言わずもがな、シャツは大人の普段着の定番だ。服と人を山ほど見てきた、目の肥えたファッションのプロたちはどんな男のスタイルに惹かれるのか?
思わず唸った世界のシャツ巧者について、洒落者たちが超主観的にリコメンド!
ファッション業界人が憧れるシャツが似合う男たち
[左]カート・コバーン
グランジのアイコンである彼といえば、カーディガンかこのパジャマシャツ。
[中]チェ・ゲバラ
改めて見ると結構ハンサムなキューバの英雄。「ベレー帽にヒゲ、ミリタリーシャツと男が憧れる要素満載な人。でも、これはゲバラの知性と品、信念があってこそ似合うものなのかな」。
[右]渡辺 謙
レッドカーペットでの立ち振る舞いも堂に入った、日本を代表する銀幕スター。「いつも自然体でシャツを着てるイメージですね。Vゾーンのつくり方も、大人の色気たっぷり」。

フリープランナー 種市 暁さん Age 47

[左]ピーター・フォンダ
ライダーズの中にはひとひねりあるシャツが。「チロリアンシャツとネッカチーフの組み合わせが巧妙で、もはやドレスに見えてきます。アウトサイダーだけど品のある、僕のヒーロー」。
[中]ロバート・デ・ニーロ
名作『タクシードライバー』で演じたトラヴィス・ビックル。
[右]北野 武
映画の劇中同様、普段のシャツ姿も風格たっぷり。「スーツ姿が多いですが、ジャケットを脱ぐと開襟シャツ。いつもボタンを開けているイメージがあります。武さんらしくてかっこいい」。

「カンタータ」デザイナー 松島 紳さん Age 29

[左]レオナルド・ディカプリオ
登場人物がほぼ開襟シャツの『ロミオ&ジュリエット』。「特にディカプリオはセクシーでした。自分もマネしたけど、まったく似合わなかったです(笑)」。
[中]レイ・リオッタ
『グッドフェローズ』主演時のレイがお気に入り。「スーツにポイントカラーやオープンカラーシャツ。セクシーでワルい感じがとても印象的です」。
[右]マルコム・マクラーレン
UKパンクの仕掛け人が着こなすシャツは現在でもモダンに見える。「シャツと聞いて、最初に思いついたのは彼です。オーバーサイジングや生地感にとても影響を受けました」。

「A ï E」デザイナー 宮本健太さん Age 37

[左]ゲイリー・オールドマン
悪役の演技に定評のある英国出身の名優。「オフショットでは落ち着いた眼差しと表情で、ノータイでも崩しすぎないシャツ選びが印象的。カジュアルダウンのお手本です」。
[右]ジャレッド・レト
ミュージシャンとしても活動するハリウッド俳優。「ゴリゴリの’70sスタイルですが、過去のそれとはまた違ってクラス感のある着こなし。スタイルの良さも活きてますよね」。

レショップ コンセプター 金子恵治さん Age 46

[上] ジョニー・デップ
作品と同じくらいファッションも毎回話題になる、稀代の伊達男。「柄モノから無地までいろいろなシャツを着ているけれど、どれも彼のスタイルになってるのが良いですね」。
[左下]北野 武
危険な香りと茶目っ気とクールさを備えた彼のお決まりのコーディネイト。
[右下]ライアン・ゴズリング
優しい表情と鍛えた体のギャップがニクい、カナダ出身の実力派俳優。「ドレスシャツを自然体でカジュアルに着ている印象。甘いマスクも相まって、大人の色気が漂っています」。

「デラックス」デザイナー HUEさん Age 48

[左]レオナルド・ディカプリオ
岡本さんの偏愛映画には、シャツ姿のディカプリオがたびたび登場するそう。「これはシャツの大きめカラーを、オープンカラー風にスタイリングしてるところにグッときました」。
[右]アル・パチーノ
ピカレスク・ロマンといえば、やはりこの人。「シャツの第一ボタンを開けた首元に、シルクスカーフを巻く彼の着こなしは永遠の憧れ。上品で、これぞ大人のスタイルだと思います」。

「ダイリク」デザイナー 岡本大陸さん Age 25

[左]柴崎 岳
シャツ姿もサマになる、サッカー日本代表のMF。「実はこのシャツ、マディソンブルーなんです。ラミーで透け感がある中にTシャツを合わせているのが爽やかですね」。
[右]ジュード・ロウ
1999年公開の映画『リプリー』で大富豪の息子役を演じたジュード・ロウ。「青い瞳にネイビーのシャツというカラーコーディネイトが最高! 袖の捲り方のバランスも絶妙です」。

「マディソンブルー」デザイナー 中山まりこさん Age 55
増田海治郎、髙村将司、いくら直幸、増山直樹、菊地 亮=文 長谷川茂雄、今野 壘、大関祐詞=編集・文