待ちに待った瞬間が、ついに訪れた。
去る9月1日、ロレックスがオフィシャルサイトにて、4つのモデルから新作を発表した。
今回発表された新作はこれまでと何が変わったのか。3つのポイントから、簡単簡潔にその魅力を紹介しよう。
Point① 1mm大きくなった新ケース
1953年に誕生した「サブマリーナー」は、100mの防水性能を実現させた初のダイバーズウォッチ。
その歴史は、絶え間ない進化によって紡がれたてきたことはご存知の通りだ。

「サブマリーナー」及び「サブマリーナー デイト」が新たに手にしたもののひとつが、“程良いバランスのサイズ感”だ。
腕時計の世界においてミリ単位の差とは微差ではない。「サブマリーナー」では初となる41mm径のケース、このモデルのためにデザインされた新型のブレスレットは、精妙なプロポーションを描き出している。
わずか1mm大きくすることで得た、さらなる存在感。これは、王道中の王道である「サブマリーナー」でこそ味わえる魅力だ。

Point② より日常使いに適した存在へ
命を守るダイバーズウォッチとしての使命を持つ「サブマリーナー」にとって、オイスターケースによる防水性能と同様、ロレックスが自社開発・製造した自動巻きムーブメントの品質は切っても切れない関係にある。
「サブマリーナー」は2020年発表のCal.3230、「サブマリーナー デイト」にはCal.3235を新たに搭載することで、機能性は大きな進歩を遂げた。

これらのムーブメントは、独自のブルー パラクロム・ ヘアスプリングを備え、従来のヘアスプリングの10倍もの耐衝撃性をより、精度を飛躍的に高めた次世代の名機との呼び声が高い。ともにパワーリザーブは約70時間を誇る。
つまり、週末着けずに置いておいたって、月曜からまた安心して着けていける。

結果として、実用時計としての「サブマリーナー」の信頼は、さらに高まった。
Point③ すべてのバリエーションを同時発表!
今回の新作発表で最も驚いたのが、「サブマリーナー」の圧倒的なバリエーション。
オイスタースチール製の「サブマリーナー」に対して、もう一方の「サブマリーナー デイト」は、オイスタースチール製ケース2モデル、オイスタースチール×18Kイエローゴールドケース2モデル、18Kホワイトゴールドケース1モデル、18Kイエローゴールドケース2モデルという、計7モデルで展開する。
しかも、これがすべて同時に発表されたのだ。
すでに上で紹介済みの「サブマリーナー」を含め、いくつかの例を並べてみよう。




ロレックスでは、素材やカラーバリエーションごとにリリースされ、一定期間をもって全ラインナップが揃うのが通常。しかし今回は、これらが一斉に発表された。
「どれも甲乙付け難い」からこそ、ありがたい。迷える猶予があるのだから。
細部にまで言及していけば進化のポイントはまだまだ出てくるが、この3つが、シンプルかつ具体的にユーザーにインパクトを与えるポイントだ。
誕生から70年近い時が過ぎた今もなお、最強の名をほしいままにするダイバーズウォッチの最強作。
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日本ロレックス
03-3216-5671
戸叶庸之=文