「Camp Gear Note」とは……
似たようなものばかり食べ続ける毎日。そろそろ飽きてきたけれど、料理は苦手だしなあ……。
そんなあなたでも、「ホットサンドメーカー」さえあれば大丈夫。コンビニで手に入る食材を使って、激ウマキなキャンプ飯が誰でも簡単に作れてしまうのだ。
今回は連載の番外編として、キャンプグルメの定番ギアである「ホットサンドメーカー」を使った激ウマレシピを紹介。
キャンプシーズンに向けた練習も兼ねて、まずは基本的な3品をマスターしよう。
基本:コンビニおにぎり×ホットサンド

基本の“き”として手始めに挟んでみたいのが、コンビニおにぎり。焼き目をつけるだけで、香ばしい風味の熱々料理にランクアップする。
具材はお好みでなにを選んでもOK。今回はチャーハンおにぎりで試してみよう。

ポイントは中身をきっちりと詰めること。特にコンビニのおにぎりはご飯がパラパラしているので、しっかり入れたほうが形になりやすい。
火加減と時間は使用するバーナー次第ではあるが、弱火で片面ごとにじっくり3分ずつが基本。あとは中を確認し、焼き目が薄ければ少し時間を追加する。

ステップアップ編:焼きそば×ホットサンド

続いては、少しレベルを上げて焼きそばに挑戦してみよう。固まりづらいので、外側をカリカリに焼き上げるのがキモだ。
惣菜の焼きそばは、ある程度油分を含んでいるのでカリッと仕上げやすい。ナポリタン(パルメザンチーズを足すのがおすすめ!)などでも作れるので、ほかの麺類もいろいろと試してみよう。

おにぎり同様、中身はみっちりと詰める。もうひとつ、具材は焦げ付きやすので麺で挟み込むように真ん中に配置することもポイントだ。
焼き時間はおにぎりと同じで、片面3分を目安にして様子をみる。表面がカリッと仕上がらないときは、仕上げにフタを開けた状態で水分を飛ばしつつ、焼き上げるといい。

デザート編:あんまん×ホットサンド

最後にデザート編として、あんまんを挟んでみよう。今回紹介する3つの中で、もっとも扱いやすい食材だ。
中華まんのように表面がサラッと乾いている食材はホットサンドにしやすい。バリエーションとして覚えておこう。
ハミ出した部分は、すぐに焦げてしまうので内側に押し込む。うーん、いい色。ポイントは火加減に注意することくらい。焼き時間は少し短めで、片面2分半を目安に確認しよう。
ほかの2品にも共通して言えることだが、焦げ付く直前には煙が出てきたり、焼けている音が変化したり、焦げっぽい臭いがしてくる。五感をフル活用すべし。
薄く付いた焦げ目が完成の目印。こしあんの場合、急いで食べると火傷の危険あり!ここで紹介した以外にも、菓子パンやサンドイッチ、丼ものなどを挟んでも美味しい。しょっぱい系から甘い系まで幅広い食材を受け入れる懐の深さが、ホットサンドの面白さだろう。
挟んで火の上に置くだけなので、キャンプ気分で子供もお手伝いできる手軽さも魅力。撮影ではアウトドア用のバーナーを使ったが、自宅のガス台でもOKだ。さあ、あなたの家でも、オリジナルのホットサンドレシピを開発してみよう。
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「Camp Gear Note」
90年代以上のブームといわれているアウトドア。次々に新しいギアも生まれ、ファンには堪らない状況になっている。
池田 圭=取材・文・写真