気負わず、気取らず愛用できるフレンドリーブランドの魅力は誰もが知っているはず。とはいえ、見慣れた定番品を今っぽく着こなすのは意外と難しい。
でも大丈夫。わずかな工夫で、抜群に格好良く見えるから今年はもっと深い関係に。
パンツのフワリとした曲線を活かすプレーンな装い
「ユニクロ ユー」のパンツ
ユニクロがフランスを代表するデザイナー、クリストフ・ルメールと協業し、2016年にローンチしたライン、ユニクロ ユー。こちらのイージーパンツは両者の良さを存分に堪能できる1本だ。

動きやすいテック系のストレッチ素材を採用しつつ、適度にテーパードしたシルエットとセンタープリーツの効果で、どこか上品な雰囲気が漂う。トップスは奇をてらわず、ジャストサイズの同色系ニットを合わせ、大人の落ち着きを漂わせるのが正解。
ワンサイズ大きいパーカを選ぶ、狙うは“わかってる感”
「ギルダン」のパーカ

ヘビーデューティに耐えうる高品質なカジュアルウェアで定評のあるギルダンは、アメカジ好きにとっては馴染みの深いブランドだ。Tシャツと並ぶ看板アイテムが、アメリカ産コットンを使用した8オンスのスウェットパーカ。

通年で着用できる程良い厚さに加えて、裏起毛でベーシックな作りはまさに王道。1~2サイズアップで選び、肩を落として今っぽく着こなしたい。ボトムスはやっぱりデニムが最適解。さらに色使いでメリハリをつければ、パーカのシルエットがより際立つ。
第4ボタンまで開けて大胆なレイヤードスタイルに
「無印良品」のシャツ

今や世界的なライフスタイルブランドへと成長した無印良品。無論アパレルの出来も申し分なく、ブランドコンセプトに忠実なシンプルデザインを数多く展開し、使い勝手が良いのも特徴だ。

定番のボタンダウンシャツも“アメトラおじさん”にならないよう、いつもよりサイズアップし、カーディガンを羽織るような感覚で大胆にボタンを開けて着れば、春らしさとこなれ感の同居するフレッシュなスタイルに早変わり。
浅めのロールアップを効かせたモードなスタイル
「ギャップ」のデニム

ギャップは生産から小売りまで一括して行う元祖SPA型アパレルとして、日本でもアメカジの大衆化に大きく貢献したブランドだ。このリジッドのストレートデニムは日本品質誇るカイハラ社の採用。

ジャストサイズではなく、あえてインチアップし、裾は浅めにロールアップしてはくのが今の気分だ。ジャケットもオーバーサイズかつダブルブレストで少し冒険すれば、定番のジャケット×デニムスタイルもご覧のとおり、旬な装いに。
清水健吾=写真(人物) 鈴木泰之=写真(静物) 菊池陽之介=スタイリング 松本和也(W)=ヘアメイク 大関祐詞=文