TOY CAR STORY vol.2●「オーシャンズ仕様のカスタムカー、つくります!」 と、高らかに宣言して始める「「TOY CAR(トイ・カー)」プロジェクト。大人がドキドキ・ワクワクする最高にオモチャな車の仕上がりまでを追う。
>前回の「オモチャみたいに遊べる車カスタムプロジェクト、始動!」はコチラ
前回、オーシャンズが作るトイ・カーのベース車両を2代目フィアット・パンダの4WDモデルに決定。そして、パンダが手に入ったとプロジェクトのパートナーであるカードローブの田島さんからの一報が。
世の中に一台きりのトイ・カーだ、ボディもオリジナルの色に変えてしまおう。それも今回のテーマ「FUN!」の通り、プロの塗装業者に頼むではなく、自分たちでやってみることにした。
トイ・カーに必要な、見るだけで楽しくなる色を
発見したパンダは、2006年式、走行距離が10万3000kmでワンオーナー。目立つキズや凹みもなく、内装に汚れやシミもない。足まわりなど消耗品の交換が必要な箇所は年式相応にあるが、「きっちり整備すれば大丈夫。年式を考えれば、比較的状態のいい車」だと田島さん。
![[TOY CAR STORY]パンダ発見!からのDIYオールペンに挑戦だ‼︎](http://imgc.eximg.jp/i=https%253A%252F%252Fs.eximg.jp%252Fexnews%252Ffeed%252FOceans%252FOceans_266906_7431_2.jpg,quality=70,type=jpg)
「『遊べるトイ・カー』にするには、やはり見た目も重要です。じゃあどんな色がぴったりか? オーシャンズが求める見ただけで楽しくなるような、ほかにはない色ということで、考えてみました」。
NEXT PAGE /仕事柄、webやSNSで日々世界中のいろんな車を見ている田島さんが、タブレットでとある海外のSNSの写真を見せてくれた。
![[TOY CAR STORY]パンダ発見!からのDIYオールペンに挑戦だ‼︎](http://imgc.eximg.jp/i=https%253A%252F%252Fs.eximg.jp%252Fexnews%252Ffeed%252FOceans%252FOceans_266906_1a37_3.jpg,quality=70,type=jpg)
気持ち赤味がかったイエローを帯びたクラシカルなオフローダー。マスタードのような、山吹色のような濃いめの黄色だ。
はい! これ!
街でも山でもハッとさせられるし、ルーフをブラックにすればかわいくもなりすぎない。「手に入れたパンダのシートには黄色も入ってますから、内装との相性もいいはずですよ。そして今回のパンダは4WD、よりアウトドア感とオリジナリティを出すために、これをツヤ消しのマット仕様で塗りましょう」と田島さん。でもそんな絶妙な色、用意できるんですか?
「実は、タカラ塗料さんという、面白いカーペイント屋さんがあるんですよ」。
![[TOY CAR STORY]パンダ発見!からのDIYオールペンに挑戦だ‼︎](http://imgc.eximg.jp/i=https%253A%252F%252Fs.eximg.jp%252Fexnews%252Ffeed%252FOceans%252FOceans_266906_148f_4.jpg,quality=70,type=jpg)
好みの色を調色して販売してくれるタカラ塗料。「塗料を売るというより、色を売っている」と自負する塗料メーカーで、豊富なオリジナル色を用意しているだけでなく、愛車を自分で塗装することも提案しているなど、トイ・カーの助っ人にはピッタリだ。
早速連絡したところ、快く協力を買って出てくれた。こちらの希望を伝え、いくつかある黄色系の色見本を見せてもらう。
![[TOY CAR STORY]パンダ発見!からのDIYオールペンに挑戦だ‼︎](http://imgc.eximg.jp/i=https%253A%252F%252Fs.eximg.jp%252Fexnews%252Ffeed%252FOceans%252FOceans_266906_b48b_5.jpg,quality=70,type=jpg)
人気のパンプキンスープもいいなぁと思っていたら、とある見本に載っていた黄色にビビッときた。
ポップだけど、かわいすぎず、想像通りの黄色だ!
NEXT PAGE /いざDIY塗装! の前に重要なのが、丁寧な下準備
色が決まったらいよいよ……と思ったら、田島さん曰く「自分で塗る場合、塗装の下準備がいちばん重要なんですよ(笑)」。
![[TOY CAR STORY]パンダ発見!からのDIYオールペンに挑戦だ‼︎](http://imgc.eximg.jp/i=https%253A%252F%252Fs.eximg.jp%252Fexnews%252Ffeed%252FOceans%252FOceans_266906_6f8a_6.jpg,quality=70,type=jpg)
要は、例えばドアのフチなど、黄色に塗りたくない部分に「塗料が付かないよう」外したり、テープでフチを覆ったり(マスキング)しなくちゃいけない。
![[TOY CAR STORY]パンダ発見!からのDIYオールペンに挑戦だ‼︎](http://imgc.eximg.jp/i=https%253A%252F%252Fs.eximg.jp%252Fexnews%252Ffeed%252FOceans%252FOceans_266906_a036_7.jpg,quality=70,type=jpg)
![[TOY CAR STORY]パンダ発見!からのDIYオールペンに挑戦だ‼︎](http://imgc.eximg.jp/i=https%253A%252F%252Fs.eximg.jp%252Fexnews%252Ffeed%252FOceans%252FOceans_266906_545b_8.jpg,quality=70,type=jpg)
バンパーやサイドのモールは外さずにマスキング。やらせてもらうと、あれ、ちょっとよれちゃった。ま、いっか。「良くないですよ。やり直しです。ここを丁寧にしないと、満足いく仕上がりになりません」。
す、すみません……。意外と地道で大変な作業だ。
![[TOY CAR STORY]パンダ発見!からのDIYオールペンに挑戦だ‼︎](http://imgc.eximg.jp/i=https%253A%252F%252Fs.eximg.jp%252Fexnews%252Ffeed%252FOceans%252FOceans_266906_d09f_9.jpg,quality=70,type=jpg)
![[TOY CAR STORY]パンダ発見!からのDIYオールペンに挑戦だ‼︎](http://imgc.eximg.jp/i=https%253A%252F%252Fs.eximg.jp%252Fexnews%252Ffeed%252FOceans%252FOceans_266906_7bde_10.jpg,quality=70,type=jpg)
フロントガラスなど、大きな面積の部分はマスキングテープではなく、ビニールや新聞紙で覆う。で、ようやくマスキング作業が終了!
![[TOY CAR STORY]パンダ発見!からのDIYオールペンに挑戦だ‼︎](http://imgc.eximg.jp/i=https%253A%252F%252Fs.eximg.jp%252Fexnews%252Ffeed%252FOceans%252FOceans_266906_4ab6_11.jpg,quality=70,type=jpg)
「次はサンディングをします」。
サンディングとは、紙やすりで塗装の表面に細かな傷を付け、上から塗る塗料が付着しやすいようにすること。そのまま紙やすりを当てる「空研ぎ」と、水を掛けながら擦る「水研ぎ」がある。今回は水研ぎをすることに。
![[TOY CAR STORY]パンダ発見!からのDIYオールペンに挑戦だ‼︎](http://imgc.eximg.jp/i=https%253A%252F%252Fs.eximg.jp%252Fexnews%252Ffeed%252FOceans%252FOceans_266906_ad8e_12.jpg,quality=70,type=jpg)
「ご家庭でやるときも、水が流せるガレージなら、水研ぎをオススメします。空研ぎだと塗料の粉が舞ってしまうので、ホームセンターで売ってる防塵マスクをしたほうが良いかもしれません。仕上がりは、表面が曇った感じ」。
水研ぎの場合、少し乾いてからでないと曇ったかどうか判別しにくい。で、乾いてみると意外と擦り忘れや力加減の差があり、そこをまた研いで……を繰り返す。
![[TOY CAR STORY]パンダ発見!からのDIYオールペンに挑戦だ‼︎](http://imgc.eximg.jp/i=https%253A%252F%252Fs.eximg.jp%252Fexnews%252Ffeed%252FOceans%252FOceans_266906_fb5c_13.jpg,quality=70,type=jpg)
さあ、ようやくパンダの全身が曇ったぜ! と、塗料のハケを持とうとしたら「あと脱脂ですね」。
![[TOY CAR STORY]パンダ発見!からのDIYオールペンに挑戦だ‼︎](http://imgc.eximg.jp/i=https%253A%252F%252Fs.eximg.jp%252Fexnews%252Ffeed%252FOceans%252FOceans_266906_7743_14.jpg,quality=70,type=jpg)
だっし? 表面に油分が残っていると、せっかく塗った塗料が弾かれてしまうのだとか。これを怠ると、色がマダラなパンダになってしまう。そのため溶剤で曇ったボディに残る油分を丁寧に取り除く。
と、今回はここまで。次回こそ、いよいよハケを持って、パンダを黄色に染めるのだ! 世にも珍しい黄色×黒パンダ。どんな仕上がりになったかは、しばしお待ちを。
[取材協力]
タカラ塗料
http://brush-carpaint.com
カードローブ
https://cardrobetokyo.com
Instagram:@cardrobe_tokyo
籠島康弘=文
![[TOY CAR STORY]パンダ発見!からのDIYオールペンに挑戦だ‼︎](http://imgc.eximg.jp/i=https%253A%252F%252Fs.eximg.jp%252Fexnews%252Ffeed%252FOceans%252FOceans_266906_52a3_15.jpg,quality=70,type=jpg)