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「STAY YOUNG総合研究所」とは……

欧米では歯並びをきれいにするのは身だしなみのひとつとして考えられている。

その文化を知り、日本のビジネスパーソンの間でも歯列矯正をする人が増えてきているという。
オーシャンズ世代も、歯並びをコンプレックスに感じている男性は少なくないだろう。

とはいっても、クリニックに通う時間はなかなかとれないし、健康保険も適用外だから費用もかかる。そんな理由から歯列矯正は特別なことと思う人は多いはずだ。

ただ、オーマイティース導入クリニック 東京表参道矯正歯科の院長を務める西尾万樹先生によれば、「意外と知られていませんが、歯並びは見た目だけでなく、健康寿命にも影響を及ぼします」というのだ。

先生自身も、20代の前半に歯列矯正をして、さまざまな体調の変化があったという。

「歯並びが良くなると、歯磨きの際の磨き残しが減るため、虫歯や歯周病、口臭を防ぐことができます。

また、食べ物をちゃんと嚙み砕くことができるようになるため、栄養素をしっかり吸収でき、内臓への負担も少なくなるんです。ほかにも、口呼吸や睡眠の質が改善するなど、さまざまなメリットがあります」。

歯列矯正のメリット

顔のバランスが整う
嚙み合わせが良くなれば、硬い食べ物でもしっかり噛めるようになる。また顔の筋肉が刺激されることでフェイスラインの引き締め効果が期待できる。

いい笑顔が手に入る
歯を見せて思い切り笑えるようになれば、周囲に与える印象は明るくなる。笑顔にはNK細胞を活性化させ、免疫力をアップする効果もあるといわれている。


虫歯・歯周病になりにくい
細菌が歯に残った食べかすをエサにして繁殖すると、虫歯や歯周病の原因に。歯並びが良くなると、歯ブラシが全体に行き届き、磨き残しが軽減する。

睡眠の質向上
歯並びが悪いと睡眠中、舌がノドの奥に落ち込みやすくなり、気道が狭くなるという。いびきや睡眠時無呼吸症候群の一因にもなる。歯並びが整うことで呼吸もスムーズになり良質な睡眠が得られる。

口臭予防
唾液には抗菌・殺菌作用がある。歯並びが良くなると口内に唾液が行き渡り、口臭の発生を防ぐことにもなる。磨き残しによる食べかすが減ることも口臭予防につながっているのだ。

病気を防げる
歯周病になるとインスリンが効きにくくなり、糖尿病が発症・進行しやすくなるといわれている。また、歯列矯正で口呼吸が改善すれば、口からのウイルス侵入も防止できるというわけだ。--{}--ただ、歯列矯正といえば、10代の頃に受けるというイメージが強いが……。

「理論的には何歳からでも歯列矯正は可能です。
実際、70代後半から始めた方もいます。ただ、歯周病で歯がぐらつくという場合には、先に歯周病の治療をする必要があります」。

しかも、最近は目立ちにくく、かつコストも抑えられるマウスピース矯正が人気を博しているという。

「カスタムメイドのマウスピースを一日約20時間装着して少しずつ歯を動かしていく方法です。極薄で透明なので目立ちにくく、従来のワイヤ矯正より痛みも少ない。

食事や歯磨きの際に取り外しができるため、汚れを落としやすい点も好評です。費用も一般的なワイヤ矯正より安く済むサービスも出てきています」。

大きく歯を動かす矯正には対応できないなどのデメリットもあるが、マウスピースをつけるだけというシンプルさは確かに魅力的だ。

清潔感のある見た目や健康などさまざまな恩恵がある歯列矯正。しかも、今回紹介したマウスピース矯正のように、通院が不要だったり、ケアが簡単だったり、目覚ましい進化を遂げている。

歯列矯正は、賢い自己投資といえるかもしれない。

話を聞いたのは
東京表参道矯正歯科院長 西尾万樹さん
オーマイティース導入クリニック東京表参道矯正歯科院長。
北海道医療大学歯学部卒業。2018年歯科医師免許取得。旭川医科大学病院口腔外科にて研修後、矯正歯科で経験を積み、現職。「オーマイティースでは矯正情報のデータベース化やAI、3Dプリンターを駆使することで、初回の歯型スキャン以降は治療完了まで通院が原則不要です。前歯のみのベーシックプラン(33万円)は平均3カ月でできます」。「STAY YOUNG総合研究所」とは……
加齢とともに気になりだした体型の変化や衰え……。俺たちを取り巻く体の悩みは山積みだ。もうこれ以上、オジサンになりたくない。そこでオーシャンズは40歳からのSTAY YOUNG総合研究所を立ち上げることにした。直面する問題にしっかりと向き合い、若々しくあるためのメソッドを探る。
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