毎シーズン、続々と生まれる新ブランド、新ライン。馴染みのブランドも捨てがたいが、Tシャツやショーツ、小物など、夏のアイテムなら手軽に取り入れられるし、試してみよう。
「オルモスト」のショーツ
街での楽しみも享受し、自然での豊かな過ごし方も知っている。今夏生まれたばかりのオルモストは、このような価値観を「クロスセンス」と呼び、その姿勢をアイテムに落とし込む日本ブランドだ。
「シティ ショーツ」と名付けられた本作は、速乾性のあるポリエステル素材を採用し、フロントポケット&バックにフラップポケットを備える水陸両用仕様。デザイナーが「ビーサンもローファーもマッチする」と言うように、さまざまなアイテムとともにコーディネイトを楽しんでみたい。
「FFM」のニット

ニットやカットソーのOEM生産を請け負うという背景を持つFFMは、ニット作りの原点に立ち返り、安心感を得られるオリジナルアイテムを生み出すブランド。こちらのTシャツのデザインを落とし込んだ半袖ニットと袖の切り替えがアクセントとなるロングスリーブは、ポリエステルにリネンを混ぜた糸を使用。それにより耐久・吸湿性に強く、程良いシャリ感があり、夏でも涼しい。
「ヘリーハンセン」のネイチャーフィットネス

140年にわたって、海の男たちを支えてきたヘリーハンセンから誕生した、街着とアウトドアウェアの両立を追求する新ライン「ネイチャーフィットネス」。襟の高いカットソー(1)やTシャツタイプ(2・3)、ショーツ(4)など、すべてロゴが入らずモノトーンで統一したシンプルさが特徴だ。
素材には軽やかさと優れたストレッチ性を実現した「ライトストレッチ」を採用。ソフトな風合いが心地良く、活発な身体の動きにもしなやかに対応する。撥水性も備えているので、ちょっとした雨なら気にならないのもうれしい。
NEXT PAGE /「エルニド フリップス」のサンダル

ビーチサンダルを上質な素材使い、美しいカッティングで仕上げ、街中でも違和感なく履けるようにアップデートさせたエルニド フリップス。スムースレザーやヌバックを使っているから、ショーツはもちろん、きれいめなトラウザーズとも相性が良く、履けるシーンが多い。カラバリも豊富で複数買いしたくなる。
「オブレクト」のベスト、Tシャツ

デザインからはわからないこだわりが潜むオブレクトのアイテム。11個のポケットが付き、バッグが不要なほどの多機能に驚くベストは、ペットボトルが原料のリサイクル素材を使用。1点1点手作業で染めたムラ染めロンTには、環境に優しいウスベニアオイという植物由来の染料を採用する。裏側を知れば知るほど好きになるブランドだ。
「ノウハウ」のパジャマ

「外でも着られるパジャマ」を世に送り出し、高い注目を集めるノウハウ。ミリタリーのユーティリティシャツをイメージしたトップスと、ファティーグパンツのようなボトムス。ミルスペックを連想させるタグまで付ける遊び心も見逃せない。
カーゼ素材のボディは、サラッとしており通気性も抜群。ゆったりとしたシルエットで体型を選ばず着られる。そして帰ったらそのままベッドで寝られるなんて理想的な暮らしができる!?
NEXT PAGE /「ザ グローラー ビルト」のカットソー

最小限のパッキングで旅を続けるカウチサーファーからイメージを膨らませ、物作りをするザ グローラー ビルト。いずれもリバーシブル仕様となったカットソーは、肌触りの良いコットン生地と、自然に肩が落ちるくらいのビッグシルエットがポイントだ。長く着込んだヴィンテージのような、こなれた感じのいい風合いで、海から上がったときに着たら気持ちが良さそう。

、ショーツ1万8800円/ノンネイティブ(ベンダー 03-6452-3072)、スニーカー5500円/ヴァンズ(ヴァンズ ジャパン 03-3476-5624)、左のキャップ9000円/オンブレ ニーニョ ×カムズアンドゴーズ(ディアゲスト 03-6452-6855)、右のサングラス3万1000円/レイバン(ルックスオティカジャパン 03-3514-2950)
着用したマイルドなペールトーンの表裏のものや、モノトーンのものなどカラバリも豊富。
清水健吾、山本雄生=写真(人物・静物) 鈴木泰之=写真(静物) 荒木大輔、菊池陽之介=スタイリング MASAYUKI(The VOICE)、松本和也(W)=ヘアメイク 加瀬友重、谷中龍太郎、黒澤卓也=文