回転だ。

船山 じゃあ構え方にいきましょう。アイアンの場合は、足をおおよそ肩幅くらいに開きます。

江部 足をもっと開いたほうが安定しやすそうだけど、それは間違いなんですね。

船山 はい。ゴルフは体を回転させるスポーツなので、足幅が狭いほうがスムーズに回転できます。次はモモの付け根から体を折って、おしりを突き出すようなイメージで前傾姿勢を作ります。ヒザは軽く曲げます。

千里の道も一歩から。ゴルフ初心者がティーチングプロに学ぶ基本のキ

腰を曲げるのではなく、股関節から前傾させる。

そうすることで体の回転がスムーズに。


船山 よくありがちなんですけど、猫背で後傾しちゃうと体の回転がしづらくなるんですよ。

藤井 あ、わかります。通っているレッスンでいつも注意される。

江部 藤井、横から見るとめっちゃ猫背だね、いやむしろ猫だね。

藤井 ……プロゴルファー猿ならぬ、“プロゴルファー猫”でも目指そうかな。

船山 猫背でも良いんですが、股関節からしっかり折って前傾していないとだめですね。あと、やってるうちに疲れてくると姿勢がだんだん悪くなります。疲れたら休んで、同じ体勢をキープできるようにしてくださいね。

千里の道も一歩から。ゴルフ初心者がティーチングプロに学ぶ基本のキ

背中が曲がっていたり、おしりが引けていたりすると力がうまく伝わらない。


船山 前傾姿勢を取ると、肩からだら~んと腕が下に落ちます。その形でクラブを持つ。
これがアドレスの最も自然な状態と言え、体とボールの距離もこの状態を目安にしてください。


いよいよアドレスも完成!

クラブを正しく握ってアドレスを取る。最後はボールの位置とハンドファーストの形を身につけよう。

船山 ボールと体の距離は先ほどお伝えしましたが、ボールの位置も大事。おおよそですが、7番アイアンなら体の真ん中でいいです。そして、グリップエンドの延長線上は左肩を指します。そうすると、手がボールよりも前(飛球線方向)に出ますよね。これが正解。

千里の道も一歩から。ゴルフ初心者がティーチングプロに学ぶ基本のキ

シャフトを少し左に傾ける。小さなことだが、初心者ならば絶対に抑えておきたい重要事項。


江部 確かに! 構えがカッコいいゴルファーってこの形になってる。

船山 これはクラブの構造によるものなのですが、手が前にあることでヘッドとボールが正しくコンタクトするんです。
ゴルフ用語で「ハンドファースト」といいます。では、グリップもアドレスもバッチリなので、ラウンド経験のある藤井さんから先に打っていきましょうか。

藤井 ふぅー、やっと打てるんですね。編集長には悪いですが、これまでの地道な練習の成果を見せつけてやりますよ。晴天を切り裂くような豪快かつ繊細な一打、とくとご覧あれ!

江部 はやく打ちなさい(笑)。

第二話へ続く。


千里の道も一歩から。ゴルフ初心者がティーチングプロに学ぶ基本のキ

JLPGA公認ティーチングプロ
船山美緒さん
アコーディア・ガーデン 東京ベイに所属し、初心者から上級者まで幅広いレッスンを行う。ゴルフウェア選びのモットーは「可愛いデザインよりも機能重視」。
千里の道も一歩から。ゴルフ初心者がティーチングプロに学ぶ基本のキ

OCEANS本誌編集長
江部寿貴
重たすぎる腰を上げてゴルフ道に。歴だけは長い趣味のサーフィンで体幹はバッチリ。そんな錯覚から、ゴルフの上達は時間の問題、100切りも余裕だと高を括っている中年ど真ん中45歳。
千里の道も一歩から。ゴルフ初心者がティーチングプロに学ぶ基本のキ

OCEANSゴルフ担当
藤井健人
昨年、長く空席状態だったゴルフ担当にノリで就任。ゴルフトークにおける口癖は「俺の親友は7番アイアンだけ」。一方ドライバーは極端に苦手、というか基本打たない。
編集部おすすめ