海と夏はセットである。夏を謳歌するには、海の楽しみ方を知らねば。
そこで、海を楽しむためのアレコレを紹介。ビーチ遊びを制するものが夏を制するのだ。
なんてったって名前が「ビーチドデイズ」
サーフィンしたらサクッと帰るのではなく、夏だけハジけに行くのでもなく。季節を問わずに海でゆっくり過ごすライフスタイルっていいよね、といったメッセージを南カリフォルニアのビーチサイドから発信していた雑誌「ビーチドデイズ」。
スタイルマスターとして知られるサーファー、ミッチ・アブシャーを中心に良質な写真とテキストをもって5冊ほど発刊された同誌の世界観が、この夏、ライフスタイルアイテムとなって蘇った。
しかもミッチが昨年に内陸のテネシーへ拠点を移したことでその世界観は広がり、キャンプやフィッシングといったアウトドアライフで役立つモノも展開。

アパレルやビーチサンダルに加え、折りたたみのチェア、ポータブルグリルといった、海・川・湖、そして水の心地良さを感じながら都会で使えるファーストコレクションとなったのだ。

カリフォルニアサーファーのアシがEバイクになっているらしい

夏の海は混む。渋滞も激しい。そこをスルスルッと快走できる新しいツールとして、近年カリフォルニアのサーファーに愛用されているのが電動アシスト付き自転車だ。
なにせこのアシスト機能はかなり頼もしく、簡単に走行距離を延ばしてくれる。だから自転車では行きづらい、“ちょっと先”のサーフスポットまでアクセスできるのである。

そのうえルックスも上々。先頃カリフォルニアから日本に上陸した注目ブランド「スーパー 73」は、1970年代にかの地で流行したミニバイクに着想を得たこだわりあるフレームに、パワフルな電動モーターと太いタイヤを搭載して登場した。
リリースされた「SG-1」モデルは1回の充電で60~70kmを走破し最高時速24kmをかなえるスペックを搭載。この疾走感をビーチサイドで味わってしまえば、それはもう病み付きになること必至なのである。
アルマーニさんが愛した水辺のアレ

今も昔も、真にラグジュアリーな水遊びといえば、ずばり、ヨットで相違ないだろう。超富裕層の遊びとして最近ではクルマ業界からも注視されているが、ファッション界との関係性も色濃い。
で、こちら。ストレッチナイロン素材を用い、トウとヒールにカーフレザーをあしらうデッキシューズである。
さらに、ヒールカップには堂々と「MAIN」の文字が。実はこれ、ジョルジオ・アルマーニの愛機「MAIN号」にちなんでおり、船と同様のグリーングレーカラーを採用するのだ。
マイヨットの購入を夢見つつ、ひとまず今年はこのシューズで、スベリ知らずの夏としましょ。
ザブンと潜りたいならこれを買いなさい
最後にぜひ試してほしいことがコレ。海が苦手な人こそ、ここで紹介するギアの購入を検討してほしい。きっと、いや絶対に海との距離が近づくはずだから。
ちょっと恥ずかしいから言えないけれど、実は泳げませんって人、結構いるはず。

タッパー(上半身だけのウェットスーツ)のおかげで浮力が増すし、フィンがあれば波があってもス~イスイ。息継ぎができなくてもシュノーケルがあれば常に呼吸していられるし、マスクのおかげで見える景色は別世界。
ちなみに、タッパーってサーファーが着るものじゃない? って思うかも知れないが、安全を第一に、マリンスポーツを楽しむすべての人に激しくおすすめしたいアイテムなのです。

鈴木泰之=写真 松平浩市、来田拓也、平 健一、窪川勝哉=スタイリング 増山直樹、いくら直幸、髙橋 淳、小山内 隆、髙村将司、まついただゆき、今野 壘=文