「偏愛スニーカー三番勝負」とは……

トレンドの服や最新の高機能ギアには、誰もが心惹かれるだろう。しかし、流行やスペックだけでは語れないのがスニーカーだ。

「スニーカーは毎日を楽しくさせてくれる」と語るのは、人気お笑いコンビ、マテンロウのアントニーさん。

彼もまた、ダイバーシティなスニーカーの魅力に取り憑かれたひとり。彼の“偏愛スニーカー三番勝負”を見れば一目瞭然だ。

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①先鋒 ナイキ×アトモス「エア マックス 95 ジェイド ウィーラブナイキ」

エア マックス+ジョーダン×2=マテンロウ・アントニーの偏愛スニーカー

「スニーカーと聞いて頭に思い浮かぶのは、やっぱりナイキですね」。

そう語る、根っからのナイキ党がまず手に取ったのは「エア マックス 95」。’90年代のスニーカーブームを通ってきたスニーカー世代には説明不要だろう。あまりの人気っぷりに“エア マックス狩り”なる社会現象まで巻き起こした一足である。

エア マックス+ジョーダン×2=マテンロウ・アントニーの偏愛スニーカー

ファーストカラー、通称“イエローグラデ”はシーンに驚異的な熱気を生み出し、のちに登場した“ブルーグラデ”や“グレープ”も爆発的ヒットを記録。ただ、アントニーさんが「いちばん好き」というカラーは、国内きっての人気スニーカーショップ、アトモスとコラボしたこちら。

エア マックス+ジョーダン×2=マテンロウ・アントニーの偏愛スニーカー

アトモスはこれまで、ナイキとのコラボを数多く展開し、良好な関係を築いてきたことは有名。それを象徴するかのように、ナイキが誇る名作に同店のシンボルカラーである“ジェイド”を纏わせた。

「発表されたとき、これは手に入れないとダメなやつだ」と直感したという。

ただし、「当時の熱狂はさすがに……僕、まだ5歳とかだったので(笑)」と、アラサーのアントニーさんと我々との間には多少のジェネレーションギャップがある。

しかし、「『エア マックス 95』ってめちゃくちゃ格好いいですよね。本当に大好きです」の言葉に、世代を超越して愛される名作の偉大さを再認識。


②中堅 ナイキ「エア ジョーダン1 シカゴ」

エア マックス+ジョーダン×2=マテンロウ・アントニーの偏愛スニーカー

今回のスニーカー企画でも度々登場しているエア ジョーダン1。その事実に同作の変わらぬ人気を改めて認識される今日この頃だ。なかでも王道と呼ばれるのが、NBAのシカゴブルズのチームカラーで構成された“シカゴ”だろう。

エア マックス+ジョーダン×2=マテンロウ・アントニーの偏愛スニーカー

「“これぞスニーカー”な王道のデザインが好きなんですよね~。この赤、白、黒の配色が抜群で、コーディネートにも合わせやすいんです」。

誕生から40年は経とうかという一足に、アントニーさんは心酔して止まない。

エア マックス+ジョーダン×2=マテンロウ・アントニーの偏愛スニーカー

手に入れたのは5年前。仲のいいスニーカーの同志から誕生日プレゼントとしてもらったという。

「ありきたりと言われそうですけど、やはり良いものは良い。そう声を大にして言いたいですね」。

これまで数多のスニーカーを手にしてきたマニアが語るだけに、なるほど、説得力がある。

 


③大将 ナイキ「エア ジョーダン1 トラヴィス スコット」

エア マックス+ジョーダン×2=マテンロウ・アントニーの偏愛スニーカー

アントニーさんのナイキ好きの理由、それは「好きなアーティストやデザイナーとのコラボがたくさんあるから」。こちらは、まさにそんなアントニーさんのハートのド真ん中をブチ抜く一足。

アントニーさんが大好きなラッパー、トラヴィス・スコットとのコラボモデルである。

エア マックス+ジョーダン×2=マテンロウ・アントニーの偏愛スニーカー

トラヴィス・スコットといえば、今やアメリカを代表する実力派ラッパーとして確固たる地位を築いているが、日本にもファンは多い。シソンヌの長谷川忍さんもそのひとりだ。ナイキとも度々コラボレーションを行っているが、どれも発売と同時に即完売。もはやプレ値が定価のようになっている。

そして、こちらもまた御多分にもれず……。

「ロサンゼルスでプレ値で購入しました。日本円で約15万円ですよ! スニーカーを購入した金額としては、アントニー史上No.1です(笑)」。

エア マックス+ジョーダン×2=マテンロウ・アントニーの偏愛スニーカー

ポイントはアッパーのスウッシュ。コラボ作を発表するたび型破りなデザインで度肝を抜いてきたが、そのスタンスは健在。

アッパーの内側はいつも通りのスウッシュだが、外側はなんと、スウッシュが逆さにあしらわれているのだ。

さらに、インソールにはナイキのロゴと、トラヴィスの運営レーベル“カクタスジャック”のロゴをオン。おまけに紙幣を入れる隠しポケットまで付いている。

 

「スニーカーは少年の心を思い出させてくれます。朝、選んでいる時間がとにかく楽しいんですよね」とアントニーさん。

大人になると、心はクールになりがち。もちろんそれはそれで素敵なのだが、若かりし頃のワクワクを思い起こさせてくれるスニーカーは、やっぱり貴重だ。

 

「偏愛スニーカー三番勝負」とは……
外に出られずとも眺めているだけでアガる、それがスニーカー。スニーカー愛に溺れた生粋のスニーカー好きたちが偏愛する一足を披露する、スニーカー三番勝負。
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菊地 亮=取材・文

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